共焦点スキャナユニットCSU-W1は光学顕微鏡に取り付けることで共焦点イメージングが可能となる共焦点ユニットです。独自開発したスピニングディスク式共焦点により、高速性・低光毒性などライブセルイメージングに最適な特徴を有しています。
視野サイズ、画質を従来モデルから改良し、幅広いオプション(NIR波長や光刺激への対応、超解像オプション、照明均一化オプションなど)を揃えたCSU-W1は、日々進歩する研究分野で幅広い研究にご使用いただいています。
広い視野を高速で撮影可能
- スピニングディスクのサイズを従来モデルより大径化することで、視野サイズが4倍に
- 各社の広視野高感度カメラを十分に活かした、高精細な観察が可能
より高画質でクリアな観察
- ピンホールアレイディスク上のピンホール間隔を広くすることでクロストークを抑え、フレアの少ない共焦点撮影が可能
- 厚いサンプルでも深部までクリアに観察することが可能
幅広い研究に
- ピンホール径を選択いただくことでより実験に適した共焦点システムを実現可能
- 光路上からディスクを退避する電動機構により、明視野観察や位相差観察にも対応可能
- 2カメラによる同時観察や分割視野観察をG/RやC/Yなど様々な2波長でも対応
- すべての切り替え操作を電動化することで、簡単な操作性を実現
詳細
Wide
ニポウディスクを大径化することで視野サイズが従来のモデルの4倍に。
最新の広視野高感度カメラの視野を十分に活かし、高精細な観察ができます。

Clear
ピンホール間隔を広くすることでピンホールクロストークを大幅に低減、フレアの少ないクリアな画質が得られます。従来見え難かった厚いサンプルをより深部まで観察することができます。

XY MIP:CSU-W1

XY MIP:従来モデル

XZ Slice:CSU-W1

XZ Slice:従来モデル
ES細胞コロニー
蛍光色素:H2B-EGFP(励起波長:488nm)、mCherry-MBD-NLS(励起波長:561nm)
対物レンズ: 60xシリコン ピンホール:50µm Zスライス:100µm(0.4µm/251枚)
画像ご提供:大阪大学 微生物病研究所 山縣一夫先生
ピンホール間隔を2倍にし, 迷光をカット
Flexible
観察方法・サンプルに合わせた構成に自由に組み合わせできます。
ハイコンフォーカリティ・ピンホール(構成オプション)
従来の50μmピンホールに加え、高いコンフォーカリティを得られる25μmピンホールディスクユニットをラインナップ。どちらか一方、あるいは両方を選択いただけます。電動切り替えにより、実験に合わせて容易にピンホールを切り替えられます。

新明視野光路(標準装備)
光路からディスクが退避する新機構により、共焦点画像と明視野画像の重ね合わせが従来機種より容易になりました。明視野観察や位相差観察などに標準で対応します。
2波長同時観察機構(T2、T3 モデル)
従来機CSU-X1の2波長同時観察機構を更に発展させ、2カメラによる同時観察に加えて1カメラでの分割視野による同時観察にも対応しました。広視野化により分割視野の場合でも従来に比べほぼ2倍の視野を確保しています。さらに、2カメラ・分割視野のいずれにおいても、蛍光分離用のダイクロイックミラーを複数搭載できるため、G/R、C/Yなど、いろいろな2波長同時観察に柔軟に対応*1します。
*1 対応する励起光源が別途必要です。
基本構成
CSU-W1は、3つの基本構成、2種類のピンホール径、明視野光路の標準搭載、近赤外光対応、フォトブリーチングに活用する外部光ポートなどを用意、さまざまな観察手法に対応できます。また、すべての切り替え動作を電動化し、実験の自動化に対応します。
基本構成
フィルタホイールを切り替えシーケンシャルに多波長観察する1カメラモデル、ダイクロイックミラーで蛍光を分離し2波長同時観察できる2カメラモデル、視野を2分割し1カメラで2波長同時観察もできるスプリットビューモデルの3つの基本構成を設けました。将来的なアップグレードにも対応可能です。

