横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

pH検出器のKCl拡散形とKCl補給形の違いについて

横河電機のpH検出器は、ガラス電極とジャンクション(液絡部)が一体となっている、いわゆる複合形の検出器です。測定中は、ジャンクション(液絡部)から常時KCl溶液が流出していることが必要です。

KCl補給形pH検出器(PH8EFP)は、外部にKCl溶液を入れたリザーブタンクを設けて、タンクと液面のヘッド差を利用して強制的にKCl溶液を流出させるタイプで、特殊なアプリケーション以外の幅広い用途に使用できます。また、中圧用リザーブタンクと組み合わせることで、測定液圧力500kPaまでの測定ができます。

KCl拡散形pH検出器(PH8ERP)は、KCl溶液が検出器内部に封じ込められていて、外部から補給できないタイプです。KCl溶液は自然拡散で滲み出てきます。KCl補給形pH検出器のように幅広い用途には適していませんが、メンテナンスが簡単なため、排水処理後の放流水などのpH測定に使われています。圧力のある測定液では使用できません。
なお水道水測定には、KCI補給形pH検出器をおすすめします。

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