長年、多くのお客様に導入いただいております当社のライトンpH検出器(PH8EFP、PH8ERP)およびライトンORP検出器(OR8EFG、OR8ERG)は、各種製造工程での品質管理や中規模排水処理装置および一般のpH/ORP 制御システムの管理用等、幅広いアプリケーションに対応した高信頼性・高機能な検出器です。さらに、特殊pH/ORP検出器のラインナップも充実しており、ライトン検出器が使用できないアプリケーションにも測定できます。
また、SA11 SENCOMアダプタを装着することで、アナログ検出器*がデジタル対応となり、IIoTに対応しています。
*Varioピン付き
>> 【 アプリケーション対応表 】(上部詳細タブ) で適切な検出器選択してください。
耐食性・耐熱性・機械的強度に優れ、中規模の排水処理プラントの水質管理などや幅広いアプリケーションに対応するpH検出器です。TIIS防爆対応。SA11 SENCOM スマートアダプタを付けることで、デジタル通信も可能です。
製造工程での品質管理や排水処理管理の分析計用として、洗浄装置を付加可能なホルダです。アプリケーションに適したホルダとクリーナーの選択により、信頼性や保守性に優れた測定システム構築が可能となります。
アナログ検出器に装着することでデジタル機能を持たせる、SENCOM4.0をプラットフォームとした画期的なアダプタです。変換・伝送・校正・診断機能を持ち、拡張性に優れていいるため現場に合わせたプロセス構築に柔軟に対応します。4線式液分析計FLXA402、2線式液分析計FLXA202、SENCOM用指示計 UM33A-S、FieldMateなどと組み合わせて使用できます。
測定液から検出器を簡易選択できます。
※デジタル通信(FLXA402/FLXA202)の際は、SENCOMスマートアダプタ SA11 との組み合わせとなります。
アプリケーション |
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一般用 | Model | PH8EFP | PH8ERP | FU20 | |||
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pH測定範囲 | 0~14 | 2~12 | 2~12 | ||||
測定液温度 | -5~105°C | -5~80°C | -10~105°C | ||||
測定液圧力 | 大気圧~10 kPa | 大気圧~50 kPa | 0~1 MPa | ||||
備考 | KCl補給形 pH10以上の高アルカリ、 工業排水、下水 デジタル通信(FLXA402/FLXA202)、 TIIS防爆対応 |
KCl拡散形 放流水 デジタル通信(FLXA402/FLXA202)、 TIIS防爆対応 |
デジタル通信(FLXA402/FLXA202)、 |
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純水 | Model | PH8EHP | |||||
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pH測定範囲 | 2~12 | ||||||
測定液温度 | 0~50°C | ||||||
測定液圧力 | 大気圧 | ||||||
備考 | ホルダPH8HHを使用、デジタル通信(FLXA402/FLXA202) | ||||||
汚れの多い溶液 硫化物イオンを含む溶液 |
Model | PH4P | PH4PT | ||||
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pH測定範囲 | 2~14 | 2~14 | |||||
測定液温度 | 0~110°C | 0~110°C | |||||
測定液圧力 | 大気圧~1.6 MPa(液温25°Cの場合) 大気圧~600 kPa(液温100°Cの場合) |
大気圧~1.6 MPa(液温25°Cの場合) 大気圧~600 kPa(液温100°Cの場合) |
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備考 | 排煙脱硫装置 | 測温抵抗体一体形 排煙脱硫装置 |
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電解ソーダ溶液 | Model | PH4C | PH4CT | ||||
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pH測定範囲 | 0~14 | 0~14 | |||||
測定液温度 | 0~100°C | 0~100°C | |||||
測定液圧力 | 大気圧~250 kPa | 大気圧~250 kPa | |||||
備考 | pH10以上の高アルカリ、メッキプロセス | 測温抵抗体一体形 pH10以上の高アルカリ、メッキプロセス |
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有機溶剤を含む液 | Model | PH4C | PH4CT | PH4FE | |||
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pH測定範囲 | 0~14 | 0~14 | 0~12 | ||||
測定液温度 | 0~100°C | 0~100°C | 0~105°C(滅菌温度:最大130°C) | ||||
測定液圧力 | 大気圧~250 kPa | 大気圧~250 kPa | 大気圧~600 kPa | ||||
備考 | 化学プロセス用 | 測温抵抗体一体形 | 液絡部:セラミック3箇所 | ||||
フッ酸を含む溶液・排水 | Model | PH4F | PH4FT | ||||
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pH測定範囲 | 2~11 | 2~11 | |||||
