統合生産制御システム「CENTUM VP R6.05」を開発・発売 ~長期安定稼働を支えるプロセッサモジュールを開発、エンジニアリング機能を強化~

2017年10月23日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:西島 剛志)は、主力製品である統合生産制御システム「CENTUM® VP(センタム・ブイピー)」の機能を拡張した「CENTUM VP R6.05」を開発、10月24日から販売を開始しますのでお知らせします。

 今回の機能強化では、製品改廃リスクを抑えるために、製品の重要な構成部品であるCPU(Central Processing Unit)を内蔵したシステムLSIを自社で開発し、これを搭載したプロセッサモジュールの提供を開始します。また、制御システムの構築、設置の工数削減や工期短縮に貢献するエンジニアリング機能を強化することで、立ち上げからライフサイクルの終了までお客様を支援します。

統合生産制御システム「CENTUM VP R6.05」
統合生産制御システム「CENTUM VP R6.05」

開発の背景

 「CENTUM VP」は、プラントの設計から、エンジニアリング、システム・機器の据え付け、生産立ち上げ、さらには稼働後のメンテナンス、改修や変更を経て運転を終了するまで、プラントのライフサイクルにわたり、最適な操作監視・エンジニアリング環境をお客様に提供する制御システムです。2014年に発売した「CENTUM VP R6.01」を皮切りとした「R(リリース)6」では、「スマートエンジニアリング」「スマートオペレーション」「スマートコントロール」「サステナブルプラント」の実現を目指しており、このたび発売する「CENTUM VP R6.05」では、スマートエンジニアリング、サステナブルプラントを実現する機能を強化しました。

 CENTUMは、1975年の発売以来、お客様の最適操業を長期にわたり実現するシステムとして、進化を続けてきました。長期安定稼働のためには、同じ仕様の製品を提供し続けることも必要ですが、製品の構成要素である電子部品のライフサイクルが短いため製品の仕様を変更せざるを得ないというリスクがありました。そこでこのたび、CENTUMの重要な構成部品を自社開発し、電子部品改廃リスクを最低限に抑えることで、長期安定稼働を支援します。

機能拡張の概要

  1. 自社開発のシステムLSIを搭載したプロセッサモジュール「CP471」をラインアップ
     CENTUM VPのフィールドコントロールユニット(FCU)はプラントの制御を行うコントローラですが、今回、このFCUの重要な構成要素であるプロセッサモジュールとして、「CP471」を発売します。「CP471」には、新たに自社で開発したシステムLSIを搭載しており、部品改廃のリスクが低減され、プラントの長期安定稼働に貢献します。
  2. 統合エンジニアリング環境「オートメーション・デザイン・スイート(ADスイート)」のテスト時間を短縮
     当社は数多くのプロジェクトでエンジニアリングを行ってきたノウハウを生かし、プラントのライフサイクルにわたりエンジニアリングの効率を大幅に向上する環境「オートメーション・デザイン・スイート(ADスイート)」を、「CENTUM VP R6.01」で開発しました。ADスイートは、エンジニアリングの支援ツールとして、制御アプリケーションをモジュール化し類似の設備ごとに再利用を可能にすることで、エンジニアリングの作業の効率化と品質の均一化を実現します。標準モジュールは、当社が提供するほか、お客様自身でも作成することができます。今回発売するR6.05では、モジュールを作成する際のテストツールの機能を改善し、従来の半分以下の時間でモジュールを作成できるようにしました。

主な市場

石油・天然ガス、石油化学、化学、電力、紙パルプ、薬品、食品、鉄鋼、上下水道など

用途

プラントの運転監視と自動制御

CENTUMシリーズについて

 「CENTUM」は、当社が1975年に発表した世界初の分散形制御システム(Distributed Control System:DCS)で、当社の旗艦システムです。「CENTUM VP」は、シリーズ9世代目の製品で、40年以上にわたって培った技術と経験を集約し、従来の「CENTUM」との互換性を継承しつつ、最新の技術を取り入れながら進化し続けています。

以上

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横河電機は、独自のデジタル制御技術と経験、ノウハウの粋を集めた世界最初の分散型制御システム(DCS)である「CENTUM(センタム)」を1975年に発売開始しました。発売以来、世界100カ国以上、累計27,000システムが採用されています。

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