CENTUM VP

統合生産制御システム 「CENTUM VP(センタム・ブイピー)」は、プラントの設計から、エンジニアリング、システム・機器の据え付け、生産立ち上げ、さらには稼働後の改修や変更を経て運転を終了するまで、プラントのライフサイクルにわたり最適な操作・エンジニアリング環境をお客様に提供します。

CENTUM VP 製品概要 & 最新リリース情報

CENTUM VPは、シリーズ9世代目の製品で、40年以上にわたって培った技術経験を集約し、従来のCENTUMシステムとの互換性を継承しつつ、最新の技術を取り入れながら進化し続けています。
最新版のCENTUM VP R6では、フィールドデジタル通信の強化(PROFINET対応)、エンジニアリングモジュールのグループ化機能の追加、シーケンス制御のモジュール化への対応を実現しました。
最新リリースでは、CENTUM VPで統合操作監視できる機器・設備の対象が拡大し、最適な機器の選定や設備保全に必要なデータを取得し活用できるようになります。また、プラントの新増設時のエンジニアリング作業効率を向上します。

最新版:R6.07機能アップ概要 (2019年7月)

  1. 産業用ネットワークPROFINET対応で、統合操作監視対象を拡大
    産業用ネットワークPROFINETに対応した通信IOカードを開発しました。
    これまで対応していたFOUNDATION™フィールドバス、HART®、PROFIBUS-DP、ISA100 Wireless™に加え、PROFINET対応機器もCENTUM VPから操作監視ができるようになります。
    PROFINETは、主にモーターの動力電源を集中して制御する動力盤(モーターコントロールセンター)やPLC(プログラマブルコントローラ)などのネットワークに導入されている、Ethernet®ベースでリアルタイム性に優れた通信プロトコルです。
     
  2. 統合エンジニアリング環境「オートメーション・デザイン・スイート(ADスイート)」の機能強化により、エンジニアリング作業効率の向上
    「ADスイート」は、制御ロジックや設計情報などをモジュール化し、モジュールを組み合わせることで制御アプリケーションやアラームを設計できることが特徴の、エンジニアリング作業短縮を実現する統合エンジニアリング環境です。
    今回、モジュールをグループ化できる機能を追加したことで、モジュールを組み合わせて構築したアプリケーションを類似アプリケーションに再利用することや効率よくカスタマイズすることが可能になりました。また、シーケンス制御ロジックをモジュールライブラリに追加しました。化学プラントを中心に、頻繁に行われるシーケンス制御を含む制御プログラムを変更する作業の効率が向上します。
DCS 制御システム CENTUM
 
DCS 制御システム CENTUM 

 


R6.06機能アップ概要 (2018年7月)

下記の機能アップにより、エンジニアリングの利便性の向上・制御システム導入の工期短縮/TCO(Total Cost of Ownership)削減を実現するとともに、プラントライフサイクルでの安定動作・生産性向上に貢献します。

  1. 制御システムの仮想化ソリューションを開発
    1台のサーバーに複数のサーバーやPCの機能をもたせる、制御システム用の仮想化ソリューションを開発しました。
  2. FCS (Field Control Station) のオンラインアップグレード機能強化
    プラントを止めずにFCSのプログラム更新が可能に、プラントの稼働率と更新タイミングの自由度を向上します。
  3. 統合エンジニアリング環境「オートメーション・デザイン・スイート(ADスイート)」の機能強化
    一つの修正に対してワンアクションで対応できる機能を追加しました。大規模な一括変更にも、細かな変更にも、どちらにも柔軟に対応できる環境を提供します。
  4. 最新のサーバーOS: Windows Server 2016に対応

R6.05機能アップ概要 (2017年10月)

製品改廃リスクを抑えるために、製品の重要な構成部品であるCPU(Central Processing Unit)を内蔵したシステムLSIを自社で開発し、これを搭載したプロセッサモジュールの販売を開始します。

  1. 自社開発のシステムLSIを搭載したプロセッサモジュール「CP471」を発売
    部品改廃のリスクが低減、プラントの長期安定稼働に貢献します。
  2. 統合エンジニアリング環境「オートメーション・デザイン・スイート(ADスイート)のテスト時間を短縮

R6.04機能アップ概要 (2017年3月)

入出力(IO)モジュール「N-IO」のラインアップにデジタル信号専用のIOモジュールを追加し、お客様の選択肢を拡大します。デジタル信号専用のIOモジュールとアナログとデジタルの多様な信号に対応するIOモジュールを組み合わせることで、初期導入時のコストを低減できます。

  1. IOモジュールのラインアップ拡充
  2. Windows10 Enterprise のLTSB(Long-Term Servicing Branch)対応
  3. リング型接続形態に対応し、柔軟なネットワーク構成が実現

R6.03機能アップ概要 (2016年5月)

