2線式導電率/抵抗率計 FLXA21

FLXA21導電率計は、温度補償機能、校正標準テーブルを内蔵、セルの汚れ具合をモニタリングし、より高い精度の導電率測定ができます。汎用性が高く、セル定数は0.005~50 cm-1、2電極式および4電極式検出器のどちらも使用できます。また、5種類の温度検出器に対応しており、正確な温度補償を行います。
FLXA21は、脱塩水や蒸気、凝縮液、ボイラ水の分析における純水補償を行います。製薬工業における純水のモニタリングでは、USP(米国薬局方)項目<645>(USP23条の項目645参照)指針(アメリカ合衆国薬局方指針)の水質基準に従ってプロセス液の水質をモニタリングすることができます。

特長

2本の検出器による高信頼性およびデジタル通信によるメンテナンス・計装工事費の削減

  • 導電率計の同種2本の検出器を接続可能
  • 2本の検出器でのバックアップシステムで、より高い信頼性測定が可能
  • 異なる2点測定で設置コストの削減、省スペースを実現
  • 2本の検出器で保守中も中断することなく連続測定が可能
  • HART通信によるメンテナンス・計装工事費の削減

モジュール構造による拡張性の向上

  • モジュール構造による豊富なシステム構築が可能

進化した各種機能を搭載

  • 検出器の自己診断機能
    分極チェックによる電極の汚れ
  • 健康度およびメンテナンス時期予測
    最新の5つの校正結果を保存し、将来のメンテナンスや校正時期を予測
  • クイックセットアップ機能内蔵
    画面指示(ガイド)により、最小限のセットアップを容易に実現

タッチスクリーンによる操作性の向上、充実の操作画面

  • 画面と対話しながら確実にやさしいオペレーション
  • 各種表示モードを豊富に準備、自由度高く選定可
  • エラー発生時、エラーの内容および対処を表示
  • 日常の操作で取扱説明書が不要

幅広いアプリケーションに対応した検出器群

  • さまざまなタイプの導電率検出器と接続可能

12カ国語対応

日本語、英語、中国語、韓国語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、チェコ語、ポーランド語の12カ国語から選択可能

KOSHA、ATEX 他各主防爆に対応

標準仕様

入力仕様 2電極式または4電極式測定、矩形波励磁、セル定数範囲0.005~50.0 cm-1
当社製検出器の場合SC4AJ、SC210G、SC8SGがあります。
測定範囲 導電率: 最小; 0 μS/cm、最大; 200 mS/cm ×セル定数(上限2000 mS/cm)
抵抗率: 最小; 0.005 kΩ/セル定数、最大; 1000 MΩ・cm
温度: Pt1000; -20~250°C、Pt100、Ni100; -20~200°C、NTC 8k55:-10~120°C、Pb36: -20~120°C
性能
(変換器単体の模擬入力での性能)

導電率(2 μS × K cm-1 ~200 mS × K cm-1 の場合):
  直線性:±0.5%F.S.、繰返し性:±0.5%F.S.
導電率(1 μS × K cm-1~2 μS × K cm-1 の場合):
  直線性:±1%F.S.、繰返し性:±1%F.S.
抵抗率(0.005 kΩ/K cm-1 ~0.5 MΩ/K cm-1の場合:
  直線性:±0.5%F.S.、繰返し性:±0.5%F.S.
抵抗率(0.5 MΩ/K cm-1~1 MΩ/K cm-1 の場合):
  直線性:±1%F.S.、繰返し性:±1%F.S.
温度(Pt1000, PB36 NTC, Ni100):
  直線性;±0.3°C、繰返し性;±0.1°C、精度;±0.3°C
温度(Pt100, 8.55kΩ NTC):
  直線性;±0.4°C、繰返し性;±0.1°C、精度;±0.4°C

