磁気式酸素濃度計 MG8E(防爆形)

MG8E防爆形磁気式酸素濃度計は、酸素が磁石に引き寄せられる性質を利用して混合ガス中の酸素濃度を測定するものです。
ジルコニア式酸素濃度計では測定できない可燃性ガスを含む混合ガス中の酸素濃度を低レンジで精度よく測定できます。構造は耐圧防爆構造(Ex d IIB T4X)ですので、危険ガス雰囲気を生成する恐れのある場所でも使用できます。適切なサンプリング装置と組合せて使うことで、高温、高圧のプロセスガスも測定できます。
センサは長年の経験と実績に基づいた全く新しい構造の磁気流量比方式検出器です。変換器は操作性、信頼性に優れています。

特長

測定ガス性状に関係なくセンサは長寿命

検出部のセンサには常に清浄な補助ガス(N2)が流れ、プロセスガスは流れませんので、プロセスガス中の汚れや腐食性ガスの影響を全く受けず長期にわたり安定な出力が得られます。

90%応答は3秒以内

高感度・高速応答のサーミスタが直接補助ガスの変化を検出するため、瞬時に応答します。

可動部のない構造

可動部がなく耐振性、耐衝撃性に優れています。

干渉ガス補償機能

ガス密度の違いを利用して、1種類(または混合比の変わらない多成分ガス)の干渉ガスについて補償機能を持っています。

大型で見やすいディスプレイ

大型LEDで酸素濃度、検出器の恒温槽温度、セル出力等も表示できます。

便利なワンタッチ校正/省力化の自動校正

酸素濃度値をエントリした校正ガス(ゼロ、スパンガス)を流し、校正ボタンスイッチを押すだけで校正できます。

多彩な自己診断機能

センサ部エラー、アナログ部エラー、恒温部温度エラーなどの5種類のエラー内容が具体的に表示されるので、対策が敏速にとれます。

標準仕様

測定対象 混合ガス中の酸素濃度測定
測定方式 磁気流量比方式(磁気式)
測定レンジ 0-1~0-25 vol%O2
レンジ内では3レンジまで1 vol%O2 単位で任意に設定可能
構造 耐圧防爆 Ex d IIB T4X(TIIS防爆)

 

特性

繰返し性 スパンの±1%以下
直線性 スパンの±1%以下
応答速度 90%応答、3秒以内(アナログ出力信号が変化し始めてから)

 

測定原理

測定原理

サンプルガス中にO2分子が含まれていない場合は、補助ガスの左右の流量は等しく、QR=QLとなります。O2分子が含まれていると、磁界の発生側の流量QLは、磁界がサンプルガス中のO2分子を引き付けることにより生じる補助ガス流通路両端の圧力変化により減少し、QR>QLとなります。その流量差△Q=QR‐QLは、サンプルガス中のO2濃度に比例するので、各々の流量をサ-ミスタで測定して差をとりO2濃度信号に換算します。

