横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

技術・業務ノウハウの「ナレッジアシスタントAI」が社内で成果

2026年8月31日発表

 横河電機株式会社は、製品知識や計測・制御技術をはじめ社内に蓄積されたノウハウや知見を活用するための「ナレッジアシスタントAI」約150体を開発しました。本件は中期経営計画に盛り込まれた「無形資本の活用・育成」に向けた取り組みに当たります。また、社内での活用における効率化などの成果を踏まえ、お客様とともに実証を進めることになりました。

 製造業をはじめとする多くの企業には、ベテラン社員らがもつ知識や経験が個人に依存する「暗黙知」になり、組織全体で共有しにくいという課題があります。これらを言葉などで表現し、だれでも活用できる「形式知」にして共有することが求められています。

 当社はこの課題に対応するため、主要製品や経営業務に関する知見を備えた「ナレッジアシスタントAI」の開発に取り組みました。製品・ソリューションについては、仕様書や取扱説明書、技術資料などの内容を取り込み、経営業務分野でも社内規程や各種文書など関連資料を活用したほか、業務を長く経験してきた社員ら計100人超にヒアリングするなどしてさまざまな知見を収集しました。

 例えば営業活動の場では、さまざまな製品やサービスを組み合わせて、お客様の課題を解決するソリューション提案をAIがつくり出しました。また当社の製品・サービスが事故や不具合による操業停止が許されない生産現場で利用されることから、回答の適切性を確認できるよう参照元を明示するほか、情報がないことや不確かなことについては「わかりません」と答えるように設定。AI活用の際の問題になっているハルシネーション(誤情報)を防いでいます。

 情報を探し出す速度も上がりました。社内検証では、主力製品について150件の質問をした際、従来の手動検索と比べて5倍以上、汎用生成AIと比べても3倍以上のスピードで回答を得られました。従来は回答を得るのに数分から数十分程度かかっていましたが、10~20秒程度まで短縮されました。経営業務分野でも、会議の準備で事業や経営に関する想定Q&Aの回答案の作成時間を大幅に削減できることも確認しています。

 今後は、社内での活用をさらに促進するとともに、ノウハウ継承や人材不足といった課題を抱えるお客様と実用化に向けた有償の実証を進め、商品化も検討していきます。YOKOGAWAがもつ計測・制御分野の知見を備えた「ナレッジアシスタントAI」と、お客様がもつ知識を学習した「ナレッジアシスタントAI」を連携させることで、安全かつ実用的な活用環境の構築を目指します。


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