新たな入出力(IO)装置と、アプリケーションプログラムの従来システムとの高い互換性により、短期間かつ低リスクでのハードウエア、ソフトウエアの更新を可能にするアップグレードソリューションを提供します。

  1. 既設のキャビネット、端子台、フィールド機器との配線をそのまま使用できる入出力装置を開発
  2. 高い互換性により、アプリケーションプログラムの再構築を短期間で実現

R6.02機能アップ概要 (2015年12月)

  1. リアルタイムトレンド機能の強化
  2. アラーム機能の強化
  3. ProSafe-RS R4.01とのシステム統合
    安全計装システムProSafe-RS R4.01とのシステム統合に対応しました。ProSafe-RS R4.01が新たに導入した入出力装置N-IO(Network I/O)に対応し、統合したHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)を提供します。

 


OpreXとは

OpreXとは、制御事業の包括的ブランドです。お客様との価値共創を通じて培ってきたYOKOGAWAのテクノロジーとソリューションの卓越性を表し、YOKOGAWAの全ての制御関連製品、サービスとソリューションを包含しています。OpreX Transformation、OpreX Control、OpreX Measurement、OpreX Execution、OpreX Lifecycleの5つのカテゴリーから成り立ち、CENTUM VPはOpreX Controlの製品・ソリューション群の一つであるOpreX Control and Safety Systemに属しています。OpreX Controlは、お客様の経営、操業、業務の変革に迅速に対応し、高効率、高品質、安全で安定した操業基盤を支える高信頼の制御テクノロジーを意味します。
YOKOGAWAはこのブランドのもと、お客様のビジネス課題解決の視点で、お客様の変革と成長を支援する統合ソリューションを提供していきます。


コントローラとI/O

CENTUM VPでは、お客様のご要望にお答えするためにスケーラビリティと柔軟性を持ったコントローラとI / Oを提供しています。

プラント制御用コントローラ: フィールドコントロールステーション Field Control Station (FCS)

プラント制御用コントローラー(FCS)

フィールドコントロールステーションは、CENTUM VPの制御機能の中枢であり、プラント制御を行うコントローラです。

CENTUM VPのコントローラは、これまでに開発された中で最も強力で、汎用性の高いコントローラです。これまでのCENTUMシリーズのコントーラと同様の品質と安定性を継承しています。プロセッサモジュール、電源、制御バスはすべて二重化しています。

CENTUMシリーズのコントローラは、高信頼性と安定性を実現するため、ペア&スペア技術を採用しています。 ペア&スペア技術とは、プロセッサモジュールに2つのMPU(マイクロプロセッサユニット)を実装し、同時に同じ制御演算を実行しています。2つのMPUからの出力値を常に比較・照合しています。制御側プロセッサモジュールの2つのMPU間の演算結果に違いが発生した場合には、瞬時に待機側のプロセッサモジュールに制御を切り替えます。このような仕組みによって、制御演算のエラーがプロセス制御に与える影響を最小化しています。 図を拡大する

ペア&スペア技術は、CENTUM VPの高信頼性99.99999%(セブンナイン)を支える重要な技術のひとつです。

高信頼性と安定性を実現するペア&スペア技術

I/O

N-IO (Network I/O)

N-IO ネットワークI/O I/Oモジュール

N-IOは、AI/AO/DI/DOの各信号を、1つのI/Oモジュールで取り扱えます。各点のI/O信号種別はソフトウェアで変更できます。アダプタ(信号変換器)により、幅広い信号種に対応可能です。本質安全防爆対応品をラインナップしています。

N-IOの特徴として、フィールドにI/Oを設置することで、中継端子盤またはクロスワイヤリングが不要になり、従来のフィールドから制御ルームまでのケーブル配線の簡素化が実現できます。また、制御ルームのキャビネット設置スペースを削減することができます。 フィールド設置用のN-IOフィールドエンクロージャも用意しています。

N-IOフィールドエンクロージャ 省配線 省スペース

FIO (Field network I/O)

FIO フィールドネットワークI/O I/Oモジュール

FIOは、プロセスの信号種別ごとにI/Oモジュールを用意しています。フィールドでの豊富な実績に裏付けられた、高信頼のプロセス入出力モジュールで冗長化構成可能です。フィールド信号との接続では、押し締め端子、ターミナルボードなど用途に合わせた組み合わせが可能です。CENTUM-XL, μXLからの更新用のI/Oを用意しています。

 

RIOシステムアップグレード用I/O

RIO リモートI/O システムアップグレード

RIO(Remote I/O)からの更新用I/Oもご用意しています。RIOシステムアップグレード用のI/Oは、既設RIOと機能面・形状面で互換性があります。既設のキャビネットや端子台がそのまま使用でき、入出力装置とセンサやバルブ間の配線変更は不要です。RIOシステムアップグレード用I/Oにより、短期間かつ既存の資産を最大限に活用した形でシステムを更新することができます。


