安全計装システム「ProSafe -RS」の機能強化でプラント操業の安全性向上に貢献

2011年5月12日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀 周造)は、プラントの安全な操業を支援する安全計装システム「ProSafe®-RS(プロセーフ アールエス)」の機能を強化した「ProSafe-RS R3.01」を開発しました。
 今回の機能強化では、温度センサから電圧信号を直接入力できる「温度直入力モジュール」、エンジニアごとに実行可能な操作を制限し履歴を残す「アクセス制限・操作履歴管理ソフトウエア」を追加します。また、機能強化と併せてProSafe-RS用の小型ターミナルボードを追加し、システム構築の省スペース化に貢献します。販売開始は、ターミナルボードが本年6月、「ProSafe-RS R3.01」が本年7月の予定です。

安全計装システム ProSafe-RS
安全計装システム ProSafe-RS

開発の背景

 石油や天然ガス、石油化学、鉄鋼などのエネルギー・素材産業では、事故の防止や緊急時の安全なシャットダウン、地球環境保全、企業の社会的責任などの観点から、プラント操業時の安全を確保するための安全計装システムの導入の必要性が高まっています。
 安全計装のシステムを構築するお客様からは、信頼性とともに、機器を設置する際のスペースの有効活用が求められています。また、トラブル発生時に原因特定を容易にするための履歴管理が必要とされています。こうしたお客様のご要望に応えて、信頼性と省スペース化を両立させたモジュール、安全性の向上に貢献するソフトウエアを新たにラインアップし、より安全で信頼性の高いプラント操業の実現に貢献します。

機能強化の概要

  1. 温度直入力モジュールを新開発
    2種類の温度センサ(熱電対および測温抵抗体)に対応するモジュールをラインアップします。センサから出力される電圧信号を直接入力できるので、これまで必要だった信号変換器が不要となり、特に多点の温度入力を必要とする場合にシステムの省スペース化が実現できます。また、安全度水準SIL3※1の認証も取得しているので信頼性の高い温度モニタリングが可能です。
  2. アクセス制限・操作履歴管理ソフトウエアの追加
    ProSafe-RSを操作するエンジニアごとに、実行可能な操作を個々に制限し、その履歴を残すことができるので、トラブル発生時の原因特定が容易になります。
  3. ProSafe-RS用ターミナルボードの小型化
    フィールド機器からの信号を中継するターミナルボード(端子台)を、従来比で約60%小型化しました。設置スペースを有効に利用した実装が可能です。

主な市場

石油、天然ガス、石油化学などのプロセス産業の各種プラントにおける計装部門、および運転管理部門

主な用途

プラントの緊急遮断システムや防火・消火システム、バーナーマネジメントシステムの構築

「ProSafe-RS」について

 「ProSafe-RS」は、2005年2月に発売した安全計装システムで、プラント操業時の異常事態を検出し、シャットダウンなどの緊急動作を実行することで、事故などを防ぐ重要な役割を担います。統合生産制御システムCENTUMシリーズと組み合わせて使用することにより、それまで機能や役割が違うため個別にシステムを構築していたプロセス制御システムと安全計装システムを統合できるという特長を持っています。さらに、国際安全規格IEC61508※2に適合し安全度水準SIL3を実現する機器として、第三者機関による認証を取得しています。
 発売以来「ProSafe-RS」はユーザから高く評価され、全世界で800以上のプロジェクトに採用されています。

以上

※1 安全度水準SIL(Safety Integrity Level)とSIL3
SILは、国際電気標準会議(IEC: International Electrotechnical Commission)が規定している安全度の水準。SIL3は、プラントに安全対策を施さない場合と比較して、リスクの度合いを1/1000から1/10000の範囲に低減できる。

※2 国際安全規格IEC61508
国際電気標準会議(IEC)が制定した電気・電子機器の機能安全に関する規格。

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