横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

画像解析AIの最先端技術を持つデンマークのベンチャー企業 Grazper Technologiesを買収

2020年3月25日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:奈良 寿)は、デンマークのGrazper Technologies ApS(グラスパーテクノロジーズ 以下、Grazper)の全株式を、両社の合意に基づき、2020年3月20日に取得しましたのでお知らせします。Grazperは、画像を解析する人工知能(artificial intelligence、以下「AI」)の先端技術を有しています。横河電機は、その技術を自社の各種事業に展開するとともに、新しい産業用AIソリューションを開発していきます。

 AIは、近年のディープラーニングを中心とした技術の進展により、産業用の用途での実用化が進んでいますが、今後は画像認識やデータ予測の精度がさらに向上し、適用が広がることが見込まれています。とくに動画も含めた画像認識における精度の向上により、撮影領域における環境や状況を総合的に観測することが可能となり、製造ラインにおける画像解析やロボット操作、さらにセキュリティ分野などでの応用が進むことが期待されます。

 Grazperは、デンマークのコペンハーゲン市に本拠を置く2015年設立のベンチャー企業で、同国のベンチャー投資会社であるPromentum Equity Partnersからの融資を受けており、AIを用いた画像解析の分野において先端技術を有しています。アルゴリズムや3Dモデリングで理論化された画像認識手法を限定されたコンピューティングリソースで実行可能とするソフトウエアを、集積回路の一種であるfield-programmable gate array(FPGA※)上で効率良く動作させるソリューションを実現できる強みがあります。

 当社は、プラントや公共インフラ向けの各事業において、AIを活用したソリューションの開発、提供を進めています。このたびのGrazperの技術の取得により、ロボットへの画像情報の取り込みやプラントにおける異常検知、さらにカメラを用いたセキュリティ監視など、画像解析AIを中核としたソリューションの提供が可能になります。その第一歩として、子会社であるアムニモ株式会社が開発中の産業用LTEゲートウェイ「Edge Gateway」に、GrazperのAI「IP core」を動作させるFPGAを搭載する予定です。これにより、スマートシティの実現に向けたプロジェクトや空港・鉄道に関連するセキュリティ用途に利用可能なソリューションの実現を図ります。

 当社は中期経営計画「Transformation 2020」の施策の一つとして、AIやIoT等の技術を活用した、お客様のデジタルトランスフォーメーションの実現に取り組んでいます。今回の買収により新たな技術を加え、お客様と当社との共創による新たな価値の創造を目指してまいります。

※ 論理回路(デジタル信号を扱う回路)設計を、即座にその場でハードウエア言語(半導体の回路記述をする際に用いる言語)にて修正ができるデバイス

Grazper Technologies ApSの概要

設立 :2015年4月
CEO :Thomas Jakobsen
事業内容 :画像を用いたAIの技術とソリューションの開発
所在地 :デンマーク コペンハーゲン市
ホームページ :https://grazper.com/(英文のみ)

以上

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