※RIOは、横河電機が1993年に市場に先駆けて投入した、点毎入出力信号対応可能な入出力モジュールです。

 


 

仮想化システム

1台の仮想化ホストコンピューター上で、複数のコンピューターの機能・動作をもたせる、プロセス制御システム用の仮想化システムを提供しています。

仮想環境を構築するために必要なハードウェアとソフトウェアをプラットフォームとして提供することで、コンピューターの台数を削減し、維持コストを低減します。
仮想化されたサーバー環境では、ハードウェアとソフトウェアそれぞれを適切なタイミングで拡張・更新することが可能になり、TCO(Total Cost of Ownership)の削減に寄与します。
また、高可用性(High Availability: HA )クラスター構成を利用することで、故障時の復旧時間を短縮することができるなど、プラントのOPEX削減にも貢献します。

※HAクラスター構成とは、可用性を高めるために複数台の仮想ホストコンピュータを専用ネットワーク(HAクラスター用ネットワーク)で相互接続することで、システムの冗長化を可能とした構成です。

システムの仮想化でTCOの削減に寄与

操作監視機能:ヒューマンインタフェースステーション(HIS: Human Interface Station)

HISは、CENTUM VPシステムの操作監視ステーションです。HISを介してプラントを運転操作し、生産効率の最大化、リスクの最小化に貢献します。

HISにはデスクトップ型とコンソール型があります。コンソール型には、人間工学的なデザインを採用した従来通りのソリッドスタイル型とオープンスタイル型があり、制御室のレイアウトに応じて自由に組み合わせて使うことができます。

1台のHISに対して、モニターは最大4つまで使用することができます。各モニターには複数のウィンドウを表示することが可能で、複数のウィンドウをタブで切り替えたり、1つのウィンドウ内に分割表示したりすることもできます。使用頻度の高いウィンドウを1つのグループとして表示させることもできます。WindowsのLook & Feelに合わせた多様な表現が可能です。ワイドサイズのモニターにも対応しています。

システム操作監視画面

システムメッセージバナー

アラーム発生状況を示すほか、ボタン操作によってメッセージ関連の操作監視ビューを呼び出せます。システムメッセージバナーは、常に画面の上部に表示され、他のビューやウィンドウの下になることはありません。

ブラウザバー

各種操作監視ビューを呼び出す際に使用します。操作監視ビューやプラントの階層構成をツリー形式で一覧表示できるため、システム全体を容易に把握できます。

HISデスクトップ領域

操作監視の目的に応じて、フェースプレートやトレンドグラフなどの専用ビューを表示する領域です。

トレンド記録

トレンドデータ収集・記録 トレンドグラフ

フィールドコントロールステーション(FCS)から、温度・圧力・流量などのプロセスデータを収集・保存し、時系列変化をトレンドグラフとして視覚的に表示します。1つのトレンドグラフに最大16本のペンを使用することができます。また、トレンドグラフ表示用に収集することができるデータ数はHIS当たり約1万3,000点です。幅広いデータの中から、プラント状況に応じてトレンドグラフに表示するデータを選択することができます。

 

統合型アラーム管理機能 CAMS for HIS

CAMS for HISは、YOKOGAWAが提唱するアラーム管理コンセプトに基づく、統合型アラーム管理機能です。アラーム最適化設計指針であるEEMUA(Engineering Equipment and Materials Users’ Association) No.191 に準拠したアラーム管理の機能を提供します。

「アラーム洪水を改善したいが、最適な解決方法が見つからない」、「アラーム削減のためのエンジニアリング時間を確保できない」といったお客様に、実用的で且つ即効性のある解決方法を提供します。

アラーム管理画面 統合アラーム管理

 

専用キーボード

オペレーション用キーボード

CENTUM VPではオペレーション用に最適化した、防塵・防滴仕様の専用キーボードを用意しています。各ボタンにグラフィック画面を割り当てることによって、オペレータはワンタッチでグラフィック画面を呼び出すことが出来ます。

 

エンジニアリング Agile Project Execution

Agile Project ExecutionはYOKOGAWAが提唱する新エンジニアリング方式です。プロジェクトを素早く実行し、プロジェクト中のリスクに機敏に対応します。また、プラントのライフサイクルに渡ってエンジニアリング情報と実装の一貫性を保ち、手戻りやムダ作業を回避して増改造をスムースに実行できます。

効率的なエンジニアリングで工期短縮 Agile Project Execution

プラント初期立ち上げ期間の短縮

お客様の利益に直結する恒常的な課題です。工場でのアプリケーション作成と、現地でのI/Oループチェック作業を、並行して行えます。並行作業により、プロジェクト全体の工期を短縮できます。

