安全計装システム「ProSafe -RS」の機能強化版発売 のお知らせ

2008年10月30日発表

 横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀 周造)は、安全計装システム「ProSafe®-RS(プロセーフ アールエス)」の機能強化版「ProSafe-RS R2.02.00」を開発、10月31日から販売を開始しますので、お知らせします。
 今回の機能強化では、交流電圧(ACV)出力機能の追加、メンテナンス機能やドキュメント作成機能の強化などを行いました。この機能強化で、安全計装に対する最新のユーザニーズに対応した、操業の効率化と安全確保の両立を実現します。

ProSafe-RS

開発の背景

 石油や天然ガス、石油化学、鉄鋼などのエネルギー・素材産業では、事故防止、地球環境保全、企業の社会的責任などの観点から、操業時の安全確保を担う安全計装システムが重視されるようになっています。ARCレポート(注1)では、安全計装システムの世界市場規模は、2007年から平均年率12%以上で成長し2012年には25億USドルに拡大すると予測しています。
 現場の操業効率と安全を両立するためには、操業を担うプロセス制御システムとプラントの安全なシャットダウンを行う安全計装システムを有機的に結合させ、高度な連携を実現させる必要があります。そのため、当社の安全計装システム「ProSafe-RS」は、統合生産制御システムCENTUM®シリーズとの連携機能を継続的に強化してきました。
 特に今回の機能強化では、メンテナンス効率の向上をめざすユーザニーズに対応する機能を強化します。

機能強化の概要

  1. 入出力モジュールのラインアップ強化
    100~120VACで駆動する装置とProSafe-RSを直接接続ができる出力モジュールを追加します。交流電圧で駆動する緊急遮断弁などの装置とリレーで中継する必要がなくなり、システム構成がシンプルになるためメンテナンス効率が向上します。このモジュールは、国際安全規格IEC61508(注2)に適合し安全度水準SIL3(注3)レベルを実現しています
  2. オンラインでメンテナンスする機能の強化
    接続している全ての機器への入出力動作を継続した状態で、入出力モジュールの動作パラメーターの設定変更をすることができます。そのため、変更対象箇所の一時的な動作停止を避けるための面倒な処理をしなくてもスムーズにパラメーター変更ができます。
  3. セルフドキュメント機能の強化
    データを印刷する帳票の形式を設定する機能を強化しました。ユーザが帳票を見やすい形式に設定できるので、必要なデータをより効率的に活用することができます。

主な市場と用途

石油、天然ガス、石油化学などのプロセス産業各種プラントにおける緊急プラント遮断システムや防消火システム、バーナーマネジメントシステムの構築

「ProSafe-RS」について

 「ProSafe-RS」は、2005年2月に発売した安全計装システムで、プラント操業時の異常事態を検出し、シャットダウンなどの緊急動作を実行することで、事故などを防ぐ役割を担います。統合生産制御システムCENTUMシリーズと組み合わせて使用することにより、それまで機能や役割が違うため個別にシステムを構築していたプロセス制御システムと安全計装システムを統合できる という特長を持っています。さらに、国際安全規格IEC61508(注1)に適合し安全度水準SIL3レベル(注2)を実現する機器として、第三者機関による認証を取得しています。
 その結果、「ProSafe-RS」はユーザから高く評価され、発売開始から全世界で350以上のプロジェクトで採用されています。

以上

(注1) 出典 ARC Advisory Groupの調査報告書 2008.10.01発行
Process Safety System Worldwide Outlook MARKET ANALYSIS AND FORECAST THROUGH 2012

(注2) 国際安全規格IEC61508:
国際電気標準会議 ( IEC : International Electrotechnical Commission )が制定した電気・電子機器の機能安全に関する規格。

(注3) 安全度水準SIL(Safety Integrity Level)とSIL3レベル:
SILは、IECが規定している安全度の水準です。SIL3は、プラントに安全対策を施さない場合と比較して、リスクの度合いを1/1000から1/10000の範囲に低減できる。

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