世界最大のLNGターミナルの安全性と信頼性を最大限に引き出す要、CENTUM

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概要

Korean Gas Corporation, Incheon, South Korea
Korean Gas Corporation, Incheon, South Korea

1983年に韓国政府によって設立されたKOGAS(KOREA GAS CORPORATION, 韓国ガス公社)は、LNGの世界最大の輸入業者であり、この重要な資源の韓国唯一の輸入業者です。KOGASは安全・便利でクリーンなエネルギーを韓国全国に供給しています。 同社は現在、仁川(インチョン)、平沢(ピョンテク)、統営(トンヨン)でLNG受入ターミナルを運営し、天然ガスと副産物ガスを2,739kmのパイプラインネットワークを介して全国の発電所、ガス供給会社、都市ガス会社へ供給しています。

仁川LNGターミナルは世界最大のLNG受入基地であり、同国の天然ガス需要の40%を占める仁川とソウルの首都圏に天然ガスを供給しています。仁川LNGターミナルは仁川沖8.7kmにある埋立地の990,000m²の区画に建設され、100,000トン超の超大型LNG船に適応することができる二つの桟橋と総貯蔵量2,880,000 m³(KI)に上る2つのプラントを備えています(100,000 m³地上貯蔵タンク:10個、140,000 m³地下タンク:2個、200,000 m³地下タンク:8個)。仁川LNGターミナルの総ガス供給量は毎時4,350トンです。

KOGASは1996年、『CENTUM CS』を仁川ターミナル第1プラントへ導入し、2011年にこのシステムを『CENTUM VP』へ更新しました。続く2004年の第2プラントの建設でも、『CENTUM CS』を導入し、更に2009年には別途『CENTUM CS 3000』を導入しました。現在は、第2プラントのシステムについても『CENTUM VP』へ更新が進められています。仁川ターミナルでは、アンローディングアーム(給油管)や貯蔵タンク、再凝縮器、オープンラック気化器(ORV)、液中燃焼気化器(SMV)、計量ステーションを備えた輸送管を含め、プラントのすみずみまで横河の『CENTUM』システムを活用して設備の操作監視・制御を行っています。

お客様の課題とソリューション

1. 安全運転

LNG受入ターミナルにおいて、輸送船からLNGを移送し、貯蔵する際の安全性は最優先事項です。貯蔵タンクの内圧を一定に維持するためには、蒸発ガス(BOG: boil-off gas)コンプレッサーや再凝縮器、ポンプなどを慎重に制御することがとても重要になります。『CENTUM』のオペレータは、BOG温度やガスの組成、量に応じたBOGコンプレッサーの作動・停止などの制御を、プロセスのある現場から遠く離れた中央制御室で容易に行うことができます。さらに、KOGASは深刻な事態の発生に対処するため、災害対策システムを導入しています。中央監視室の担当者は、第1プラント第2プラントのオペレータとリアルタイムで情報を共有し、万が一、火災やガス漏れが検出された場合には、タイムリーに適切な対処を行う事ができます。

2. 安定ガス供給

KOGASにとって発電所や事業会社(工場)、一般家庭に供給するガスの需要の変化に柔軟に対応できることは大変重要です。通常LNGの冷却と気化にはORVの海水が使われますが、ピーク需要に対応するオペレーションの場合は、自動的にSMVへ切り替えることができます。ポンプのオン/オフ切り替えから気化温度やガス圧の制御に至るまで、これらの気化プロセスのあらゆる状況は『CENTUM』システムで緻密に制御されています。途切れの無い供給を確保するため、このターミナルでは需要変化への対応が完全に自動化されています。

3. 設備最大活用のためのプロアクティブ保全*(1)

プラントのオフローディングやタンク計測、パイプライン監視、計量など、3rdベンダーの提供する制御システムは、Modbusインターフェースを経由して、すべてそれぞれのプラントの『CENTUM』生産制御システムと統合されています。

これらのプロセスデータは製造レポートの作成、プラント効率の計算、パフォーマンスの分析などに役立てられています。たとえば、オペレータはターミナル全体の各LNGポンプやエアコンプレッサー、その他の回転機の実働時間から、より正確な積算稼働時間を知ることができます。

これにより、修理や交換が必要かどうかを見極める積極的な点検・検査のスケジュールが立案可能になります。適切な情報が、適切なタイミングで、適切なオペレータやマネージャに伝わるため、タイムリーで正確な決断を下すことができます。
また、個々のプロセスのみならず、このシステムでは、プラントスペシャリストがLNGターミナル全体のパフォーマンスを分析するために次のようなレポートを作成します。

  1. LNGコスト分析
  2. 電力消費量
  3. 燃料ガス消費量
  4. 装置操作コスト/単位操作コスト
  5. 日当たりコスト分析
  6. LNG 積降
  7. BOG 処理
  8. 付臭処理
  9. 稼働時間積算
  10. 生産量計算

*(1) 保全コストを削減するために、故障が起こらないように常に状態を監視し、 劣化の原因を除去する方式

CENTUM VP operator in central control room

中央制御室のCENTUM VPオペレータ

お客様の声

我々は『CENTUM』とそれに統合された関連システムにより企業規模の操業情報システムを構築しています。
すべてのプロセスデータを「見える化」することにより、我々は当社の事業計画の執行の明確なイメージを維持することができ、最適なLNG供給網(サプライチェーン)シナリオの作成、迅速な意思決定とタイムリーな対応を行えるようになりました。
『CENTUM』システムにより、操作性と安全性が強化され、マネージャもオペレータも最大限効率的な活動をすることができます。横河韓国が当社に提供している継続的なサポートとソリューションに感謝します。横河は我々のベスト・パートナーの一つです。

KOGAS Incheon LNG terminal

KOGAS Incheon LNGターミナル

 

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