産業における新しい変革のパラダイム
一般に、「System of Systems」(SoS)とは、1950年代から使われてきた用語で、「複数の独立したシステムが、互いに相乗効果(シナジー)を生み出しながら、共通の目標に向かって連携して機能するシステム」のことを言います。
昨今、持続可能性やデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組み、競争の激化といった市場圧力の高まりは加速する一方です。さらに、社会・環境問題の解決は、単独の企業のみでは解決が難しく、社会全体での取り組みが必要となってきています。その対応として、ますます多くのシステム同士が接続され、連携するようになりました。これらのシステムの接続は、企業レベルにとどまらず、パートナー企業、産業クラスター、さらには一般社会にまで広がります。この結果、現在では、より複雑で相互連携したSoS環境が生まれています。
産業向けSystem of Systemsに向けて
YOKOGAWAは、長年、MAC(Main Automation Contractor)およびMAIC(Main Automation and Information Contractor)、テクノロジーソリューションプロバイダー、またはコンサルタントなどの立場から、多くの複雑なプロジェクトに携わってきました。これらのプロジェクトは、いずれも階層的なシステムが含まれており、技術的にも複雑で、多くにSoSの特徴が見られました。このような経験と知識は、お客様への、SoSの環境構築における作業や協業に関する広範な専門知識と視点の提供に非常に役立ちます。
YOKOGAWAは、SoSを、プロセス産業に根ざし、インダストリー4.0の目標、自律化やスマートマニュファクチャリングの進展に合わせて定義しました。
“YOKOGAWAが提唱するSoS(System of Systems):
独立して運用、管理されているシステムの集合体が連携し、より大きなシステムを形成すること。
工場、企業、サプライチェーンのみならず、社会のエコシステムにつながることで、さまざまなステークホルダーに相乗効果と新しい価値をもたらしていく。“
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