(注) F.S.とは設定レンジの最大値を示します。Kはセル定数であり、弊社ではK=0.01~10 cm-1の検出器を用意しています。

温度補償:NaCl;±1%、マトリクス;±3%
ステップ応答:7秒以内(90%応答時間、測定値が2桁変動の場合)
アプリケーションノート
材質はポリカーボネートで、UL746CのUV試験に合格したものを使用しています。 屋外でも使用は可能ですが、直射日光が当たる場合は、日除けフード(オプション)をご使用ください。 ...
FLXAの端子台はM4座金付きですので、M4の丸端子・フォーク端子、またはピン端子を組合わせることができます。
ピン端子、丸形端子、フォーク端子(Y端子)が使用できます。 ただし、ステンレス製ハウジングのケース外部の接地端子には丸形端子を使用してください。 ピン端子:最大径:1.9 mm 丸形端子・フォーク端子:最大幅:7.8 mm ...
センサモジュールを交換して測定種類を変更する場合は改造になります。 サービス員が改造作業を行いますので、特注処理が必要です。
ブレインターミナルは接続できません。 FLXA202/FLXA21にブレイン通信機能はありません。
HART通信をマルチドロップモードに設定すれば、最大15台までの機器の調整・設定、プロセス変量を見ることができます。 検出器2本を接続したFLXA202/FLXA21を15台接続した場合は、30台の検出器のプロセス変量を見ることが可能です。 ただし、電源の容量、ループの組み方、ケーブルの仕様などの条件で、接続できる台数が変わります。 ...
出荷時のネットワークアドレスは、0となっています。ネットワークアドレスは、0~15の範囲で設定することが可能です。 マルチドロップ接続で使用する場合は、1~15のアドレスを設定してご使用ください。 ...
HART5に対応している必要があります。 また、FLXA202/FLXA21の機器設定を行なう場合は、DD(Device Description) のインストールが必要です。
センサモジュールを追加して2検出器タイプに変更する場合は改造になります。 サービス員が改造作業を行いますので、特注処理が必要です。
HART通信によるパラメータ設定はできます。
購入できます。 ただし、モジュールの交換は、弊社もしくは関連会社が主催するサービス講習会を受講したお客様のみ可能です。
pHではスロープ・ゼロを用いてセンサの寿命予測を行います。 校正時の補正値を保存し、校正の履歴はログブックに保存できます。 ログブックには、1つのモジュールあたりすべての種類の保存データを、最大で100データ保存できます。2つのログブックに50データずつ分けて保存され、合計で100データとなります。 ...
FLXA202は、IECEx、ATEX、FM、CSA、NEPSI、KOSHA、EACEx、および TIIS に対応しています。 FLXA21は、IECEx、ATEX、FM、CSA、NEPSI、KOSHA、およびEACExに対応しています。
あります。
pH計ではインピーダンスチェック、導電率計では分極チェック、電磁導電率計や溶存酸素計では校正履歴データなどを参考に予測計算をします。
デジタル通信により現場まで出向かずにデータの取得、設定変更を行なうことができるためメンテナンス性が向上します。 また、FLXA202/FLXA21では(ISCを除き)、2センサ入力でかつデジタル通信を用いることで、今まで2台使用していた伝送器を1台にできるため、経費の削減になります。 ...
液晶の交換は通常必要ありません。
デジタル式タッチパネルを採用しており、位置ずれはなく調整は不要です。
FLXA202/FLXA21とのHART通信を行なうためには、HART通信機能をもった携帯型の通信ターミナル(HARTコミュニケータ)や同等の機能を持つパソコン(パソコン、HARTモデム、ソフトウエア)またはDCS(制御システム)が必要です。 弊社では、下記の製品をご用意しています。 →ノートパソコン上で動作する設定・調節ツール FieldMate →プロセス制御システム CEMTUMシリーズ など ...
FieldMate では、PV、SV、TV、FV の4つのプロセス変量を見ることができます。 たとえば、pH検出器を2本接続したときのFLXA202/FLXA21の設定で、PVに検出器1のpH値、SVに検出器1の温度値、TVに検出器2のpH値、FVに検出器2の温度値に設定することで、それぞれの値をFieldMateで見ることができます。 FLXA202/FLXA21の設定で、PV、SV、TV、FVに割り付けた値がFieldMateで見ることができます。 FieldMateは機器調整・設定用のソフ...
FLXA202/FLXA21は、接点入力機能はありません。
pHまたは溶存酸素(DO)では差分と平均、導電率(SC)では差分、平均、比率、通過率(%)、除去率(%)、偏差(%)、pH校正(VGB)の演算ができます。ユーザのカスタム演算機能はありません。 ...