MG8G/MG8Eの校正の概要について
(an-mg8-09-calibration-overview)
MG8G/MG8E磁気式酸素濃度計の校正は、酸素濃度が0%のゼロ校正ガス(窒素ガス)と酸素濃度値が明確なスパン校正ガスを使用し、2点で合わせこみを行います。 下図において、校正時に得られるセンサ起電力p1、p2より、センサ起電力と酸素濃度の比が求められます。 測定ガスを流した時のセンサ起電力をpsとすると、測定ガスの酸素濃度csは、下式で求めることができます。 校正とは、kを求めることをいいます。 <センサ起電力と酸素濃度の関係> なお、ゼロ校正のみを行った場合は、ゼロ点の合...
酸素濃度計の防爆について
(an-oxy-06-explosion-proof)
防爆形の酸素濃度計としては、下記の製品が用意されています。 ZS8D 防爆形ジルコニア式酸素濃度計 検出器 防爆構造:ExdⅡBT3(最高表面温度 200℃) 対象ガス:燃焼排ガスおよび混合ガス(可燃性ガスを除く)。ただし、酸素濃度は21vol %を超えないこと。 防爆上の使用条件: カバーを開けるときは、電源遮断後40分以上経過してから行うこと。 使用する外部導線は、検出器の周囲温度が30℃を超える場合、最高許容温度が70℃以上のものを使用すること。 空気または空気と同等以下の...
磁気式酸素濃度計の校正の動作モードには、次の3通りの方法があります。 手動校正: ゼロ校正、スパン校正の順に手動で行います。 半自動校正: 接点入力信号によって校正をスタートさせ、あらかじめ設定してある ゼロ校正時間、スパン校正時間および安定時間に基づいて一連の校正動作を行います。 自動校正: あらかじめ設定した周期で自動的に校正を行います。 校正時間などの設定は、下記のように行います。 手動校正 「安定時間」を設定します。 「安定時間」とは、校正終了時点から再び...
MG8G/MG8Eの干渉ガス中の酸素濃度測定について
(an-mg8-11-concentration-measurement)
A11 MG8G/MG8E 磁気式酸素濃度計は、酸素ガスの強常磁性を利用して酸素濃度を測定しています。 一方、酸素ガス以外のガスも酸素にガスに比べれば非常に小さいですが、多少の常磁性を持っています。したがって、実際の測定にあたっては各種のプロセスガスの磁化率の違いによる干渉誤差が発生します。この誤差は、0-1%のような低濃度レンジでは、問題になることがあります。 MG8G/MG8E 磁気式酸素濃度計では、これらプロセスガスの持つ常磁性による干渉誤差を、測定ガスと比較ガスとの密度の違いを利用して打...
MG8G/MG8Eの異常診断について
(an-mg8-12-anomaly-diagnosis)
MG8G/MG8E 磁気式酸素濃度計は、自己診断機能によって下表のようなエラーを検出します。 エラーが発生すると、FAILランプが点灯し、フェイル接点が動作します(校正係数エラーは半自動校正時および自動校正時のみ)。 ...
MG8G/MG8Eの接点入力について
(an-mg8-07-contact-intput)
MG8G/MG8E 磁気式酸素濃度計は、接点入力を3点まで接続できます。 接点入力は、外部からドライ接点信号(無電圧接点)受けることによって、あらかじめ設定された機能を実行します。 下記の項目が設定できます。 ・リモートレンジ切換え:2つの接点の組み合わせで、外部からレンジの切換えを行います。 レンジ1:接点1 開、接点2 開 レンジ2:接点1 開、接点2 閉 レンジ3:接点1 閉、接点2 開 ・校正開始指令:1点 ...
MG8G/MG8Eの接点出力について
(an-mg8-08-contact-output)
MG8G/MG8E 磁気式酸素濃度計には、下記の接点出力が用意されています。 フェイル:1点、エラー発生時開または閉を設定により選択 補助ガス圧力低下:1点、圧力低下時閉 メンテナンス:1点、メンテナンス時閉 レンジ切換えアンサーバックまたは上下限警報:2点、常時開 ...
前処理ユニット(サンプリング装置)は、高温、高圧、多塵、多湿のプロセスガスを磁気式酸素濃度計の測定ガス条件に合うようにするための装置で、お客様の装置およびアプリケーションにより異なります。 <MG8G/MG8E 酸素濃度計のシステム構成> ...
暖機中、校正中およびエラー発生などのとき、出力信号を直前の測定値またはあらかじめ設定した値に保持することができます。 下表に、機器の状態と設定可能なアナログ出力の保持値の関係を示します。 ...
