概要
近年多様化する小規模計装システムでも、広域に点在する機器を監視することが多くなってきました。
信号変換器JUXTA VJシリーズの通信機能を利用し、当社のネットワークベース生産システムSTARDOMと接続する例をご紹介します。
下図は、信号変換器JUXTAとSTARDOMの自律型コントローラFCNの接続例です。【図1参照】
信号変換器JUXTA相互間はRS-485で通信を行い、JUXTAとFCN(上位機器)はRS-485/RS-232-C/Ethernetで接続します。
リモートI/O機能を利用すると広域にあるフィールド信号を簡単にFCNに集約することができます。
図1. 信号変換器と自律型コントローラ接続事例(リモートI/O)
さらに、VJ取付用ベース(通信用) VJCE-01A を用いると、JUXTA(VJシリーズ)相互間の接続は不要になり、RS-485やEthernetで簡単にFCNに接続できます。【図2と図3参照】
図2. VJ取付用ベース(通信用)を用いたリモートI/O(RS-485接続)
図3. VJ取付用ベース(通信用)を用いたリモートI/O(Ethernet接続)
接続機器
STARDOM 自律型コントローラFCN | 通信 | 通信変換器 | 通信 |
信号変換器 |
|
---|---|---|---|---|---|
NFCP501 NFCP502 |
CPUモジュール(Ethernet) | Ethernet | VJET (Ethernet/RS-485 変換器) |
RS-485 | VJシリーズ |
CPUモジュール(RS-232-C)*1 | RS-232-C | ML2 (RS-232-C/RS-485変換器) |
|||
NFLR111 | RS-232-C 通信モジュール*1 | RS-232-C | ML2 (RS-232-C/RS-485変換器) |
||
NFLR121 | RS-422/RS-485 通信モジュール | RS-485 | ― |
*1: RS-232-C 通信モジュール(NFLR111)を用いると、FCNのCPUモジュールを二重化できます。
CPUモジュール上のRS-232-Cポートを使用すると、FCNのCPUモジュールを二重化することはできません。
信号変換器JUXTA VJシリーズ(通信機能付き)
製品名称 | 形名 |
---|---|
アイソレータ(高機能形) | VJH7 |
ディストリビュータ(高機能形) | VJA7 |
ユニバーサル温度変換器(高機能形) | VJU7 |
ポテンショメータ変換器(高機能形) | VJS7 |
パルスレート変換器(高機能形) | VJP8 |
アナログ/パルス変換器(高機能形) | VJQ7 |
ユニバーサル演算器(高機能形) | VJX7 |
関連製品&ソリューション
-
JUXTA VJシリーズ信号変換器
VJシリーズは小形でありながらプラグイン形で多様なアプリケーションに対応することができ、また高機能形はマイコン搭載の高性能を誇ります。第2出力に、アナログ出力、上限/下限警報リレー出力、RS-485 MODBUS通信を設定することができます。入力範囲などの各種パラメータや演算プログラムは、(パラメータ設定ツールVJ77をインストールした)パソコンから設定・修正することができます。
-
自律型コントローラ FCN-500
「高信頼」「機器統合」「ネットワーク」「エンジニアリング」「運用・保守」の5つのコアコンピタンスを引き継ぎ、さらに「より速く、より強く、よりスマートに」をコンセプトに進化した二重化システムを実現した最新コントローラです。