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HART通信対応の信号変換器を使用したフィールド機器と上位機器間の接続

HART通信*1の信号は、従来から一般的にある 4~20mA DC のアナログ信号にディジタル信号を重畳して多数の信号を伝送する一方式です。

下図は、HART通信対応の信号変換器 VJA1/H、VJH1/HC をフィールド機器と上位DCS機器間に接続した事例です。

HART通信対応の信号変換器を用いると、フィールド機器から上位DCS側に対しては、制御用アナログ信号およびTAG等の計器情報を出力し、同時に記録計等の監視用機器へアナログ信号を出力することが可能です。
また、上位DCS側からフィールド側の出力機器(HART通信付調節弁など)に対しては、ゼロ点・スパンの調整、各種のパラメータ設定を行うことが可能です。(ただし、フィールド側機器およびDCS側がHART信号を送受信できる機能を有している必要があり、各種パラメータ等の設定内容は、HART通信を行う機器の仕様に依ります。)

HART通信対応の信号変換器を使用したフィールド機器と上位機器間の接続

※上記構成はネスト型変換器 Dシリーズ(DA7,DC7)でも可能です。

(*1)  HART(Highway Addressable Remote Transducer)通信
        HARTは米国のフィッシャー・ローズマウント社が提唱し、計装業界の制御用フィールドネットワークのオープン規格であり、現在では、HCF(HART Communication Foundation)が組織されています。
        信号形態はアナログ信号にデジタル信号を重ねて送る通信方式で世界で幅広く用いられています。

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