YOKOGAWAは、紙パルプ業界の分野において優れた製品を提供しながら、省エネや高効率なプラント構築のお手伝いをしてまいりました。 皆さまにご提供するのは、製品からシステム、そして時代を切り拓く新たなソリューション。
YOKOGAWAは、紙産業にかかわるあらゆる要求にお応えするベストパートナーです。
各プロセスの最適化からIIoTを活用した全体最適へのソリューション展開
生産効率向上の実現のためにプラントの部分最適からIIoT活用基盤構築による全体最適を実現します。
♦「生産効率向上 ~コスト競争力向上~」の実現に向けて
各設備の最適化・安定操業を実現します。
導入後の運用保守サポート体制も完備し、お客様の工場インフラ管理をサポートします。
SDN技術を用いることで、お客様のご要望に、シンプルかつ柔軟に対応し、「工場ITインフラの次の姿」を実現します。
また、SDN技術導入後にネットワークセキュリティ運用管理サービスを提供することで、IIoT時代に備えた高いネットワークセキュリティの運用を実現します。
♦仮想ネットワークによる機密度・用途毎でのネットワークの分離・隔離
物理接続は既存をそのまま活用、仮想化により、柔軟にネットワークを分離できます。
♦「工場ITインフラ環境のスマート化」
SDN技術を活用し、スマートな工場インフラのIoT化を実現します。
品質を保ちながら紙パルププラント工場の操業コストを改善します。
DDMOnEX 最適操業支援サービスは、目標品質を保ちつつ生産コストを最小化できるプラントの操業バランスを探し、その操業の実現と継続を支援します。操業バランスの探索はプラントモデルを使ったシミュレーションを行います。お客様と弊社で共創したモデルを用いて最適化操業の効果を定量的に確認しながら、必要なサービスを段階的に提供します。
モデル作成には YOKOGAWA 独自の統計モデル作成手法 DDMO (*1) を使います。短時間で高精度のモデル作成・チューニングが可能です。
*1: DDMO(Data Driven Modeling for Optimization)の略
プラントの運転データから設備モデルを作成する、データ駆動型のプラント最適化モデリング技術
DDMOnEX 最適操業支援システムは、最適な操作支援値を出力し、品質とコストのベストバランス操業を実現します。
お客様と共に効果を定量確認しながら段階的に進める共創活動です。
B/Mシステムは、日常私たちが使っている“紙”を造る抄紙工程の最終段階で、その品質を正確に測定し、規格に合った均一な品質になるよう制御するシステムで、製紙産業の品質と生産性の向上に大きく貢献しています。
B/M9000VPは、当社の40年以上にわたる技術を結集した「総合紙品質計測・制御システム」で、抄紙工程・塗工工程の品質・生産・設備の最適化をはかり運転の最適化(Operational Excellence)を実現します。
抄紙機、塗工機などの測定制御システムに最適なマンマシン機能(マルチウィンドウ、日本語対応)及び、高速品質測定(紙全幅1200点)、自動制御(流れ方向、幅方向制御)に加え、オートチューニングを実現しました。
紙の品質を測定するセンサは、B/Mシステムの最も重要な部分です。B/M9000VPでは高速・高精度のセンサ群により、品質の最適化(Quality Excellence)に貢献します。
紙、板紙の品質競争の激化の下、次工程である印刷機、製箱機などでの走行性を向上させることは極めて重要です。下図に示すように、これら走行性の他、印刷ズレ、コピーマシンでの紙詰まり、カール、ツイストの発生等は紙の繊維配向の表裏差に大きく影響されることが伝えられています。
YOKOGAWAが世界に先駆けて商品化した、紙や板紙表面の繊維配向のオンラインセンサをBM計のフレームに搭載し、これら紙品質の監視制御を可能にしました。
一般的に繊維配向の調整ポイントは、J-W差、J/W比、再循環フロー、サイドブリダーフローなどヘッドボックス回りに有ることが知られています。
本センサは、表裏差の無いあるいは、適正な表裏差の紙を抄造させるよう、紙癖の解消に必要なオンラインの繊維配向角と配向比を測定します。また、プロフィール測定も可能です。J/W比の調整により表裏の配向角、指数の細かい調整が実施されています。また、循環フローの調整により、配向角のS字プロファイルが平坦になった例などがあります。
従来、引っ張り強度で測定する試験室での測定は、紙のZ軸方向の平均値の測定です。
したがって表裏差などの品質管理は出来ませんでした。この作業には手間と時間が膨大にかかり、測定結果が出るまでに長時間無管理状態になります。この点でも省力化に貢献ができます。
