PH71/PH72のエラーメッセージの原因と処置について

パーソナルpH/ORPメータは、異常を検知するとメッセージエリア（補助表示部）にエラー表示（エラー番号が点滅）を行います。エラー番号に対応した「エラー内容」、「状況および原因」、「処置」の概要を下記に示します。

PH71/PH72：校正時のエラー番号、エラー内容、原因および処置

エラー 番号	エラー内容	状況及び原因	処　　置
Err1	入力起電力不安定	標準液校正時にpH値が3分以内に安定しなかった場合に表示される。電極の乾燥および液絡部の目詰まりが原因のことが多い。	検出器に汚れが付着しているか確認する。汚れがある場合は洗浄する。 検出器を標準液にしばらく浸し、表示が安定してから再度校正を行う。
Err2	不斉電位異常	不斉電位が90～120mVの範囲を超えた場合に表示される。電極の汚れおよび液絡部の目詰まりが原因のことが多い。標準液が正しくない場合も多い。	検出器に汚れが付着しているか確認する。汚れがある場合は洗浄する。 使用した標準液が正しいか確認する。 上記の処置を施してもエラーが消えない場合は、検出器を交換する。
Err3	起電力スロープ異常	起電力スロープが65～125%の範囲を超えた場合に表示される。	検出器に汚れが付着しているか確認する。汚れがある場合は洗浄する。 使用した標準液が正しいか確認する。 上記の処置を施してもエラーが消えない場合は、検出器（またはガラス電極）を交換する。

PH71/PH72：測定時のエラー番号、エラー内容、原因および処置

エラー 番号	エラー内容	状況及び原因	処　　置
Err4	pH測定範囲オーバー	測定液のpHが-2～16の範囲を超えた場合に表示される。電極の乾燥および汚れが原因のことが多い。	検出器を水に1～2時間以上浸しなじませる。 検出器に汚れが付着していないか確認する。汚れがある場合は洗浄する。
Err5	温度測定範囲オーバー	測定液の温度が0～80℃の範囲を超えたときに表示される。	測定液の温度を0～80℃以内にする。
Err6	電気回路異常	本体電気回路に異常が発生した場合に表示される。	購入した販売店に連絡してください。