フィルタ構成例

オプション
SoRaディスク
スピニングディスク共焦点をベースにした超解像技術で、光学的分解能が約1.4倍向上します。さらにデコンボリューションを行うことで、最終的に光学限界の約2倍の分解能を実現します。
CSU-W1からのアップグレード:CSU-W1 SoRa
照明均一化オプションUniformizer
CSU-W1に最も適した照明均一化オプション。広い視野全体を均一かつ効果的に照明し、SoRaディスクとも併用可能です。
NIRポート
785nmまで励起光帯域を拡張し、低侵襲で深部観察を可能にするNIR ポートを用意しました。標準の可視光ポートと同時に専用ファイバで導入し、内部で可視光とビームコンバインして可視光との同時励起も可能です。
外部光ポート
外部からディスクを通さず顕微鏡に光を導入する光路です。フォトアクティベーション装置等を接続し、光刺激等にご活用いただけます。
結像倍率切り替え
各種変倍レンズの中から最大で2個を切り替えてご使用になれます。
可変アパチャー
CSU-W1の視野サイズを変更できる機構です。必要部分以外への励起光照射を防ぐことで、サンプルへのダメージを抑えることができます。
オプション適応表
| オプション | 1カメラモデル | 2カメラモデル | スプリットビューモデル |
|---|---|---|---|
| NIRポート | ○ | ||
| 可視光ポート | ○ | ||
| 可変アパチャー | ○ | - | |
| カメラポートレンズ | 0.83x、1xから選択 | 0.83x、1x から選択(1カメラ) 0.83x、1x から選択(2カメラ) |
0.83x、1xから選択 |
| レンズ切替機構追加レンズ | 0.83x、1x、2xから選択 | - | |
システム構成
2カメラモデル、1カメラモデル

スプリットビューモデル

*1 2カメラモデル対応オプション
*2 2カメラモデル、スプリットビューモデル対応オプション
*3 1カメラモデル、2カメラモデル対応オプション
製品仕様
| 製品仕様 | ||||
|---|---|---|---|---|
| モデル | 1カメラモデル(T1) | 2カメラモデル(T2) | スプリットビューモデル(T3) | |
| 共焦点走査方式 | マイクロレンズ付きデュアルスピニングディスク方式 | |||
| ディスク回転数 | 1,500rpm~4,000rpm 最大200fps | |||
| ディスクユニット | 50umピンホール、25umピンホールから最大2個選択(電動切り替え) | |||
| 外部同期 | パルス信号による走査速度同期 入力/出力:TTL 300Hz~800Hz |
|||
| 明視野観察 | ディスクユニット移動による共焦点観察との電動切り替え | |||
| 有効視野 | 17×16mm 【オプション】 可変アパチャーにより調整可能 |
17×16mm | ||
| 励起波長 | 405nm~785nm | |||
| レーザ光導入 | 専用ファイバ*1、整形光学系 可視光ポート (405~647nm) 【オプション】NIRポート (685~785nm) |
|||
| 観察蛍光波長 | 420nm~850nm | |||
| DM切り替え | 電動3ch(ダイクロイックミラーブロック交換可能) | |||
| EMフィルタホイール | 10穴フィルタホイール フィルタサイズφ25mm 隣接切り替え 100msec以下(標準モード) 40msec以下(高速モード) |
6穴フィルタホイール 隣接切り替え 100msec以下 |
||
| 外部制御 | RS232C接続 共焦点スキャナユニットCSU-X1と主要コマンド互換 |
|||
| 顕微鏡取付用マウント | 各社用専用アダプタ | |||
| カメラアダプタ | Cマウント 結像倍率1倍 (倍率可変:0.83x) | |||
| 外部光導入 | 【オプション】フォトブリーチ等 | |||
| 動作環境 | 15~30℃、20~75%RH 結露なきこと | |||
| 消費電力 | 入力:100~240VAC±10%、50または60Hz、250VAmax | |||
| 外形寸法 | 本体 | 480(W)x 327(D)x 252(H)mm | 480(W)x 476(D)x 252(H)mm | 374(W)x 425(D)x 252(H)mm |
| 電源 ボックス |
225(W)x 378(D)x 152(H)mm | |||
| 質量 | 本体 | 17kg | 20.5kg | 18kg |
| 電源 ボックス |
5kg | |||
| 対応顕微鏡 | Olympus IXシリーズ、Nikon ECLIPSE Ti 、Zeiss Axio Observer、Leica DMIシリーズ*2 | |||
*1 CSU-W1本体と専用ファイバはペアで調整しています。ファイバ交換は販売店にご相談下さい。
*2 顕微鏡の視野数によって制限を受ける場合がありますので、販売店にご相談ください。
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共焦点スキャナユニットCSU-W1の論文リストです
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YOKOGAWA proprietary Spinning Disk technology enables fast real-time confocal imaging for applications such as high-speed 3D and long-term live cell imaging. These quantifiable imaging analysis are essential tools for modern precision drug discovery.
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ニュース
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プレスリリース | ソリューション&製品 2020年6月5日 宇宙実験用に共焦点スキャナユニット「CSU-W1」が国際宇宙ステーション(ISS)に到着
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