測温抵抗体一体形ポリマー電解質pH検出器 PH4PT

化学、石油化学産業など、プロセス用水、廃水処理等で要求される厳しい用途に耐えられるよう設計されています。測定溶液が高アルカリ性でも低導電率でも、測定精度に優れています。また、一体形の測温抵抗体によりセンサー信号が安定しています。
目詰まりが起こりにくく長寿命でメンテナンス工数削減に貢献します。

特長

  • 溶剤、強酸、塩基に耐久性があり、汚れの激しい溶液、硫化物を含む溶液などのpH測定が可能
  • 内部液にポリマーを使用し、液絡部が1.0~1.5mmと大きく2箇所にあるため、目詰まりが起りにくい構造
  • 測定の再現性が高く、長期間にわたり安定
  • 測温抵抗体一体形でより安定した測定が可能
  • TIIS防爆対応

 

アプリケーション

  • 製糖、染料、産業廃水、製紙
  • 化学、石油化学等の厳しい環境での使用が可能

標準仕様

測定範囲 pH2~14
測定温度 0~110°C
測定圧力 大気圧~1.6 MPa(液温25°Cの場合)
大気圧~600 kPa(液温100°Cの場合)
測温抵抗体 Pt1000
概要:

概要

メタン発酵バイオリアクタで使用する pH 計は、発生する硫化水素ガス(H2S)などによって検出器の劣化が早く、また、スライムによって液絡部に目詰まりも生じやすく、長期間、安定に運転することが困難でした。
PH4PT ポリマー電解質 pH 検出器は汚れに強い構造の液絡部を持っており、この PH4PTの採用によって、一般検出器では 1 ~ 2 週間が限度であった寿命が約 3 か月まで延び、電極洗浄・校正といった保守の周期も大幅に延ばすことができました。

 

お客様の期待

  • バイオリアクタの pH を連続で測定したい
  • ランニングコストを削減したい
  • 人手による洗浄をなくしたい
  • 設備更新のイニシャルコストはミニマムに抑えたい

 

プロセス概略

嫌気性菌体を用いたメタン発酵用バイオリアクタでは、微生物(メタン菌)によって廃水中の汚濁物質がメタンガスに分解されます。微生物の生成には pH の値が重要であり、pH 計での測定により pH7.0 ~ pH7.5 に制御されます。バイオリアクタで処理された廃水は、分離膜モジュールに送られ、きれいな水に変えられます。

プロセス概略

 

YOKOGAWA のソリューション

測定システム

  • pH 検出器
    • ポリマー電解質pH 検出器
      PH4PT-120-□□G(PH450Gの場合)
      PH4PT-120-□□E, または-□□F(FLXA202/FLXA21の場合)
  • 検出器用アダプタ
    • 付加仕様:
      /S3(ステンレス鋼)、 /PP(ポリプロピレン)、または /PV(硬質塩化ビニル)
  • ホルダ
    • 流通形ホルダ
      PH8HF-PP- □□□ -T-NN-NN * A
  • 中継端子箱(必要に応じて使用)
    • WTB10-PH1、WTB10-PH5(FLXA202/FLXA21の場合)
    • WTB10-PH3(PH450G の場合)
  • pH 変換器 /pH 伝送器
    • 4 線式 pH/ORP 変換器(4 線式 pH 計システム構築の場合)
      PH450G-A-J
    • 2 線式 pH 伝送器(2 線式 pH 計システム構築の場合)
      FLXA202
      FLXA21
  • ディストリビュータ(2 線式 pH 計システムの場合)
    • 分析計専用ディストリビュータ
      PH201G-A □* B
  • 安全保持器 (本質安全防爆システム構築の場合)
    BARD-800 * A

ユーティリティ

  • 電源
    • 4 線式 pH/ORP 変換器:(PH450G の電源)
      90 ~ 264 V AC,50/60 Hz
      消費電力:約 15 VA
    • 2 線式システムの場合:(FLXA202/FLXA21 の電源)
      17 ~ 40 V DC(負荷抵抗により異なります。)

留意点

  • PH4PTポリマー電解質pH検出器を使用する場合、超音波洗浄およびブラシ洗浄を行なうことはできません。(ジェット洗浄は可能です。)
  • PH4PT のケーブル接続部は、防水構造でありません。
    設置に際しては、雨水などが接続部内部に侵入することがないよう、配慮してください

 

業種:
これらの電極はガラス膜の交換や内部液の補充はできません。 使い捨てとなり、電極交換となります。
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