横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

液体密度アナライザ DM8C , VD6

密度は基本的物理量のため、ほとんどすべてのプロセスで貴重な情報となります。高感度、高安定の密度計があれば、従来勘に頼っていた操業を自動化し、省力、省資源、省エネルギー、さらに高品質、品質安定化に結びつけることができます。横河電機は、これらのニーズにこたえて、1967年にVD6形振動式液体密度計を開発し、高感度、高安定の密度計として好評を博してきました。

DM8形振動式液体密度計変換器には、検出器からの周波数信号をダイレクトに密度値に変換し表示します。さらに、ワンタッチ校正自己診断およびデジタル出力(RS232C)など使いやすさに優れた各種機能が盛り込まれています。

検出器には、一般用検出器(VD6D)のほか、耐圧防爆形検出器(VD6DF)、サニタリ用検出器(VD6S)もあります。

特長

高感度、高安定

粘性・流量の影響を受けず、検出感度が高く(分解能0.0001 g/cm3、安定した測定が可能

標準液校正はワンタッチ校正

校正作業を簡略化して、誰でも簡単に短時間で校正可能
(ゼロおよびスパン校正用の標準液の密度および温度係数をあらかじめ設定しておくと、校正の時は標準液を入れてキーを押すだけで校正可能)

デジタル出力〔RS232C〕

アナログ出力(4~20 mAおよび0~1 V DC)だけでなく、デジタル出力(RS232C)も同時出力

測定レンジは、現場で任意に設定可

測定レンジ、基準温度および測定液の温度係数は、現場で任意に設定可能

フェイルアラーム表示・出力付き

変換器および検出器の異常を自己診断により自動的検知(エラー表示、リレー出力)

変換器は、屋外設置も可能

変換器の防塵・防滴構造により屋外設置が可能(ただし、非防爆エリアのみ)

 

測定原理

振動式密度測定

 

アプリケーション

  • 高濃度苛性ソーダ水溶液(電解、電槽出口)
  • 塩化銀スラリー(塗布工程)
  • アセトン溶液、各種アルコール、水酸化ナトリウム溶液、アンモニア水(化学工業)
  • 酢酸ビニル溶液(繊維工業)
  • ナフサ、石油、重油、軽油、灯油(石油精製、石油化学)
  • ビール発酵液、糖液、濃縮乳、発酵乳、水あめ(食品工業)
  • Na2SO3、NaHSO3水溶液(紙パルプ工業)

詳細

標準仕様

測定範囲 0.5~2.0 g/cm3
繰り返し性(密度) 5×10-4 g/cm3(デジタル出力の場合)
測定液温度 -10~100 °C
測定液圧力 2 MPaG以下

関連情報

概要:

電解プラントでは、pH 計・ORP 計・導電率計・密度計などのプロセス分析計が使用されます。これらは、各工程における溶液の濃度管理などで重要な役割を担いますので、長期間安定に動作することが要求されます。しかしながら、電解プラントでの測定液は、腐食性が強い、液温が高い、検出器を汚すといった分析計にとって非常に厳しい性状を持ちますので、機種の選択には慎重さが必要です。
横河電機の分析計(検出器)には、電解プラントでの実績を積み重ねてきたものがあります。例えば、pH 測定のための“PH4C、PH4CT 化学プロセス用検出器“、塩酸・硫酸・苛性ソーダの濃度管理に使用する “ISC40GJ 電磁導電率検出器” などです。

業種:

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