横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

ESS運用最適化サービス(DERMS)

分散エネルギーリソースマネジメントシステムの1つとしてESS運用最適化サービスの提供を開始いたしました。

概要

2050年カーボンニュートラルの達成に向け、今後再生可能エネルギー(以下、再エネ)のさらなる導入拡大が求められるなか、電力のピークシフトや再エネの出力変動に対する安定化対策として、電力貯蔵システム(Energy Storage System:ESS)の活用が期待されています。なかでも、定置用ESSの導入により、太陽光発電の普及で増えている昼間の「再エネ余剰電力」の有効活用が可能となります。
ESS運用最適化サービス(以降、本サービス)は、電力量などの計測データをもとにエネルギーの見える化と、エネルギー需要や再エネ発電量の予測計算を行い、最適なESSの運用計画を作成する機能を提供します。また、蓄電池システム向けエネルギーマネジメントシステム(以下、Battery-EMS)やリチウムイオン蓄電池診断サービスとの連携により、再エネ電力を最大限活用することで 電力料金やCO2排出量削減はもとより、お客様の製品価値・企業価値向上やカーボンネガティブの実現に貢献します。

画面例

特長

● ハードを含めた一体型のSaaS(Software as a Service)として提供

契約期間中のハードウェアの提供・Cloud 構築・気象情報取得・パッケージライセンス及びグローバルレスポン スセンターによる保守を一つにまとめた SaaS として提供します。初期費用・運用コストを抑えながら市場の変化 に対応することが可能です。

● 導入目的に応じたESS充放電計画の作成と制御

お客様がESSを運用する際には、契約電力を超えない運用を行うことや、余剰電力の有効活用を行う充放電制御で自給率の向上を行う運用が重要になってきます。
また、電力料金削減やCO2排出量削減の目的によっては異なる充放電制御を行う必要があります。

本サービスは、発電電力・需要電力の予測値を元に、消費電力が契約電力を超えないためのピークカットに必要な放電量や、発電電力が需要電力を超えて余剰となる電力を活用した充放電量の算出を行い、算出した充放電量を元にESSに対し充放電計画値(翌日までの最大48時間分・30分間隔)を設定することが可能です。

さらに弊社のBattery-EMSと組み合わせることで、需要の変化や気象予測と実際の天候が合わず必要な充放電量が変わったとしても電力契約を順守しつつESSの残量を確保しながら、お客様の運用したい目的に応じた充放電制御を行うことが可能です。これにより電力料金やCO2排出量の削減効果をより高めることができます。
また、弊社のリチウムイオン蓄電池診断サービスを合わせて利用することで、さらなる効率的な運用と放電量の最大化が実現できます。

● 発電電力・需要電力や電力料金などの見える化画面とKPIの提示

発電電力、需要電力、ESS充放電電力の実績値・計画値の見える化画面を提供します。また、電力料金や料金削減効果、CO2排出削減量、自給率など各種KPIを表示します。

 

電力エネルギーの需要予測と計画イメージ

電力エネルギーの需要予測と計画イメージ
 

需要予測変更によって、充放電計画変更をした例

需要予測変更によって、充放電計画変更をした例

システム概念図と提供範囲

本サービスは、電力モニタから収集した電力量などの計測データをもとにエネルギー需要や再エネ発電量の予測を行い、ESSの運用計画を作成します。計画に基づき、Battery-EMSと連携し充放電の制御を行うことが可能です。
Battery-EMSと本サービスとの連携については当社担当営業までお問い合わせください。

 

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