品質改善から、生産性の向上、そして省エネルギーへと幅方向制御に対するニーズは多様化しています。プロセスに最適な制御アルゴリズムと、その性能をフルに引き出す高性能アクチュエータ(操作端)群をラインアップしています。
多くの経験と高い技術で製紙工程の生産の最適化(Production Excellence)を実現します。
仕上工程全体の円滑な操業を実現するために、操業の効率化、省力化および操業情報管理などお客様のニーズに合わせて、部分的な装置の導入からライン新設・改造など全てに対応する総合エンジニアリングをご提供します。
操業支援システムの構築から搬送設備・仕上省力化装置までをフルカバーします。
抄紙生産計画において
YOKOGAWAは、そんなお悩みの解決を以下の機能によりお手伝いいたします。
抄造オーダーの立案には、過去の実績を元にした中長期的な需要予測が必要です。
その確度の高い需要予測は、在庫量を最適化させるとともに、人材や資材の適切な調達を可能にします。
納期を第一優先に考え、生産効率の良い抄順や仕上げ工程における高効率な運転を目指すための生産計画立案は、大変な労力を要します。低効率な運転は、無駄な投資を招きます。
生産能力や生産上の制約等の操業データ項目を入力することにより、効率化された結果が瞬時にガントチャート表示されます。
緊急オーダーや機器故障によるオーダーの振替が発生した場合の再スケジュールは、時間と労力が大変掛かります。 この時間と労力を最小限に留める迅速なスケジューリングをお約束します。
営業からのオーダー進捗の問合せや緊急オーダーの納期設定に費やされる時間は計り知れません。営業から直接進捗を確認できることはもとより、シミュレーションによる緊急オーダー時の納期確認作業が可能です。また、在庫引当による分割納入設定も瞬時に回答いたします。
以下の図のように、既存の生産実績収集システムや、在庫管理システム等のデータ授受をサポートします。また、RDBやERPシステムとの連携も可能です。
最近の連続蒸解釜は、全缶等温蒸解法や低温蒸解法などの新しい蒸解法が普及を始め、操業も高度化してきています。新しい蒸解法は、従来法に比べて、C5~C8各循環量と抽出量(抽出位置)も変化してきており、より高精度な流量測定が求められています。
YOKOGAWAは、豊富なフィールド経験をもとに、高精度で安定した流量測定を可能にする電磁流量計をご用意しています。
従来は、オリフィスとダイアフラムシール付き差圧伝送器による測定でしたが、磨耗や腐食のためダイアフラムの寿命が短くなり、メンテナンスに手間がかかっていました。
YOKOGAWAの高温黒液対応電磁流量計は、高温高圧の条件下で高精度で安定した黒液流量測定を実現します。
高強度・高耐食性を備えたセラミック測定管を使用して、スラリーによる磨耗の問題を解決しています。
また、一体成形で焼成したシール部分の無い電極はスラリーの影響が少なく、ブローラインの流量を高精度で安定して測定します。
石灰石膏法の排煙脱硫装置では、脱硫剤(石灰)の消費量管理をオンライン pH 計を使用して行なっています。このとき問題になるのが、石灰によって pH 電極が著しく汚れることです。一定レベル以上の測定精度を維持するには酸を用いた電極洗浄を頻繁に実施する必要があり、大きな保守工数がかかってしまいます。
酸洗浄を自動化した 「FLXA AUTO CLEAN 薬液洗浄装置」の採用によって、大幅に省力化が図れたばかりでなく、pH 測定精度を維持した状態での長期運転が可能となり
ました。
LF3BUSS02-00EN
水酸化マグネシウム法の排煙脱硫装置では、脱硫剤[Mg(OH)2]の消費量管理をオンラインpH計を使用して行なっています。このとき問題になるのが、水酸化マグネシウム(スラリー)によってpH電極が著しく汚れることです。一定レベル以上の測定精度を維持するには酸を用いた電極洗浄を頻繁に実施する必要があり、大きな保守工数がかかっていました。
酸洗浄を自動化した[FLXA AUTO CLEAN 薬液洗浄装置]の採用によって、大幅に省力化が図れたばかりでなく、pH測定精度を維持した状態での長期運転が可能となりました。(AN 10B01B01-02)
バスバーまたはバスダクトの温度を正確に把握することができれば、過熱の発生箇所を特定し、破損や焼損を未然に防ぐことができます。YOKOGAWAのDTSXは、強電界下でも電磁ノイズの影響を受けない 『光ファイバケーブル』 を使用しているため、温度分布を1メートル単位で素早く正確に測定できます。また、連続的なバスバーの温度監視によって、過熱が起こっている箇所すなわちボルトの増し締めなどの保守作業が必要な箇所を特定することができます。
広大なプラントのオート監視における技術面、コスト面の課題をDTSX光ファイバ温度センサが解決します。