測定ガス温度:~50℃ 測定ガス湿度:露点が周囲温度以下 測定ガス圧力:磁気式酸素濃度計の入口で約7kPa 測定ガス流量: 300~800 ml/min(MG8E形の場合) 200 ml/min±10%(MG8G形の場合) ...
磁気式酸素濃度計は、一般用のMG8G形と耐圧防爆構造(Exd Ⅱ BT4X)のMG8E形があります。主に、防爆が必要かどうかで使い分けますが、非防爆の場合でも測定レンジが0~5vol%O2未満が必要なアプリケーションではMG8E形を使用します。 MG8G形とMG8E形の使い分けは、下表を参照してください。 MG8□形 磁気式酸素濃度計適用基準(接地場所雰囲気・測定ガス) ...
MG8G/MG8E 磁気式酸素濃度計は、可燃性ガスを含む混合ガス中の酸素濃度測定だけでなく、腐食性ガス中の酸素濃度測定など広範なアプリケーションに適応できる酸素濃度計として、横河電機が独自に開発した「磁気流量比式」の検出器を備えています。 下図に磁気流量比式検出器の原理図を示します。 測定ガスは、下図のように検出器の測定ガス入口から入り、リング状ガス流路を二手に分かれて流れます。 一方、補助ガスは補助ガス入口から入り、リング状ガス流路に向かってA,B方向に分かれて流れます。補助ガス流路には、A...
測定範囲:0~25vol%O2 最小出力レンジ:0~1 vol%O2(MG8E形の場合)         0~5 vol%O2(MG8G形の場合) 最大出力レンジ:0~25vol%O2 最大出力レンジ:0~25vol%O2 上記の範囲内で、3レンジまで1vol%O2単位で任意に設定できます。 ...
酸素濃度計の校正証明書は、下記製品について発行できます。 対象製品 ZR402G 分離型ジルコニア式酸素濃度計 変換器 ZR202G 一体型ジルコニア式酸素濃度計 ZS8C 防爆形ジルコニア式酸素濃度計 変換器 AV550G ジルコニア式酸素濃度計 アベレージングコンバータ TDLS8000 レーザガス分析計 校正証明書の種類としては、下記の4種類が用意できます。 なお、国家検定標準物質を使用しての校正証明書の発行には対応できません。 国家標準との関係を自己宣言したもの...
燃料の燃焼による排ガス中には、燃料中の炭化水素や水素の燃焼で生じた水蒸気が含まれています。 ジルコニア式酸素濃度計のように、煙道中のガスを直接測定するような場合は、水分を含んだままの排ガスを測定しています。このような条件での測定値は、「湿りガスベース」の値と呼ばれます。 一方、排ガスをサンプリングして測定するタイプの濃度計では、試料ガスは濃度計に導かれる過程で常温までガス温度が下げられ、凝縮水となった水分も試料ガスから除去されます。このように、水分を除去して測定した値は、「乾きガスベース」の値と...
酸素濃度の測定は、省エネルギー・大気汚染防止・安全管理および品質管理などの目的で広く行われています。 下記に、測定方式別の主なアプリケーション例を列記します。 濃淡電池式ジルコニア式酸素濃度計   パッケージボイラの燃焼管理   発電ボイラの燃焼管理・燃焼制御   微粉炭ボイラの燃焼管理・燃焼制御   鉄鋼 熱風炉の燃焼管理・燃焼制御   鉄鋼 コークス炉の加熱燃焼排ガスの管理   鉄鋼 加熱炉および均熱炉の低酸素濃度管理   鉄鋼 焼結炉の漏風検知   石灰キルンの燃焼管理   セメントキル...
空気比とは、燃料を完全に燃焼させるために理論的に必要な空気量(理論空気量)と実際に燃焼用として送り込まれた空気量との比をいいます。 空気比mは、次式によって算出されます。 このように、空気比は排ガス中の酸素濃度を測定することで求めることができます。 図1.空気比と熱効率の関係 図に空気比と熱効率の関係を示します。 燃焼制御において、燃焼用空気が少ない場合(空気比が小さい領域)、燃料は不完全燃焼となり、黒煙が発生します。これによりエネルギー損失が起こり、公害の問題も発生します。 ...
現在市販されている酸素濃度計の測定方法を分類すると下記のようになります。 ジルコニア式: 濃淡電池式 (弊社製品形名:ZR22G/ZR402G, ZR202G, ZS8D/ZS8C, OX400) 限界電流式 (弊社製品形名:OX100, OX102) 磁気式: 磁気流量比式 (弊社製品形名:MG8G, MG8E) 磁気風式 磁気力式ダンベル形 レーザ分光式: レーザ分光式(弊社製品形名:TDLS8000) 電極式: ガルバニ電池式 ポーラログラフ式 測定方式により、それぞれ長所およ...

本件に関する詳細などは下記よりお問い合わせください


お問い合わせ
トップ