CENTUM VPとProSafe-RSの統合によりADU / DKUプロセスの連続稼働を実現

Integrated Refinery & Petrochemical Complex logo

概要

IRPC-ADU/DKU, Rayong, Thailand
Integrated Refinery & Petrochemical Complex, Rayong, Thailand

Integrated Refinery & Petrochemical Complex Public Co., Ltd. (IRPC:石油精製・石油化学事業会社アイアールピーシー)は、総合石油化学製品メーカーです。コンビナートは、上流の石油精製と下流の石油化学プラントで構成されています。石油精製所は、日量215,000バレル(タイ国石油精製日量の21%)の精製能力があります。

上流工程であるIRPCからの製品供給なしには、下流工程にある化学プラントの運転操業は成り立ちません。そのため、IRPCの常圧蒸留装置(Atmospheric Distillation Unit:ADU)とディーゼル燃料装置(Diesel Kerosene Unit:DKU)は、予定外の停止をせず、24時間365日、ノンストップで運転することが必要不可欠です。

IRPCではこれまで、ADUにはABB社の生産制御システム(Production Control System:PCS)を、DKUにはローズマウント社のRS3 PCSを、安全システムにはAllen-Bradley社のPLCを使用していましたが、製品サポートが終了し、部品入手が困難になったため、最新のシステムへ更新することにしました。

この更新プロジェクトで横河タイは、統合生産制御システム『CENTUM VP』、安全計装システム『ProSafe-RS』、統合機器管理パッケージ『PRM』、およびイベント解析パッケージ『Exaplog』による統合システムを構築しました。制御室に設置された2つの大型スクリーンには、プラントの主要なプロセスの状態と重要な制御ループのトレンドデータが表示されているので、オペレータは一目で現状を把握できます。中央制御室は静かで、操業が良く管理されています。

Somnuk Boonprasert, IRPC's instrument supervisor, in the central

お客様の課題とソリューション

1. 新技術の適用による効率改善

これまで、二つの異なるベンダーの生産制御システムが一つの部屋に並んで設置されていましたが、操作手順、エンジニアリング方式が異なっており、報告書も同じフォーマットが使用できませんでした。

『CENTUM VP』のヒューマンマシンインタフェース(Human Machine Interface:HMI)は、人間工学に基づいて設計されているため、オペレータは、多くの異なるプロセスの情報を一目で把握できます。情報へのアクセスがより速く、より直観的になり、よどみなくあらゆる状況に対処できるようになりました。また、オペレータの運転効率を向上させることで、より少ない人員での運転が可能となりました。

2. 連続稼働と安全な操業

下流工程である化学プラントへの連続供給が不可欠なIRPCでは、予定外のプラントの停止は許されません。『CENTUM VP』と『ProSafe-RS』のシステムは、制御ステーションのCPU、電源、通信カードが二重化されているので、高稼働率と高信頼性を実現しています。『CENTUM VP』を中心とした統合システムの導入以来、大きな障害もなく今日まで連続稼働を続けています。

また、『CENTUM VP』と『ProSafe-RS』の統合により、『CENTUM VP』の画面から安全計装を含む全ての計器が監視できるようになりました。今ではADUとDKUの操作手順は統一され、オペレータが混乱することもなく、高いレベルで安全性がもたらされています。

万が一、異常が発生した場合には、『ProSafe-RS』のSOER(Sequence of event recorder)機能によりタイムスタンプ付きのイベントデータが収集・記録されます。イベントの発生順を正確に記録することにより、いつ、何が起きたのかを分析し、事後の改善につなげます。

CENTUM field control station (FCS)

CENTUM
フィールドコントロールステーション (FCS)

ProSafe-RS safety controller

ProSafe-RS
安全コントローラ

Rack room: clean and neat

ラックルーム:清潔できちんとしています

お客様の声

我々は、横河電機のシステムを導入して以来、大きな問題が発生することもなく満足しています。新しい『CENTUM VP』のHMIによって、プラントを操作することがより簡単になりました。これが本当のVigilantPlantです!私たちは、生産効率を改善し続けていきます。

関連製品&ソリューション

CENTUM VP

CENTUM VP(センタム・ブイピー)は、プラントの設計から、エンジニアリング、システム・機器の据え付け、生産立ち上げ、さらには稼働後の改修や変更を経て運転を終了するまで、プラントのライフサイクルにわたり最適な操作・エンジニアリング環境をお客様に提供する、CENTUMシリーズ最新の統合生産制御システムです。

ProSafe-RS

ProSafe-RSは国産初(2005年2月発売)の本格的なプロセス用統合型安全計装システムです。

世界ではじめて、シングル構成でSIL3に適用できる安全性を実現し、さらに冗長化構成により高稼働率も実現します。また、CENTUMとの融合により本格的な統合化が可能です。

安全計装システム

安全計装システムProSafe-RS は、IEC 61508 で定められた安全度水準SIL3(SIL:Safety Integrity Level)を満たす安全計装システムとして、その性能を外部認証機関TÜV Rheinland より認められています。統合生産制御システムCENTUMシリーズと組み合わせて使用することにより、プロセス制御システムと安全計装システムを統合できます。

統合生産制御システム(DCS)

横河電機は、独自のデジタル制御技術と経験、ノウハウの粋を集めた世界最初の分散型制御システム(DCS)である「CENTUM(センタム)」を1975年に発売開始しました。発売以来、世界100カ国以上、累計27,000システムが採用されています。

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