従来も機器の立ち上げとI/Oの設置までは並行作業が可能でした。しかし、ループチェックを完了させるためには、工場立合完了後にコントローラーとエンジニアリング環境の現地到着を待つ必要がありました。YOKOGAWAの並行エンジニアリングでは、これらの到着を待たずに、N-IOとFieldMate Validatorのみでループチェックできます。チェックで見つかったI/O定義情報の変更点を現地で修正できます。さらに、現地で修正した定義情報は、工場にあるマスター情報へ反映可能です。

現地でのIO変更による工期遅れの抑制

現地での物理的制約から、I/O定義を変更せざるを得ないことがあります。このような問題は、試運転でしばしば発生し、工期完了日へ無視できない影響を与えます。また、I/O定義の変更が発生すると、盤配線の再工事により多くのコストが必要でした。

YOKOGAWAのI/Oソリューションは、I/O定義の変更を柔軟に行えます。AI/AO/DI/DOの変更は、I/Oモジュールを変更することなくソフトウェアで信号種別を変更できます。それ以外のI/O信号種別への変更は、アダプタ(信号変換器)で対応できます。 また、予備品としてI/O信号種類ごとにI/Oモジュールを用意する必要がないため、保守コストを削減できます。

エンジニアリング品質向上とプロジェクト工期短縮の両立

エンジニアリング品質の向上と、プロジェクト工期の短縮は、常に求められる課題です。複雑さが増すプラント設計では、見えないリスクと戦いながら、これらを同時に達成しなければなりません。 さらに、長期間に及ぶプラントライフサイクルでは、プラントの増設・改造、担当者の変更などが発生します。このような状況の中でも、アプリケーションの一貫性を保ち続ける必要があります。

YOKOGAWAの最新エンジニアリング環境であるオートメーション・デザイン・スイートは、プラントの設計資産と変更をデータベースで管理します。この管理はプラントライフサイクルを通して設計情報の一貫性を維持し、誤った設計情報参照によるムダ作業を削減します。

 

モジュールベースエンジニアリング

YOKOGAWAは、さまざまな業種・プロセスのエンジニアリングノウハウを、専門のエンジニアにより開発・検査をし、モジュール化(部品化)しています。このモジュールは、連続制御の複合ループやシーケンス制御ロジックにも対応し、制御ユニット相当まで広く適用可能です。
また、モジュールを複数組み合わせグループ化することができます(グループモジュール)。
グループモジュールを用いることによって、複数モジュールを組み合わせて構築したアプリケーションを、類似のアプリケーションに再利用でき、カスタマイズも効率的に行うことができます。
ノウハウが詰まったモジュールを使用することで、エンジニアリング品質を向上し、同時にプロジェクト期間の短縮を実現することができます。

エンジニアリングのモジュール化でプロジェクト期間の短縮を実現

変更管理

プラントライフサイクルに渡っての変更管理

変更管理は、アプリケーションと変更ログをプラントライフサイクルに渡ってデータベースで管理します。 このような基本的な機能に加え、リードエンジニアが事前に変更の影響範囲を調べ、適切に担当者に作業を分配し、リードエンジニアの確認を得てから実装に反映するといった、安全な変更のワークフローをサポートします。変更管理を実施することで、変更のエビデンス(証拠)が確実に残り、長期間に及ぶプラントライフサイクルを通して、アプリケーションの一貫性を保ち続けることができます。 図を拡大する

 

バーチャルテスト機能

実機のFCSの代わりにシミュレータを使って、PC上でFCSの機能や動作を確認する機能です。実機のFCSがなくても、デバッグ作業ができますし、作成したアプリケーションを実際のプラントで使用する前に、動作確認を行うことができます。これにより、エンジニアリングにおけるリードタイムを大幅に削減することができます。

図を拡大する

バーチャルテスト機能で実機なしのデバッグ作業が可能

 

オンラインメンテナンス機能

稼働中のコントローラを止めることなく、プラントのオペレーションや制御機能に与える影響を最小に抑えて、アプリケーションを変更するための機能です。変更部分以外の制御機能には影響を与えることなく、機能ブロックなどのロジックやパラメータ値などを変更することができます。

フィールドデジタル通信に対応

CENTUM VPのコントローラは、各種フィールドネットワーク経由でフィールド機器の情報を取り込み、プラントの操業、稼働率の向上、運用コストの削減、設備の保全などに活用することができます。フィールド機器のインテリジェント化に伴い増加した、機器の状態や自己診断データ、設定パラメータなどの機器情報も、プロセスデータと合わせて処理できます。

