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MG8G/MG8Eの校正の動作モードおよび校正時間の設定について

磁気式酸素濃度計の校正の動作モードには、次の3通りの方法があります。

  • 手動校正:
    ゼロ校正、スパン校正の順に手動で行います。
  • 半自動校正:
    接点入力信号によって校正をスタートさせ、あらかじめ設定してある
    ゼロ校正時間、スパン校正時間および安定時間に基づいて一連の校正動作を行います。
  • 自動校正:
    あらかじめ設定した周期で自動的に校正を行います。

校正時間などの設定は、下記のように行います。

  1. 手動校正
    「安定時間」を設定します。
    「安定時間」とは、校正終了時点から再び測定に入るまでの時間をいいます。
    この時間は、校正後、測定ガスがセンサ内に置換され、出力が定常状態に戻る時間を設定します。
    一連の校正動作が終わってから出力安定時間が経過するまで、出力は「出力ホールド」で設定された状態になっています。設定範囲は、「0分~99分」です。
  2. 半自動校正の場合
    上記の「安定時間」に加え、「ゼロ校正時間」および「スパン校正時間」を設定します。
    「ゼロ校正時間」とは、ゼロ校正ガス用電磁弁が開いてからゼロ校正ガスがセンサ内に流れ、指示が十分安定するまでの時間をいいます。設定範囲は、「1~99分」です。
    「スパン校正時間」とは、スパン校正ガス用電磁弁が開いてからゼロ校正ガスがスパン校正ガスに入れ替わり、指示が十分安定するまでの時間をいいます。 設定範囲は、「1~99分」です。
  3. 自動校正の場合
    半自動校正の場合の「ゼロ校正時間」、「スパン校正時間」および「安定時間」に加え、「待ち時間」、「校正周期」、「スパン校正の省略」、および「スパン校正の省略回数」を設定します。
    「待ち時間」とは、自動校正機能をスタートさせてから、最初の校正までの時間をいいます。設定範囲は、「0時間~99日24時間」です。
    「校正周期」とは、校正を行う周期のことをいいます。設定範囲は、「1時間~99日24時間」です。
    「スパン校正の省略」は、スパン校正の省略機能を使用するかどうかを設定します。
    「スパン校正の省略回数」は、スパン校正ありに設定されている場合のみ、スパン校正の省略回数が設定できます。設定範囲は「0~99回」です。
    最後に、「自動校正スタート」を設定すると、この時点から設定されている待ち時間後に、初回の校正が開始されます。
    下図は、スパン校正省略回数を「2回」に設定した場合のタイムチャートです。

スパン校正省略回数を「2回」に設定した場合のタイムチャート

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