組み込みコントローラe-RT3 用「組み込みデータベース対応CPUモジュール」発売

2011年4月27日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀周造)は、半導体製造装置や電子部品・電子機器組立て装置などへの組み込みコントローラe-RT3 (イーアールティースリー)用に、「組み込みデータベース対応CPUモジュール」を開発、4月28日から販売を開始しますので、お知らせします。
 今回、業界で初めて組み込みデータベースソフトウエアLinterに対応したことで、製造工程を管理するセルコントローラとしても導入できるようになります。

e-RT3
e-RT3

開発の背景

 半導体製造工場や電子部品・電子機器組立工場で利用される産業用コンピュータは、階層ごとに分かれています。生産管理用のデータサーバと製造装置用コントローラの中間に、製造工程管理用コントローラ(セルコントローラ)があり、現在は汎用のコンピュータ(PC)が多く使用されています。PCは、アプリケーションソフトウエアが豊富ですが、コンピュータウイルスに対する備えが欠かせません。一方、製造装置を制御する組み込みコントローラやボードコンピュータは、ウイルス感染の危険性はほとんどありませんが、セルコントローラとして使用するにはデータを整理して保存するデータベース機能が不足していました。
 そこで、このたび当社は、データベース機能を搭載したCPUモジュールを開発しました。このCPUモジュールにより、e-RT3を組み込みコントローラとしてもセルコントローラとしても使用でき、セキュリティ対策が不要になるというメリットがあります。

製品の特長

  1. Linter対応の高信頼性セルコントローラとして使用する場合
    リアルタイムOS※1対応コントローラとして業界で初めて、Linterに対応しました。Linterはデータベース形式として主流のリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)を採用した組み込み用データベースソフトウエアです。組み込みデータベースLinterの特長として、電源が落ちたときのファイルシステム破壊防止機能と、同時に複数の処理をしてもリアルタイム性を確保できる機能があげられます。Linterとリアルタイム動作を追及したe-RT3との組み合わせにより、堅牢で信頼性の高いデータベースを構築することが出来ます。
  2. 製造装置用コントローラとして使用する場合
    Linterに対応したことで、上位システムとの間で通信エラーが発生しても、正常復帰後、未送信データを高速検索して上位システムに送信するので、データの欠落が起こりません。

主な市場と用途

  • 半導体製造装置、電子部品組立装置、電子機器組立装置、LCD製造装置の組み込みコントローラ
  • 半導体など各種工場のセルコントローラ(製造工程管理コントローラ)

e-RT3について

 e-RT3は、半導体製造装置などの各種装置の制御を行なう組み込みコントローラ。組み込みコントローラに使用される代表的なリアルタイムOSであるVxWorks、NORTi(iTRON)、WindowsCE、OS-9、Linuxに対応。2004年11月にe-RT3を発売し、2007年10月には、上位機種「e-RT3 2.0」を発売。「e-RT3 2.0」は、小型な筐体に高速プロセッサ(PowerPC 533MHz)と豊富な外部インターフェースの搭載によって、装置の小型化、高性能化および高速化を実現した。

以上

※1 リアルタイムOS
リアルタイムOSは、要求時間内に目的の処理を終えることを重視したOS。パソコン用OSとは異なり、主に工作機械の制御装置に組み込まれる。

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