CENTUM VPは、 FOUNDATION™ フィールドバス、HART®、PROFIBUS-DP、PROFINET、ISA100 Wireless™と、様々な種類の通信プロトコルに対応しています。

システム構成例

様々なフィールドデジタル通信対応でプラントの操業・稼働・保全に活用

 

統合機器管理ソフトウェアパッケージ Plant Resource Manager (PRM)

PRMは、プラントの設備をメンテナンスとオペレーションの視点から統合的に管理し、メンテナンス費用を削減するソフトウェアパッケージです。デバイスの保全情報を集め、PRMデータベースに格納します。それに対応する保全スケジュールや手順、予備品の情報なども、同じようにデータベースに格納できます。保全員は、これらの情報を元にパラメータの変更やフィールド機器の調整をPRMにて行うことができるため、遠隔地にある機器や、防爆エリアなどの危険地域に設置された機器のメンテナンスのために、現場まで出向く必要がありません。

 

伝送器・流量計用 調整・設定ツール FieldMate

FieldMateは、伝送器、流量計 および その他フィールド機器製品の調整、設定を行うためのツールです。現場作業に革新をもたらす優れた操作性と充実した機能を持ち、次世代を担う機器設定調整ソフトとして、現場での機器設定/調整、テスト支援、機器管理をトータルでサポートします。

 

相互運用性

HISTについて

横河電機では、ホストシステム(CENTUM VP)とデバイス間の相互運用性を維持するために、HIST(Host Interoperability Support Test)を実施しています。

下記のデバイスは横河電機によるHISTにて、CENTUM VPとの組み合わせ動作が確認されています。
HISTを完了したフィールド機器一覧

FISTについて

FISTとは、FDT/DTM相互運用性テスト (FDT/DTM Interoperability Support Test) のことです。 FISTは、横河電機のFDTフレームアプリケーションと、他社機器のDTMとの相互運用性の確立を強化する活動です。DTMとFDTフレームアプリケーションは、FDTインタフェース仕様に準拠し開発されています。双方は、このインタフェースに問題がないときに正しく動作します。 DTMは、FDTグループにより認証を受けられますが、これに加えて横河電機では、相互運用性テストラボにて自社のFDTフレームアプリケーションを実装したPRM/FieldMateで、FDTフレームアプリケーションと他社のDTMとの相互運用性を確認しています。

以下は、横河電機のFISTが完了したデバイスです。
FISTを完了したフィールド機器一覧

FDT/DTMについて

FDT(Field Device Tool)とは、生産現場で使用される圧力センサや流量計などのフィールド機器と、制御システムとの間の通信を、通信プロトコルやフィールド機器供給メーカの違いに関わらず実現する、通信インタフェース技術です。

DTM(Device Type Manager)とは、このFDTの技術に基づいて、各制御システム、フィールド機器メーカが自社製品用に用意するドライバソフトです。

制御分野で使われる各種通信プロトコルに合わせたDTMをメーカが提供することで、ユーザは異なるメーカの制御システムやセンサを簡単に接続することができ、マルチベンダー環境で最適なプラント制御システムを構築することができます。

FOUNDATIONTMフィールドバス アクセサリ

CENTUM VPとの組合せにおいて、動作が確認されているフィールドバスアクサリです。
FOUNDATION™ フィールドバスアクセサリ

 

ISA100無線

横河電機は2010年7月、無線によるプラント全体の監視・制御を目指し、ISA100.11aに準拠したフィールド無線用システム機器と、無線フィールド機器を世界で初めて製品化しました。

当社がフィールド無線システムに採用しているISA100.11a規格には、高い信頼性、アプリケーションの多様性、ネットワークの拡張性、FOUNDATIOM™ フィールドバス、HART®、PROFIBUSなどの有線通信規格と高い整合性を持つという特徴があります。

データインテグレーション

統合ゲートウェイステーション(UGS: Unified Gateway Station)

UGSは、STARDOMのコントローラや他社のPLCなど、サブシステムのコントローラをCENTUM VP システムに接続するゲートウェイステーションです。接続したサブシステムのコントローラを、フィールドコントロールステーション(FCS)と同様に、ヒューマンインタフェースステーション(HIS)から操作監視できます。またUGSは、冗長化構成が可能です。

STARDOM、OPC DA/A&E、Modbus、EtherNet/IPおよびIEC 61850の通信インタフェースをサポートしています。

データインテグレーションでシステム全体を統合操作監視

ネットワークセキュリティ

システム構成図

ネットワークセキュリティ システム構成図例

セキュリティ

近年、コンピュータウィルスなどがコンピュータや生産制御システムに侵入するサイバー攻撃が増加しています。生産制御システムがセキュリティの脅威にさらされると、生産活動の停止や、機密情報の漏えい、人的損傷や施設・環境破壊を引き起こし、企業に甚大な損失を与える可能性があります。こうした脅威からプラントや工場を守り、安定・安全に操業するためには、セキュリティ対策を継続的に検討、設計、運用、評価し、リスクを低減する必要があります。

