横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

パーソナルpHメータ PH71、パーソナルpH/ORPメータ PH72

パーソナルpH、pH/ORPメータ PH71、PH72は、 当社ロングセラー製品 PH81およびPH82の後継機種です。従来比約70%のコンパクトなサイズになり、スタイリッシュで柔らかなデザインになりました。
本体は、JIS C 0920に準拠した防水構造IP67ですので、水がかかりやすい現場での測定にも最適です。
また、従来機種で好評の自己診断機能などを継承し、300点データメモリ、時計表示、時刻アラームなど、便利で多彩な機能も追加いたしました。
上下水道や各種水質測定の測定はもちろんのこと、当社pH計・ORP計のチェック用計器としてもご利用いただけます。

詳細

特長

水に強い耐水ケース

防水構造 JIS C 0920 IP67に準拠しています。

簡単な校正

pH4,pH7,pH9標準液による自動校正、任意の標準液による手動校正を、簡単な操作で行うことができます。

300点データメモリ機能

測定日、時間と共に、pH/ORP測定値と測定温度を最大300点まで保存することができ、いつでも過去の測定データを確認できます。

明るく見やすい大型液晶表示

主表示の文字高さは従来比約1.5倍。
pH/ORP測定値のほか、液温や年月日、時刻などを表示します。

自己診断機能

自己診断機能により、各種エラーメッセージを表示します。

カレンダーと時計機能

内部時計機能により、測定日時をワンタッチで確認できます。

簡易時刻アラーム機能

指定時刻にアラームを鳴らすことができます。
本器の電源がオフの時でも、内部時計により、アラームを鳴らすことができます。

自動電源オフ機能

一定時間操作がない場合、本体電源は自動的にオフします。オフするまでの時間は1分単位で自由に設定可能です。

小型、軽量、掌サイズ

片手で扱いやすく、机上での安定感も追及しました。

標準仕様

形名・サブコード PH71 PH72
測定範囲 pH 0~14 pH 0~14 pH
ORP - ±2000 mV
温度 0~80°C(または0~100°C*) 0~80°C(または0~100°C*)
分解能 pH 0.01 pH 0.01 pH
ORP - 1 mV(0.1 mV:-199.9 mV~199.9 mVの時)
温度 0.1°C 0.1°C
再現性
(本体のみ)
pH ±0.01 pH ±1digit ±0.01 pH ±1digit
ORP - ±1 mV ±1digit

