東南アジアにおけるERP事業成長の加速のため、Votiva社を買収

2022年9月16日発表

　横河電機株式会社（本社：東京都武蔵野市　代表取締役社長：奈良　寿）は、エンタープライズ・リソース・プランニング（ERP）およびカスタマー・リレーションシップ・マネジメント（CRM）ソフトウェアの導入支援を提供する、東南アジアのITコンサルティング会社であるVotiva Singapore Pte. Ltd.（ボティバ・シンガポール、以下Votiva）を買収したことをお知らせします。ERPは、YOKOGAWAが製造業のお客様のスマートマニュファクチャリングやデジタルトランスフォーメーション（DX）を支援するうえで、中核となるシステムです。今回の買収によりYOKOGAWAは、東南アジアにおけるERPソリューションのコンサルティング、導入、技術支援サービスの提供を強化します。なおVotivaは、この買収により、社名をYokogawa Votiva Solutionsに変更します。

　2007年に設立されたVotivaは、東南アジア5か国に拠点を構え、メジャーなERPの一つであるMicrosoft Dynamicsビジネスソリューションのコンサルティングおよび導入と、グローバル市場に向けたIT分野のアウトソーシングサービスを提供しています。Votivaは、Microsoft Dynamics ERP & CRM、Microsoft Dynamics ERP for Retail、Dynamics 365 Cloudの導入を行っており、東南アジアのさまざまな業界で400を超えるMicrosoft Dynamics導入プロジェクトの実績を有しています。

　YOKOGAWAは、2019年に東南アジアの製造業のお客様にERPソリューションの提供を開始しました。日本市場で培った豊富なERPの専門知識とリソースによって、センサーや制御システムを活用した工場現場の操業を支援するソリューションのみならず、経営レベルの課題解決を支援するITソリューションまでを東南アジアで提供することができます。YOKOGAWAのERPソリューションは柔軟性が高く、化学、紙パルプ、鉱業、非鉄金属から食品・飲料、医薬品、電子機器製造まで、幅広い業種のお客様の具体的なニーズに対応できます。

　DXを進める企業が増えるにつれ、ERPの需要は東南アジアでも高まっています。近年の経営者は、工場操業を含めた事業全体をエンタープライズレベルで効率的に管理し、デジタル技術で最適化することで、自社の競争力や効率を高めようとしています。今回の買収により、YOKOGAWAは東南アジアのお客様がより効果的に事業全体のデジタル化の目標を達成できるようにするERPソリューションの導入を加速させていきます。また、堅牢なITスキル、広範な業務知識と経験を備えたVotivaのプロフェッショナル人財を活用し、東南アジアの現地企業のみならず、日本や欧米から当地域へ進出する企業が、変化する環境の中でDXの取り組みを実行できるように支援します。

　YOKOGAWAの東南アジア地域統括拠点であるYokogawa Engineering Asiaの宮本俊成社長兼CEOは、次のように述べています。「Yokogawa VotivaのERPソリューションは、あらゆる業種、あらゆる企業規模の経営レベルに対しデジタル化を促進できるよう支援します。現在、東南アジア各国のYOKOGAWA拠点は、製造業向けに数々のDX技術関連商品、スマートマニュファクチャリング導入コンサルティングサービス（SIRI^※含む）を提供しています。これにVotivaのERPにおける専門知識を組み合わせることで、お客様の経営レベルから工場の業務、操業データの統合を実現し、事業全体の変革を支援します。

※スマートインダストリー準備指標（SIRI）は、シンガポール経済開発庁（EDB）が主要なテクノロジー企業、コンサルティング会社、産業界、および学識経験者のネットワークと協力して作成したものです。SIRIを構成する一連のフレームワークとツールは、規模や業種にかかわらずあらゆる製造業者による製造変革の開始・規模拡大・維持の過程を支援します。

Votivaの概要

設立：2007年
所在地：シンガポール（本社）
子会社所在地：ベトナム、タイ、インドネシア、マレーシア
CEO：Morten Bech
主な事業内容：Microsoft Dynamics ERP & CRM、Dynamics 365 Cloud導入サービスの提供

以上

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