横河電機では、こうしたセキュリティの対策として基本方針および対策基準を設けて、時々刻々と変化する脅威に対応しています。

システム製品のセキュリティに対する最適なソリューション

お客様の生産制御システムをサイバー攻撃の脅威から保護し、生産活動に関する資産のリスクを低減するための対策を策定しています。

横河電機では、セキュリティ対策の導入をご検討されているお客様に対し、生産制御システムの脆弱性を明確にして、セキュリティ対策の方針・基準を定めるお手伝いをいたします。また、制御システムをウイルス感染やサイバー攻撃から守るための、エンドポイント(端末)セキュリティ対策も提供しております。

システム製品のセキュリティ基準と方針

横河電機のシステム製品に対する対策の基準や方針に関しましては、下記の文書をご参照ください。

ARC白書:プロセス制御システムに最適なセキュリティライフサイクル 横河電機の包括的なアプローチ

システム製品セキュリティ対策基準などのCENTUM生産制御システム向けのセキュリティ関連情報やソフトウェアのパッチ情報は、年間保守契約(ライフサイクルサポートプログラム)にご加入いただいているお客様向けに、会員サイトにて公開しております。

なお、HISやENGに採用されているWindows OSのPCに関しては、マイクロソフト社のセキュリティ・パッチに対するアップデート情報およびガイドラインをご参照ください。

サイバー攻撃に対する堅牢性

制御機器に対して、サイバーセキュリティ対策が施されているかどうかが重視されています。CENTUM VP フィールドコントロールステーションは、技術研究組合制御システムセキュリティセンター(CSSC) 認証ラボラトリーの審査を受け、国際的なセキュリティ認証推進組織ISCI (ISA Security Compliance Institute) のISASecure® EDSA認証を取得しています。

セキュリティ認証:ISASecure EDSA認証を取得済み

Certificate for ISASecure® EDSA

CENTUM VPのフィールドコントロールステーション、Vネットルータ、WACルータは、Wurldtech(ワールドテック)社によりテストされ、「AchillesレベルⅠ認証」を取得しています。これらの製品は、制御システムに求められるセキュリティに関して、その堅牢性が高いレベルにあると認められています。

セキュリティ認証:Wurldtech社の認証を取得済み

Certificate for AFV30D
Certificate for AVR10D
Certificate for AW810D

ライフサイクルソリューション

長期安定供給

CENTUMのソフトウェア、ハードウェアは自社で開発、設計、生産しています。ハードウェアで使用している部品が変更、部品供給が終了した場合は、ハードウェアの設計変更で対応しています。ソフトウェアについても、常に最新版のセキュリティパッチのテストを行い、安心してお使いいただける環境をご用意しています。

既設システムの更新

CENTUMシステムでは、フィールドデジタルや、各種ソリューションベースソフトウェアを取り入れ、システムの機能充実を図っています。また、操業の安全性を確保するべく、各種セキュリティ対策を備えています。

横河電機では、現在お使いいただいている既設CENTUMシステム(CENTUM CS 3000, CENTUM CS 1000, CENTUM CS, CENTUM-XL)を、最小の投資かつ短期間でスムーズに最新型の生産制御システム(CENTUM VP)に更新するご提案をしています。単なるコンポーネントの置き換えではなく、現在お使いいただいているハードウェア、アプリケーション、運転ノウハウを最大限に再利用・活用して更新できます。HMIと、コントローラ・I/Oをそれぞれ独立して更新することができますので、設備投資を分散した段階的な更新も可能です。
また、自社システムだけでなく、他社の生産制御システムの更新についても対応をしています。
詳細は 既設システムの更新ページ をご覧ください。

概要:
  • 長期にわたる改修を安全に完了し、 燃料品質に応じた安定的・効率的な燃焼制御とスタートアップから定常運転まで大幅な自動化を実現しました。
概要:
  • 北部九州で天然ガス広域供給拠点「ひびきLNG基地」の安全操業と天然ガスの安定供給を支援しています。
  • CENTUM VPは、基地内の受入・貯蔵、BOG、気化、熱量調整などの各プロセスを自動化し、管理センターに設置されたHIS(Human Interface Station)を用いて、基地内の情報を集中監視できるようにしています。

 

業種:
概要:
  • 東南アジア最大の石油化学コンビナート、IRPCに『CENTUM VP』が導入され、効率改善と安全な操業に役立っています。
  • 24時間365日、ノンストップで運転することが必要不可欠である化学プラントに、統合生産制御システム『CENTUM VP』、安全計装システム『ProSafe-RS』、 統合機器管理パッケージ『PRM』、およびイベント解析パッケージ『Exaplog』による統合システムを構築しました。

