横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

OpreX Field Instrumentsのラインアップとして「渦流量計VYシリーズ」を発売

2022年8月30日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、OpreX™ Field Instrumentsのラインアップとして日本防爆と機能安全SIL2に対応した渦流量計の新シリーズ「渦流量計VYシリーズ」を8月31日に国内で発売しますのでお知らせします。別売りの専用ソフトウエアを利用することにより、リモートメンテナンス機能が利用でき、機器の状況に応じて効率的かつ計画的なメンテナンスを行う状態基準保全(Condition Based Maintenance:CBM)が可能になります。

渦流量計 VY シリーズ
渦流量計 VY シリーズ
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開発の背景

 渦流量計は他の方式の流量計に比べて、幅広い種類の流体を測定でき、また流体の流量だけでなく、温度や圧力の測定も可能です。当社は1969年に世界で初めて渦流量計を開発し、1979年に汎用流量計としてYEWFLOシリーズを製品化して、これまで全世界においてシリーズ累計50万台以上を販売してきました。
 今回発売するVYシリーズは、機器の状態に応じて効率的かつ計画的な保全活動を行うことで、膨大な数の機器が稼働しているプラントにおけるデジタルトランスフォーメーション(DX)のニーズに対応するために開発されました。

新製品の特長

  1. 渦流量計単体で各種演算が可能
     圧力計などの外部機器の測定値と、内蔵温度計とを組み合わせることで、外部演算器を用いず、渦流量計単体で正確な温圧補正演算※1やエネルギー演算※2が行えます。
     
  2. DXによる自己診断の強化と状態基準保全を実現

     VYシリーズでは内部信号のデジタル化をさらに進め、渦発生体やセンサ素子を含む機器全体について健全性の自己診断機能を実現しました。これにより信頼性が向上し、安全計装の対象となる流量測定部分にご使用いただけます(機能安全SIL2に対応)。
     さらに、センサの健全性をパラメータ化し履歴管理することで、センサの能力が低下するまでの見込み時間を提示します。健全性確認ツールである専用ソフトウエアFSA130(別売り)および機器調整・設定・管理ソフトウエアFieldMate(別売り)を使うことで、現場に行かずに計器室や遠隔地のパソコンから、機器の健全性をいつでも簡単に確認できます。強化した自己診断とリモートメンテナンス機能により、従来シリーズよりさらにメンテナンスが容易になり、渦流量計の効率的かつ計画的な状態基準保全が可能になります。

    FSA130の健全性診断結果画面
    FSA130の健全性診断結果画面
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  3. 実績ある独自構造を継承
     検出構造や面間寸法※3はこれまでのYEWFLOシリーズとの互換性があるため、従来機種をお使いのお客様は配管工事や追加調整をすることなく機器単体の交換が可能です。口径は15 mmから400 mmに対応しています。渦発生体には、当社独自の流量センサ2つと温度センサ1つ※4を内蔵した強固な一体構造を採用しています。この一体構造は部分的な着脱が可能で、メンテナンスが必要となった場合は、渦発生体の部分的な清掃・交換が可能です。また、2つの流量センサを備えた当社独自の構造とデジタル信号処理技術 SSP(Spectral Signal Processing)により、不要な配管振動を除去し、安定した渦信号を捉えます。この構造により渦流量計の面間寸法は業界最小クラスとなり、必要な上流直管長を短縮できます。

    デジタル信号処理技術SSPイメージ
    デジタル信号処理技術SSPイメージ
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 新シリーズの発売にあたり、横河電機 執行役員 横河プロダクト本部長 長谷川 健司は次のように述べています。「VYシリーズは、渦流量計ビジネスにおける長い歴史で培ってきた実績を継承しつつ、最新のデジタル技術を採用することで、状態基準保全を可能にするなど信頼性と使いやすさを向上させています。近年、エネルギー消費の効率化は生産現場の重要なテーマの一つとなっています。蒸気や温冷水、圧縮空気などの流量を正確に安定して測定できるVYシリーズによって、お客様を支援するとともに、持続可能な生産に貢献していきます」。

※1  蒸気や気体の流量を測定する場合、温度や圧力により密度が変化し、測定誤差が生じます。同時に測定した温度と圧力を用いて補正演算することで正しい流量を算出します。
※2  空調、地域冷暖房システムに必要な瞬時流量、積算流量、瞬時熱量、積算熱量および温度(往・復)、温度差等を表示します。
※3  渦流量計を配管に取り付けるために必要な端面から端面までの長さ。
※4  温度計内蔵付仕様を選択した場合。

主な市場

化学、石油化学、オイル&ガス、電力、食品・飲料、製薬、紙パルプ

用途

  • 蒸気:各種プラントの熱源や動力源である高温・高圧蒸気の流量、エネルギーの測定
  • 気体:空気や窒素ガスなどユーティリティガスの流量測定
  • 液体:温水・冷水、エネルギー、LNGその他の低温液体、化学物質(無機物含む)の流量測定

OpreX とは

 OpreXとは、制御事業の包括的ブランドです。お客様との価値共創を通じて培ってきたYOKOGAWAのテクノロジーとソリューションの卓越性を表し、YOKOGAWAの全ての制御関連製品、サービスとソリューションを包含しています。OpreX Transformation 、OpreX Control 、OpreX Measurement 、OpreX Execution 、OpreX Lifecycle の5つのカテゴリーから成り立ち、新シリーズの「渦流量計VYシリーズ」は、OpreX Measurement を構成する製品・ソリューション群の一つであるOpreX Field Instrumentsに属します。OpreX Measurementは、高精度な測定、データ収集、分析を可能にする現場機器やシステムを意味します。

以上

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