HART通信とは何ですか?
(an-flxa-comm-04-hart-communication)
アナログ出力にデジタル信号を重畳させる通信方法でHART協会の規定するHARTプロトコルを使用した通信のことです。 デジタル信号に検出器測定値、温度測定値、シリアル番号などの機器情報などを載せることができます。 HART通信の詳細は、HART協会のホームページ を参照してください。 FLXA202/FLXA21は2線式のHART通信(HART5)をサポートしています。 ...
出力することは出来ません。 FLXA202/FLXA21は2線式伝送器のため、アナログ出力は1つです。
防爆形の導電率計について
(an-sc-isc-10-explosion-proof)
防爆形の導電率計としては、「FLXA202, FLXA21:2線式導電率/抵抗率伝送器および2線式電磁導電率伝送器」を使ったシステムが用意されています。どちらも、防爆構造は「本質安全防爆構造」ですので、0種場所、1種場所および2種場所の危険場所に設置することができます。 ...
pHとpH、導電率(SC)と導電率(SC)というように、同一種類の検出器を2本接続できます。 ただし電磁導電率(ISC)は1本のみです。 PHモジュール、SCモジュールなどモジュールに対応したセンサのみ接続可能です。 ...
HART通信機能を使用することにより、対応可能です。
2入力の場合,それぞれの入力の情報が上下に並んで表示されます。 第1入力を上側に表示することもでき、下側に表示することもできます。 検出器1・2の測定値だけでなく、演算結果なども表示できます。 また、2入力でもシングル表示もできます。 ...
切り換わりません。 自動切り換えは検出器1→2のみです。バックアップ機能を使用する場合は、検出器1をメインにしてください。
温度補償はあります。従来機種(EXA202、EXA450シリーズ)と同等です。
PH201G通信とHART通信です。 PH201G通信とHART通信を同時に使用することはできません。
表示や出力にかかわらず、健康度チェックは2つの検出器とも常時行っています。
PH202と同じことができます。 FLXA202/FLXA21もPH201Gとの通信が可能で、異常(FAIL)・洗浄(WASH)・ホールド(HOLD)の状態出力をします。 PH201Gは異常時接点出力、ホールド接点出力、洗浄時接点出力が各1つずつしかありません。 洗浄機能を使用する場合は、検出器1もしくは検出器2のどちらかに接続するか、両方を洗浄時接点出力に接続してご使用ください。 なお、HART通信との併用はできません。 ...
PH201Gの出力1と出力2は同じ出力信号です。 したがって、FLXA202/FLXA21の検出器1と検出器2のどちらかの信号しか出力できません。
検出器1の表示画面に検出器1の健康度が表示されます。検出器2も同じです。 検出器1と2の両方を表示する画面設定では、それぞれの検出器の表示範囲に、それぞれの健康度が表示されます。 ...
エラー内容にもよりますが、エラーは自動復帰します。エラー履歴はログブック機能で確認できます。
新しい機能です。FLXA202/FLXA21は搭載しています。 過去の校正データからスロープやゼロ点が変化していく傾向を算出し、直近の校正時点からの経過時間で今時点でのスロープ、ゼロを予測してpH値を補正する機能です。 ...
トレンドは画面表示の機能です。 分析計には測定値の出力機能はありませんので、アナログ出力やHART通信を上位機器で記録してください。
SDS(Safety Data Sheet)制度とは、「特定化学物質の環境への排出量の把握及び管理の改善に関する法律」(PRTR法)に基づき、対象化学物質または当該化学物質を含有する製品を事業者間で取引する際、その性状および取扱いに関する情報(SDS)の提供を義務づける制度です。 SDS制度により、SDSの提供を受ける事業者は、PRTR制度に基づく届出でに必要な情報を得ることができます。また、事業所における適切な化学物質の管理を促進し、環境の保全上の支障を未然に防止することが可能になります。 S...
導電率計の校正証明書は、下記製品について発行できます。 SC72 パーソナルSCメータ: 指示部(本体)のみ。検出部は対応できません。 プロセス用導電率計: 下記の変換器(または伝送器)   FLXA202, FLXA21, SC100, SC202G, SC202SJ, SC402G, SC450G, SC500G, SC520G 電磁導電率計:下記の変換器(または伝送器)   FLXA202, FLXA21, ISC202G, ISC202SJ, ISC402G, ISC450...