 

概要:
  • 世界で唯一の「海洋深層水の利用高度化に向けた発電利用実証事業」に、 制御システム『CENTUM VP』が採択されました。
  • 『CENTUM VP』が設備全体を最適化することで安定した運転が可能となり、発電効率の向上が実現できます。
概要:
  • CENTUM VPバッチによる既設システムのリプレースと生産効率の向上
  • アクリルモノマー生産プラントのバッチ制御システムを短期間で安全にリプレース
概要:
  • 最先端バイオ医薬工場への導入事例
  • バッチプロセスのスムースな運用
  • フィールドデジタルによるプロアクティブ保全の実現
業種:
概要:
  • バイオエチレンプラントにおけるトータルシステムインテグレーション ( CENTUM VP, ProSafe-RS, FOUNDATION fieldbus, PRM ) を実現
  • 世界最大規模グリーンエチレンプラントにトータルシステム導入

 

概要:

バイオマス発電所の稼働状況をタブレット端末で操作監視

木質バイオマス発電所のボイラーは、木質チップをガス化燃焼させて高温高圧の蒸気を発生させます。そのボイラー制御をCENTUMで行い、高い稼働率でのプラントの長期安定稼働に貢献しています。

概要:
  • CENTUM VP・SIS・分析計・フィールド機器を活用し操業の最適化を実現
  • フィールドデジタルを使用した設備の最大有効活用
  • 横河タイによるMAC方式での大規模プロジェクトの遂行

 

概要:
  • 世界最大のLNGターミナルへの導入事例
  • 安全性と信頼性を最大限に利用
概要:
  • ノルウェーのガス液化プラントへの導入事例
  • 安全で安定した生産に寄与
概要:

株式会社カネカ 様 BTGの高度制御による省エネ制御の実現

DCSと運転支援パッケージの組み合せに高度制御を連携させる事で、年間を通じて常に最適な状態でBTG設備を稼働。年間1,000t以上ものCO2削減を実現しています。また、付帯効果(対象設備の監視・操作:85%削減)にも繋がりました。

【導入製品】 CENTUM CS 3000、 Exasmoc 、Exapilot

概要:

- 33年に渡り稼働した初代CENTUMから『CENTUM VP』へのシステムアップグレード
- 改造、増設を継続してきた複雑なサブシステムを最新のCENTUM VPへ統合

業種:
概要:

高気圧酸素治療装置、環境衛生設備の専門メーカ
株式会社中村鐵工所様

株式会社中村鐵工所は、1939年の創業以来、常に品質の向上をはかり、また、技術・技能の研鑽を重ね、独自製品の研究開発を進めてこられました。その中でも、特に圧力容器に関する技術の成果を基に、高気圧酸素治療装置を完成させ、全国各地の病院等に納入されています。また、日本で最初の海洋産業機器である「水中エレベーター」を開発し、その分野において先駆的な役割を果たされました。

これらの成果・経験を基に、現在は従来から培ってきた総合力を更に発展させ、設計・製作、 据え付け工事の各部門を充実・強化し、新設プラントの建設工事のみならず、メンテナンス、 補修工事も一連の事業として取り組まれています。

また、お客様のニーズに応えるべく、品質システムISO9001の認証を取得し、品質面は もちろん、コスト面、および一連の体系的な顧客サービスに対応できる体制を整えられました。 環境衛生プラント・土木建設機械関連、一般産業用機械等には豊富な実績をお持ちで、技術開発、研究・実験関連への協力要請にも幅広く対応されています。 豊富な経験を持つ各分野の技術者・技能者を有し、次の世代を担う若い人材の育成にも努められ、お客様の要望に適った総合力の維持・発展についても積極的に取り組まれています。 設計・製造・工事の経験・実績を踏まえた特色を十分に活かし、産業各分野の要望、また、時代の要求に見合ったサービスをさらに提供できる会社となるべく、今後も一層お客様各位のお役にたてるようにと活動されています。 平成17 年にインドネシアには合弁会社「PT.SIKO NAKAMURA DWIKARYA」を設立し、 環境衛生機器の製造を行っています。

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Company Profile
会社名:株式会社中村鐵工所
本社住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸1丁目43番1号
工場:〒300-1537 茨城県取手市毛有850番地
設立:1939年2月20日
資本金:4,000万円
事業内容:環境衛生設備機器、高気圧酸素治療装置、 その他一般産業用
機械の設計・製作・据付工事他

 

