法的基準を満たす災害対策として、 YOKOGAWA ではプラントワイドフィールド無線によるバルブ緊急遮断ソリューションを提供しています。無線でバルブを遠隔操作できるため、安全面・コスト面で大きなメリットがあります。
緊急遮断対応の必要性
法的基準により、危険物施設は震災等対策ガイドラインに基づいた対策が必要です。
[対象となる通達(抜粋)]
平成17年1月 消防危第14号「危険物の規制に関する規則の一部を改正する省令等の施行について」
液面揺動が生じて浮き屋根上に貯蔵危険物が滞油した場合、排水設備を介して外部に漏えいすることを防止するため、流出するおそれが生じた場合に速やかに流路を遮断することができる等の機能を有すること。このため弁を設ける場合にあっては、非常の場合に自動又は遠隔操作によって閉鎖する機能を有すること。
平成24年8月 消防危第197号「危険物施設の地震・津波対策に係る予防規程の策定について」
タンク底板から3メートル以上の津波浸水が想定された特定屋外貯蔵タンクにあっては、配管を通じた当該タンクからの危険物の流出を防止する措置について予防規程に定める必要があること。
出展:消防庁ホームページ(http://www.fdma.go.jp/)
概要
低コストでスピーディーな導入が可能
フィールド無線用電磁弁操作モジュール FN910 とフィールド無線用通信モジュール FN110 と組み合わせることで、空気式バルブの無線遠隔操作を実現しています。有線ではないため、防爆仕様のケーブルや配線設備・工事などが不要です。それにより導入コストが抑えられ、工期も短縮できます。
外部電源不要で、災害時に強い
無線通信やバブル開閉の電源は電池です。(電池寿命10年/条件依存) そのため、災害時による電源喪失の影響を受けることなくバルブを遠隔操作できます。さらに、一度設置すればメンテナンスはほぼ不要で、ランニングコストも低く抑えられます。
緊急遮断弁操作モジュールの特長
- TIIS 防爆対応
- 無線機器間で最大 500m 程度の通信距離があるため、無線中継により最長 2km 離れた場所でも遠隔操作が可能
- 操作指示から最短 5秒でバルブが動作を開始
- 管理ステーション1台あたり最大 250台のバルブを一元管理可能
- バッテリー交換: 汎用電池を使用しており、防爆エリアでもお客様による電池交換が容易 (電池の寿命は約10年)
緊急遮断ソリューション概要図
電磁弁内蔵 DI/O ボックスの構成例
- フィールド無線用電磁弁操作モジュール FN910
- フィールド無線用通信モジュール FN110
- ラッチ型電磁弁 1台
- 空気配管
- 圧力スイッチ
- リミットスイッチ
- 防水鋼板製ケース
- 保護等級 IP67 に準拠したボックスの作成が可能
* 以下の条件で内部への侵入がないこと
塵埃試験: 8時間/浸水試験: 水深1m 30分間
対象業種と設置例
石油・化学・鉄鋼・ガス・電力・紙パルプなどの業種に適応します。
本件に関する詳細などは下記よりお問い合わせください
お問い合わせ