*ニードル形または試験管用pH検出器を組み合わせた場合

関連情報

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取引や証明に使用する政令で定められた計量器は、計量法に基づく検定を受けて合格したものでなければなりません。ガラス電極式pH計は、計量法施行令第2条で検定の対象となる特定計量器に指定されています。 pH計は、取引用にはあまり使われませんが、証明行為には広く用いられています。計量法上の証明行為とは「公に、または業務上他人に、一定の事実が真実であることを表明する行為」と定義されています。例えば、行政機関が河川水のpHを測定してその値を公表したり、ある工場が排水のpHを測定して行政機関に報告したり、環...
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一般用のpH検出器は、ガラス電極と液絡部が一体となっている、いわゆる複合形の検出器です。 測定中は、液絡部から常時KCl溶液が流出していることが必要です。 KCl無補給形複合pH検出器は、KCl溶液が検出器内部に封じ込められていて、外部から補給できないタイプです。KCl溶液は自然拡散で滲み出てきます。 取り扱いが簡便なため、特別な用途以外の一般的なpH測定に適しています。 KCl補給形複合pH検出器は、KCl溶液を外部から補給できるタイプで、測定時は補給口を開放にして大気圧でKCl溶液を流出さ...
PH71/PH72検出器の保管方法と保管期間について
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pH検出器のガラス電極は経時変化によって劣化します。ガラス電極が劣化してくると、「CHECK CENSOR」の表示が出ます。この状態では引き続き使用可能ですが、標準液校正のときに「Err2(不斉電位異常)」または「Err3(スロープ異常)」のエラーメッセージが出た場合は、pH検出器の寿命と判断できます。 pH検出器の使用期間(寿命)は、測定液の組成、pH値および温度などに大きな影響を受けます。特に、液温はpH検出器の使用期間(寿命)を決める大きな要素です。 一般的な使用条件(常温、pH6~8)で...
食品などでpH測定をしている場合、KCl が混入しても安全かという問い合わせがあります。 KCl は減塩醤油にも使われているくらいですから、多量に摂取しない限り安全です。 しかし、昨今の社会環境がPLを重視する傾向になっていますので、安全についてはMSDS(化学物質安全性データシート)で確認するのがよいと思います。 ...
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パーソナルpH/ORPメータは、異常を検知するとメッセージエリア(補助表示部)にエラー表示(エラー番号が点滅)を行います。エラー番号に対応した「エラー内容」、「状況および原因」、「処置」の概要を下記に示します。 PH71/PH72:校正時のエラー番号、エラー内容、原因および処置 エラー 番号 エラー内容 状況及び原因 処  置 Err1 入力起電力不安定 標準液校正時にpH値が3分以内に安定しなかった場合に表示される。電...
電池を装填後、最初に使用するときは、日付および時刻の設定を行います。 設定方法は、それぞれの取扱説明書を参照してください。 電池を交換した場合、日付は保存されていますが、時刻は初期化されますので、再度設定しなおしてください。 ...
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測定中に「DATA」キーを押し、さらに「F/ENT」キーを押すことにより、測定中のデータを保存することができます。 保存できるデータは、pH測定値、温度測定値および日時です。 なお、保全できるデータ数は300データです。 ...
測定液温度: 0~80℃(KCl 無補給形複合pH検出器、KCl 補給形複合pH検出器の場合) 0~100℃(ニードル形pH検出器、試験管用pH検出器の場合) 測定液の導電率: 50μS/cm以上 ...
旧機種(PH81, PH82)用に、下記の検出器を用意しています。 PH72SN-18-AA:PH81, PH82用KCl 無補給形複合pH検出器、ケーブル長0.75m PH72SN-19-AA:PH81, PH82用KCl 無補給形複合pH検出器、ケーブル長3m PH72SN-28-AA:PH81, PH82用KCl 補給形複合pH検出器、ケーブル長0.75m PH72SN-38-AA:PH82用ニードル形pH検出器、ケーブル長0.75m PH72SN-39-AA:PH82用試験...
PH71/PH72のORP検出器のチェックについて
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ORP検出器が正常であるかどうかは、チェック溶液を測定した時に得られる測定値で判断します。 チェック溶液としては、「キンヒドロン溶液」を用います。 キンヒドロン溶液の調製 キンヒドロン試薬(部品番号:K9024EC)1袋分を広口ビン(250mL)に入れ、純水を注いで溶解して総量250mLの溶液とします。 純水の温度が低い場合、試薬が完全に溶解せずに多少液面に浮くことがありますが、使用するうえでの問題はありません。 なお、キンヒドロン溶液は経時変化しますので、調製した日に使用してください。 ...
PH71/PH72のJIS形式は?
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PH71/PH72とも、補給形電極はJIS形式Ⅱ、無補給形電極はJIS形式Ⅲです。
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pH計の校正証明書は、下記製品について発行できます。 PH71 パーソナルpHメータ、PH72パーソナルpH/ORPメータ:   指示部(本体)のみ。検出部は対応できません。 プロセス用pH計:PH100, PH201G, PH202G, PH202SJ, PH400G, PH450G  変換器(または伝送器)およびデイストリビュータ 校正証明書の種類としては、下記の4種類が用意できます。 国家標準との関係を自己宣言したもの 社内トレーサビリテイの仕組みを示すもの 納入...

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