高気圧酸素治療装置

高気圧酸素治療装置(チャンバー: Hyperbaric Oxygen Chambers)は、密閉されたタンクの中の圧力を大気圧以上に上げる装置で、脳梗塞、腸閉塞、 頭部外傷、突発性難聴、一酸化炭素中毒、減圧症*1などの血行障害や圧力障害などに起因する、さまざまな病気の酸素治療に用いられます。1名の患者を 収容する、第1種装置と、同時に2名以上の患者、または患者と共に治療に従事する医療職員を収容する第2種装置の2種類があります。

チャンバーを使って行われる高気圧酸素治療(Hyperbaric Oxygen Therapy)は、通常の気圧(大気圧)の2~3倍という高気圧環境下で高濃度酸素を吸う事によって、血液中の酸素量を通常の10~15倍に増加させ、酸素不足の状態にある組織に対して自然治癒力を促進させ、改善を図ることで、ダメージを受けた組織の速やかな修復を図る治療です。厚生労働省の基準では、2絶対気圧(大気圧の2倍、水深10mの圧力)で、1時間以上100%酸素を呼吸することを高気圧酸素治療と定めています。

 一方似たような装置として、スポーツ選手の疲労回復などに使用されている酸素カプセルが知られていますが、こちらは空気で圧力を 1.1~1.5絶対気圧程度まで加圧し、通常よりも若干酸素濃度が高い空気を吸入する方式であり、使用目的も構造も高気圧酸素治療に 使われる装置とは大きく異なります。

 *1 減圧症: 身体の組織や体液に溶けていた気体が、環境圧の低下により、体内で気化して気泡を発生し、血管を閉塞することで発生する障害。 スクーバダイビングの後などに起こりやすい。潜水症(病)、空気塞栓症といわれる。

 

CENTUM VP Basic 選定の背景とポイント

高気圧酸素治療では、装置内の気圧を所定の値まで徐々に上昇させたのち、一定時間(60分程度)安定した高気圧状態を維持し、その後、気圧を大気圧まで徐々に戻すという制御が行われます。

制御では、昇圧と減圧に時間をかけることで、気圧の急変による患者の身体への負担をなくし、特に急激な圧力変動が起こらないようにします。
このように、装置の圧力制御は重要なポイントであり、制御装置には高稼働率と高信頼性が求められます。 『CENTUM VP』は、高信頼性、長期安定性といったDCS本来の特長を持つ上、小規模な装置にも採用可能であるという事で選定いただきました。

 

CENTUM VP導入の効果

治療に必要な画面は専用キーボードからワンプッシュで呼び出すことができます。 使用する気圧の制御パターンは複数用意されており、治療では患者の症状に合わせて 選択します。

 パターンの選択が呼び出した画面上でできることはもちろん、治療による患者の症状改善状況に合わせて、途中でパターンの変更を行う場合にもワンクリックで対応できるため、装置を運転する上でストレスがなく、治療に専念することができます。 また、昇圧時間などの制御パターンのプログラム変更を、技師ご自身で容易に行えるように なり、素早く治療に活かすことができるようになりました。

治療結果は毎回保存する必要がありますが、『CENTUM VP』ではこのデータを容易に取得することができるだけでなく、再利用可能な汎用形式のファイルとして自動保存されるので、 治療による症状の改善データを素早く取り出して、解析に活かすことが可能になりました。

     装置制御に使用されている
     『CENTUM VP』

お客様の声

当初導入した『YEWPACK』から、今回の『CENTUM VP』まで、システムを更新しながら使い続けています。
『CENTUM VP』は、高気圧酸素治療装置にDCSを採用するには最適なシステムでした。DCS専用キーボードから必要な画面をすぐに呼び出せたり、治療データの保存・呼出しが簡単にできるなど、お客様が設備を運転する上でもストレスがなく使い易いと感じています。
また、本システムを構築した横河商事のエンジニアリング能力を高く評価しており、今後も、メンテナンス含めご相談をしたいと思っています。

株式会社中村鐵工所営業部課長菊地泰彦様

概要:

CENTUM VPが高純度水素を高効率で製造する装置の安定制御に貢献しています。

概要:
  • 『CENTUM-XL』から『CENTUM VP』へのシステムアップグレードの成功事例です。
  • 綿密に計画により、お客様と共に48時間でオフサイトシステムを更新しました。

 

業種:

導入事例(動画)

    概要:

    Yokogawa South Africa was appointed to design, supply and commission the Integrated Control and Safety System (ICSS) as well as the overall Terminal Management System at Sunrise Energy’s liquid petroleum gas (LPG) Import Terminal, the largest on- and offshore open-access LPG import terminal facility in Africa. Yokogawa’s Terminal Management System, Terminal Logistic Suite VP (TLSVP), was designed and developed to meet the exacting operational demands and logistic needs in terminals. Yokogawa’s experienced engineering resources ensured the project was successfully delivered, enabling Sunrise Energy to provide accurate mass balances and efficient terminal operations to its customers.

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