主要なビジネス目標
従来から存在する課題としてよく取り上げられるのは、HSSE(健康、安全、セキュリティ、環境)、効率性、アセットの可用性、人の信頼性という、4つの分野での改善の必要性です。これらの課題は、相互に依存しているものもあります。例えば、人の信頼性は他のすべての分野に深刻な影響を及ぼします。効率性は、安全性やセキュリティなどに影響を与えます。
これらの課題は何年も前から大きく変わっていないにもかかわらず、事業目的や規制などの変化により適切な対処が難しくなっています。このため、対策は継続的に模索していく必要があります。
さらに、ビジネス環境の変化、バリューチェーンの可視化、サステナビリティの最適化など、新たな課題もあります。例えば、COVID-19 のパンデミックは、働く人々の安全の確保、企業活動の継続、生産の柔軟性の維持をするにあたり、大きな課題となりました。
当社で行ったグローバル調査により、Industrial Autonomyの実現を目指すにあたっての企業のビジネス目標が、ダウンタイムの削減から品質管理、企業コンプライアンスの改善まで、さまざまであることがわかりました。すべての業務に共通するような課題もある一方、地域、業界、企業、部門やサイトによっても異なる課題もあります。安全性の向上を第一とする企業もあれば、製品品質の向上や、信頼性、回復力、サステナビリティの向上を第一とされる企業もあるでしょう。いずれにせよ、生産性や効率の向上など、経営者として望ましいビジネス目標があります。
生産性の向上
生産現場における人間の関与にともなうリスクの低減。回答者の48%が、生産性を主要な目標としています。
操業効率の最適化
意思決定の自動化による柔軟性と効率の向上。回答者の40%が、操業効率を主要な目標の1つとして挙げています。
作業員の安全性の向上
作業員の安全は常に優先事項です。COVID-19の影響で、遠隔操作による安全確保が投資の最優先事項となりました。
Industrial Autonomyは、プロセスの最適化やダウンタイムの削減による全体的な生産量の向上に役立ちます。またオペレータに新たなツールや意思決定の手段を与えることで、個人レベルでの生産性を向上させることもできます。
YOKOGAWAは、お客様にとっての Industrial Autonomy をともに考え、実現に向けて取り組みます。
Industrial Autonomyにおける利益の拡大
Industrial Autonomyのレベルを高めることは、KPIを向上させるだけでなく、他にも多くのメリットをもたらします。例えば、AIを活用したリアルタイムのエネルギー最適化などの分野で、持続可能な開発目標(SDGs)に結びついたサステナビリティの取り組みを支援することができます。さらに、危険な仕事に関する人員を減らすといった作業員の安全性を向上させれば、保険料、補償によるコスト、労働損失日数の削減につながります。また、生産ライン上で不良品を特定したり、上流工程で生産プロセスを調整して品質のばらつきを抑えたりすることで、品質を向上させることもできます。
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Industrial Autonomyがビジネスにもたらすインパクト
Industrial Autonomyは、収益向上のみならず、従業員の職場満足度向上やカスタマーエンゲージメントの向上にも貢献します。
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