下水高度処理りん除去運転支援への取り組み
りん除去運転支援システムの概要
近年、閉鎖性水域の富栄養化を防止するため、高度処理施設の導入が進んでいます。りん除去を目的とした嫌気―好気活性汚泥法は既に実処理施設において実施されていますが、この方式の合流式下水処理場の中には、降雨によりりん除去が悪化するといった問題が生じています。
りん除去悪化の原因としては、流入有機物の低下などが考えられていますが、処理場に流入する有機物の中でも特に有機酸(酢酸)の濃度が重要であると報告されており、このような背景のもと、有機酸の挙動を連続でとらえる必要性が高まっています。
りん除去悪化警報レベルと安定化対策
システム構成の概要
業種
関連製品&ソリューション
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2線式pH計/ORP計 FLXA21
モジュール構造による豊富なシステムの構築、拡張性を備えた新世代の液分析計です。樹脂製ケースを採用した、コストパフォーマンスの良い製品です。
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2線式溶存酸素計 FLXA21
モジュール構造による豊富なシステムの構築、拡張性を備えた新世代の液分析計です。 樹脂製ケースを採用した、コストパフォーマンスの良い製品です。
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4線式液分析計 FLXA402
FLXA402は、複数の検出器が接続可能であり、pH/ORP計、導電率計、電磁導電率計、溶存酸素計から検出器を選択できます。優れた操作性や機能を兼ね備えると同時に、HARTやModbus通信による拡張性にも富んでおり、IIoT環境の構築にも貢献、設置・運用コストの削減を提案します。
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MLSS計 SS400G, SS300G
MLSS計SS400Gは、下水処理施設および産業排水処理施設などの活性汚泥処理プロセスで、活性汚泥濃度(MLSS)の連続測定に使用します。500-20000 mg/l(ppm)と広範囲な測定範囲をカバーします。
発光部と受光部を搭載したMLSS検出部と一目で数値が読みとれるデジタル表示のMLSS変換器及び各種ホルダで構成されています。
外乱光の影響も受けにくいパルス点灯方式の検出器と各種自己診断機能を搭載した変換器で安定測定ができます。 -
pH検出器/ORP検出器
耐食性・耐熱性機械的強度に優れ、汎用型から純水・固体電解質、化学プラント、小型培養槽、耐フッ酸用など各種アプリケーション対応の検出器を用意しています。
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pH計/ORP計
pH計/ORP計は、pH測定とORP測定の連続プロセスモニタリングに用いられ、上水での水質品質の管理や、排水、化学薬品、下水処理、など多くのアプリケーションの監視に役立ちます。
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溶存酸素検出器
各種用途向けに、ガルバニ式、蛍光式の2タイプの溶存酸素検出器を用意しています。
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溶存酸素計
水中に溶存している酸素濃度を測定します。自動洗浄、塩分補償、温度補償、大気圧補償などの機能を搭載し溶存酸素濃度を正確に測定します。ガルバニ式、ポーラログラフィック式、蛍光式の各検出器と組み合わせて使用します。