測定液温度 | 0~80°C | 0~80°C | |||||
測定液圧力 | 大気圧~1.6 MPa(液温25°Cの場合) 大気圧~600 kPa(液温100°Cの場合) |
大気圧~1.6 MPa(液温25°Cの場合) 大気圧~600 kPa(液温100°Cの場合) |
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備考 | 測温抵抗体なし | 測温抵抗体一体形 | |||||
発酵槽(滅菌工程) | Model | PH4FE | |||||
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pH測定範囲 | 0~12 | ||||||
測定液温度 | 0~105°C(滅菌温度:最大130°C) | ||||||
測定液圧力 | 大気圧~600 kPa | ||||||
備考 | 鉱業、製紙、発酵用 | ||||||
小型培養槽用 | Model | PH4B | |||||
備考 | (お問い合わせください) |
測定液から検出器を簡易選択できます。
アプリケーション |
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一般用 | Model | OR8EFG | OR8ERG | FU20 | ||
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測定範囲 | -1500~1500mV | -1500~1500mV | -1500~1500mV | |||
測定液温度 | -5~105°C | -5~80°C | -10~105°C | |||
測定液圧力 | 大気圧~10kPa | 大気圧~50 kPa | 0~1 MPa | |||
備考 | KCl補給形 TIIS防爆 |
KCl拡散形 TIIS防爆 |
工業排水、し尿処理、 放流水 |
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排水処理 | シアン処理 | Model | OR8EFG | OR8ERG | ||
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pH測定範囲 | -1500~1500mV | -1500~1500mV | ||||
測定液温度 | -5~105°C | -5~80°C | ||||
測定液圧力 | 大気圧~10kPa | 大気圧~ 50kPa | ||||
備考 | KCl補給形 TIIS防爆 |
KCl補給形 TIIS防爆 |
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クロム処理 | Model | OR8EFG | OR8ERG | |||
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pH測定範囲 | -1500~1500mV | -1500~1500mV | ||||
測定液温度 | -5~105°C | -5~80°C | ||||
測定液圧力 | 大気圧~10kPa | 大気圧~ 50kPa | ||||
備考 | KCl補給形 TIIS防爆 |
KCl補給形 TIIS防爆 |
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汚れの多い溶液 硫化物イオンを含む溶液 |
Model | OR4P | ||||
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pH測定範囲 | 0~1500mV | |||||
測定液温度 | 0~110°C | |||||
測定液圧力 | 大気圧~1.6 MPa(液温25°Cの場合) 大気圧~600 kPa(液温100°Cの場合) |
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備考 | ポリマー電解質 | |||||
電解ソーダ溶液 | Model | OR4C | ||||
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pH測定範囲 | -1500~1500mV | |||||
測定液温度 | 0~100°C | |||||
測定液圧力 | 大気圧~250 kPa | |||||
備考 | 化学プロセス用 |
AN 10B01N01-03
電解プラントでは、pH 計・ORP 計・導電率計・密度計などのプロセス分析計が使用されます。これらは、各工程における溶液の濃度管理などで重要な役割を担いますので、長期間安定に動作することが要求されます。しかしながら、電解プラントでの測定液は、腐食性が強い、液温が高い、検出器を汚すといった分析計にとって非常に厳しい性状を持ちますので、機種の選択には慎重さが必要です。
横河電機の分析計(検出器)には、電解プラントでの実績を積み重ねてきたものがあります。例えば、pH 測定のための“PH4C、PH4CT 化学プロセス用検出器“、塩酸・硫酸・苛性ソーダの濃度管理に使用する “ISC40GJ 電磁導電率検出器” などです。
亜鉛製錬においては、高品位の製品が得られることや原料に混入している有価金属を回収できることなどの特長を持つ湿式製錬が、最も多く採用されています。湿式製錬には、原料の亜鉛精鉱を焙焼し、その後、硫酸に溶解して不純物を取り除くプロセス(「浸出」という)があり、ここで浸出液の pH 管理が行なわれます。
浸出液には石膏などが含まれており、電極に付着するスケールが安定な pH 測定を妨げます。したがって、1週間に1回以上の洗浄作業が必要でしたが、空気ジェット洗浄付き pH 計を採用、連続洗浄を行なうことによって、1~2か月に1回まで人手による洗浄作業を減らすことが可能になりました。
AN10B01K01-02