pHの測定方法にはどのようなものがありますか?

pHの測定方法は、その発展の過程で各種の方法がありますが、現在では「ガラス電極法」がいろいろの分野で最も多く用いられています。

  1. 指示薬による方法
    リトマス試験紙やメチルオレンジ溶液およびフェノールフタレイン溶液などの試薬を用いる測定法です。歴史が古く、簡便ですが、種々の誤差があり、精度は期待できません
  2. 水素電極を用いる方法
    水素電極とは水素ガスを十分に吸着させた白金電極で、これを測定液に浸すと、液の水素イオン濃度(正確には水素イオン活量)に対応した電位を発生します。
    水素電極法は、pH測定方法の基準となる測定法ですが、水素ガスを扱うため危険であり、操作も面倒なので、工業的な方法としては用いられていません。
  3. キンヒドロン電極を用いる方法
    キンヒドロンを測定液に少量加えてよく攪拌すると、ハイドロキノンとベンゾキノンに分かれます。
    両者の割合は測定液のpHよって変わりますので、白金電極と比較電極を浸し、その電位差からpHを求めることができます。この方法は簡単ですが、測定液のpHが8以下の場合しか測定できませんので。現在ではほとんど用いられていません。
  4. アンチモン電極を用いる方法
    アンチモンの棒の先端を磨いて、比較電極とともに測定液に浸し、双方の間の電位差からpHを求める方法です。
    この方法は、電極の磨き方によって指示が変わることや、再現性が悪いことなどから、現在では限られた用途(フッ素を含む溶液で精度を要求されない場合)以外にはほとんど用いられていません。
  5. ガラス電極を用いる方法
    特殊なガラス膜の両側に異なった2種の溶液が存在すると、ガラス膜部分に両方の溶液のpHの差に比例した起電力が発生します。この方法は、電位の平衡時間が早く、再現性がよいこと、酸化剤や還元剤の影響が少ないなどの利点から、最も多く用いられているpH測定法です。
    JIS Z 8802(1984年改正)「pH測定方法」でも、適用範囲は「ガラス電極を用いるpH計による測定方法」だけに限定されています。

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