プロセス用導電率計および電磁導電率計が正しく測定しているかどうかのチェックには、弊社の「SC72 パーソナルSCメータ」が便利で最適です。 「SC72 パーソナルSCメータ」をプロセス用導電率計および電磁導電率計が設置されている現場に持ち込み、同じ測定場所を同時に測定し、合っているかどうかを確認します。 測定液を実験室などに持ち帰って、ラボ用導電率計で確認する方法は、現場の測定液と温度などの条件が異なり正しい結果を出すことができません。 ...
導電率計と電磁導電率計の使い分けですが、純水や浄水など導電率が低い場合は導電率計を、汚れが多い測定水や酸アルカリ溶液のように導電率が高い場合は電磁導電率計をお奨めします。 目安として通常の測定が100μS/cm前後です。 ...
導電率計の精度について
(an-sc-isc-07-accuracy)
導電率計の精度については、JISにも記載されていません(pH計は記載されています)。 pH計と異なり、導電率計に関して標準液や機器自体の精度を認証してくれる国家機関や基準がありません。 現在、どのメーカーも導電率計の精度は、変換器(または伝送器)と検出器を組み合わせたものでなく、変換器単体の模擬入力抵抗での「繰り返し性」と「直線性」を記載しています。 ...
導電率と抵抗率の関係
(an-sc-isc-12-conductivity-resistivity)
抵抗率(Ω・cm)は導電率(S/cm)の逆数で、比抵抗ともいいます。 水処理分野では、1MΩ・cm以上(導電率1μS/cm以下)の水は抵抗率で表されます。
導電率と濃度の関係について
(an-sc-isc-02-relationship)
純水に電解物質を溶かしていくと、溶解量が少ない間は導電率がその濃度に比例して増加していきます。しかし、電解物質の濃度がある程度以上になると解離度(イオンになりやすさ)が小さくなり、導電率の増加は頭うちの傾向になります。さらに濃度を増すとイオン間の相互作用により導電率はむしろ減少していきます。 下図に、工業的に用いられる代表的な溶液の濃度と導電率の関係をしめします。硫酸(H2SO4)などは極大値が2つ現れていますし、塩化ナトリウム(NaCl)はある程度以上は溶解せず導電率の変化が少なくなるなど、...
導電率とは溶液中の電流の流れやすさの尺度で、比抵抗の逆数です。 下図のようにL(cm)の距離を隔てて、表面積(cm2)の極板が対向して溶液中に置かれているとすると、その間の溶液の電気抵抗Rc(Ω)は、Rc=r・L/Aとなります。 r は比抵抗(Ω・cm)で、この値が電流の流れにくさを表し、溶液によって決まる定数です。 導電率をK(S/cm)とすると、K=J/Rcとなります。 Jはセル定数と呼ばれ、検出器の形状などで決まる固有の値です。 また、J=L/Aですので、Lと...
液体の導電率は、液温により大きく変化します。一般に、同じ液でも温度が上がれば導電率は大きくなりますが、その度合いは溶け込んでいるイオンの種類や濃度によって違います。 これらのことから、導電率の値によっていろいろなことを判断しようとするには、測定しようとする液の温度を一定にしなければいけません。実際に液の温度を一定にすることは大変なので、一般には液の温度を測って基準温度に換算して用います。 工業用測定の場合は、温度測定素子を演算回路に組み込み、基準温度への換算を自動的に行うようにしています。 温...
導電率の測定方法としては、「電極法」と「電磁誘導法」があります。 電極法には、2電極式と電極表面の汚れや分極の影響を受けにくい4電極式があります。 電磁誘導法は検出器が耐食性に優れているので、高濃度の酸やアルカリ溶液の測定に適していますが、純水のような低導電率の水溶液の測定には不向きです。 ...
導電率計の校正について
(an-sc-isc-05-calibration)
導電率計に関して、標準液や機器自体を認証してくれる国家機関や基準がありません。 通常、導電率計の校正はJISに従って調製した校正用溶液で行います。したがって、導電率計の値付けは、使用する校正用溶液の絶対値が基準になります。導電率計の検出器はpH計のガラス電極と異なり、経時変化によって劣化することが少ないため、通常は校正する必要がほとんどありません。 ...
導電率計の校正用溶液について
(an-sc-isc-06-calibration-solution)
導電率計の校正用溶液としては、実験室で調製することができる塩化ナトリウム(NaCl)溶液や塩化カリウム(KCl)溶液が一般的です。 下表に、それぞれの溶液の25℃における導電率の値を示します。 なお、JIS K0102(工場排水試験方法)やJIS K0400-13-10(水質-電気伝導率の測定)には、校正用溶液として塩化カリウム(KCl)溶液が記載されています。 ...
横河技報
1.1 MB

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