CENTUM VP・SIS・分析計・フィールド機器を活用し操業の最適化を実現

Map Ta Phut Olefins Company Limited logo

概要

Map Ta Phut Olefins Company Limited, Rayong, Thailand
Map Ta Phut Olefins Co. Ltd., Rayong, Thailand

SCGケミカルズ(Siam Cement Group:SCG CHEMICALS)の子会社であるMap Ta Phut Olefins Company Limited (MOC)は、タイのラヨーン県マプタプット工業団地に新たに完成した石油化学コンビナートを運営しています。このコンビナートでは、年間90万トンのエチレン・80万トンのプロピレンを生産しており、これらを使い下流プラントでは40万トンの高密度ポリエチレン(HDPE)・40万トンのポリプロピレンを生産しています。

横河タイは、この新設プロジェクトにおいて、初めてMAC(Main Automation Contractor:制御担当会社)方式でプロジェクトを遂行しました。EPCコントラクターと一致協調し、制御システム全体の構築の管理および計装ソリューションを提供しています。 このプロジェクトには、統合生産制御システム『CENTUM VP』、安全計装システム 『ProSafe-RS』、統合機器管理パッケージ『PRM』、プロセスガスクロマトグラフ、分析計、高度分析機器管理システム『 AAIMS™ 』 、HART対応の差圧伝送器、温度伝送器、流量計、設備最大活用のためのサービス『InsightSuite AE』、アラーム削減のためのイベント解析パッケージ『Exaplog』、および高度制御パッケージ『Exasmoc』が含まれています。

main automation contractor

お客様の課題とソリューション

1. プロジェクトの遂行

このような大規模な新設プロジェクトでは、早い段階でエンジニアリングを開始し、基本仕様を確定することが重要です。横河タイはMACとしてプロジェクトを担い、事前設計(FEED)からその後の詳細設計、実装、仕様機能確認、およびスタートアップと試運転まで一貫してプロジェクトを遂行しました。 横河タイがMACを採用したことにより、プロジェクトにおける計装システム全体のスケジュールを効率的に管理し、仕様の統一性を図ることで、メンテナンスコストを削減することができました。

2. 安全性と効率性

『CENTUM VP』 と『ProSafe-RS』では、統合エンジニアリング環境が提供されています。この統合環境により全体のエンジニアリングコストを削減し、システムの円滑で効率的なオペレーションを実現しました。 『CENTUM VP』 と『ProSafe-RS』ではフェースプレートの見た目は同じですが、『ProSafe-RS』のフェースプレートにはより強固なセキュリティ対策が施されており、厳格なアクセス管理を実現しています。

エチレンプラントは複数の分解炉を持っており、デコーキングは、効率的なエチレン生産を維持するために必要不可欠です。 『InsightSuite AE』の解析パッケージは、最適なデコーキングアルゴリズムを使い、より効果的に、より安全性を高めるよう、蒸気消費量を演算します。

3. フィールドデジタルを使用した設備の最大有効活用

この大規模コンビナート全体に設置されている5,000台以上の横河製フィールド機器を管理するために、MOCは、『PRM』をベースとした遠隔監視ソリューションを採用しました。これにより、現場技術者のメンテナンス作業負荷の軽減、将来のメンテナンスに向けたレポートの作成を実現しています。また、これらのソリューションは、24時間365日体制でサポートされる『InsightSuite AE』によって支えられています。

『InsightSuite AE』では、お客様の課題を明確にし、稼働率と操業効率の改善を進め、プラント全体のライフサイクルに渡ってメンテナンスコストを削減しています。オレフィンプラントには、SILのレベル1・2・3に指定された約20台の重要な安全弁があり、それらが正常に動作することを定期的に確認する必要があります。 『PRM』のパーシャルストロークテスト(PST)機能を用いると、これらのテストを制御室から実行することができます。技術者が現場へ出向いて動作を手動で確認する必要がなくなるため、作業員の負荷が軽減し、安全性も確保されています。

4. 分析計のメンテナンスとデータ収集

約60台のガスクロマトグラフと各分析棟にある多種多様な分析計の多くは、この石油化学コンビナート全体に渡って広く利用されています。
『AAIMS』は、監視・評価だけでなく、費用対効果の高い方法でこれらのオンライン分析計の性能を向上するために使用されています。
『AAIMS』は、分析計の検証のために統計分析(稼働率・故障率・検査率・再現率および標準偏差などの検証KPI)を行い、また、SQC検証、メンテナンス、キーパフォーマンスなどの帳票を作成します。『AAIMS』の特徴は以下のとおりです。

  1. 分析計の集中監視と集中管理を実現する柔軟性・信頼性の高いツール
  2. OPCサーバを経由して、PCSからリアルタイムで分析計のデータを自動収集
  3. 分析計の検証プロセスを自動化

もちろん、オペレータ・QMI担当者・保守要員は、サンプルテスト結果やメンテナンス記録といったデータを『AAIMS』の端末から手動で入力したり、編集したりすることも可能です。このシステムにより収集されたガスクロマトグラフと他分析計に関する情報は、プラントを最大限効率的に運転するうえで重要な役割を果たしています。

お客様の声

我々はプラントを安全かつ効率的に運転し、全ての設備を最大限有効に活用するために努力しています。そのためFDT/DTMを持つフィールドデジタル技術、『PRM』および『AAIMS』を採用しました。また、原料タンクヤードではISA100に対応した無線機器を使用しています。
プラント内の全てのシステムは、中央制御室に統合されており、当社のオペレータはプラントで起こっている事象を全て確認することができます。それぞれの運転の状態や、正しく迅速な意思決定を行うために必要な情報は全て得られています。横河タイのサポートに感謝します。

Witoon Pradubsripetch,
MOCコンビナート オレフィン生産マネージャー

Wireless transmitter

ワイヤレストランスミッター

Central control room

中央制御室

 

関連製品&ソリューション

CENTUM VP

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統合生産制御システム(DCS)

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