横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

意味検索による問題解決システム

背景

工場やプラントなどの製造現場におけるメンテナンス作業には、高度な専門性とスキルが求められます。一方で現場では、作業員の世代間の差が生じており、熟練者が持つ知識やノウハウを若手へ効果的に継承することが課題となっています。 特に、長年の現場経験を通じて自然に共有されてきた「暗黙知」は、社内独自の専門用語や略語として表出することが多く、具体的に文書化されていないケースが少なくありません。そのため、若手が内容を閲覧しても理解しづらい状況にあります。

ProblemSolvingSystemByMeaningRetrieval_fig1

 

技術

私たちは、蓄積された情報を活用し、現場の問題解決を支援する技術開発を進めています。 現場には大量の情報がデータベース化されており、熟練者の知識を共有・活用して問題解決を促進することが求められています。具体的には、作業内容や点検で見つかった異常が略語や擬音語で記載される場合があり、同じ意味でも表現が多様なため、同一の意図を理解するのは容易ではありません。
本技術では、意味の類似した言葉や記録を検索し、データベースから関連情報を抽出します。これにより、表現の揺れがあっても、知識や過去の経験、ノウハウが記載されたデータから価値ある情報を容易に見つけ、現場で活用できることを目指しています。

ProblemSolvingSystemByMeaningRetrieval_fig2

 

技術の強み

・書類や報告書だけでなく、フリーフォーマットのテキストにも対応しており、擬音語や表記揺れ、誤記が含まれていても検索できます。
・業界独自の情報を学習することで、実用レベルの検索精度を実現しています。

 

 

将来構想

・知識共有と技術伝承の高度化
現場で発生する異常や作業記録を、専門用語や略語に依存せず知識で見つける仕組みを提供します。これにより、経験の浅い作業員でも過去の事例や熟練者の知見を瞬時に活用し、迅速かつ正確な判断が可能になります。具体的には、報告書や日報を手間なく、そのまま検索できるため、情報活用のハードルを大幅に下げ、有用な情報を短時間で見つけることを目指しています。
この仕組みにより、設備の状態を早期に把握し、適切な修理対応へとつなげることで、設備停止時間の削減や安全性の向上に貢献します。また、熟練者の知識を蓄積し、組織全体で共有することで、技術伝承を加速し、人材不足の課題を補う価値を提供します。

ProblemSolvingSystemByMeaningRetrieval_fig3


トップ