HMI/SCADA ソフト Water-K (iFIX) と STARDOM 自律型コントローラ FCN による浄水場の トータル・プロセス・コントロール

韓国水資源公社 logo

Executive Summary

韓国水資源公社(以下、K-water社)では1993年から使用していたDCSシステムが老朽化していました。

同社は『STARDOM』にリプレースをし、以下のことを実現することができました。

  • Siheung水処理施設の全監視制御を行う
  • 大都市にある浄水場の全システムと取水地の統合を行う
  • PLCプログラミング言語の国際標準規格IEC 61131-3を採用
  • FCN/FCJ OPCサーバ for Windows(以下、OPCサーバ機能) を経由し、HMI/SCADAソフト『Water-K』とのOPC通信を実現
  • 20台以上の既存PLCとModbus通信をすることで、老朽化したDCSをSTARDOMの自律型コントローラFCN5台でリプレース
STARDOM導入事例 ~韓国水資源公社~

お客様から一言

韓国の浄水場で『STARDOM』を導入するのは初めてだったので、このシステムを選択するにはリスクがありましたが、YOKOGAWAの製品は信頼していました。

当社の設備はとても古く、プラントのドキュメントやデータがほとんどなかったため、必要な情報をYOKOGAWAに提供することができませんでした。また、Water-Kは最近開発されたばかりで、Water-KとSTARDOMの通信については、まだ検証ができていなかったのでとても心配でした。

しかし、OPCサーバ機能や強力なModbus通信機能だけでなく、CPU・電源・制御ネットワークなど二重化の機能に対し、STARDOMを信頼することができました。YOKOGAWAのエンジニアのおかげで、厳しい状況下においても古いプラントをリプレースすることができ感謝しています。
(Geunhong Son氏 ・ Euiha Jeong氏談)

Mr. Geunhong Son, Team Leader
Geunhong Son氏 
 
Mr. Euiha Jeong, Operator
Euiha Jeong氏 
 

課題と解決

成功の鍵は『STARDOM テクニカルアシスト(STA)』 (*1)

プラント関連のシステムフローがない状態において、老朽化したDCSで制御されていた浄水場の全プロセスをSTARDOMでリプレースすることはK-water社にとってチャレンジでした。

しかし、システムの信頼性と性能の良さ、そして、STAのサポートのおかげで、滞りなくジョブ処理は終了しました。韓国の公共事業でSTARDOMを導入したことは、このプロジェクトにおいて重要なことでした。

コントロールルーム
コントロールルーム

共通のSCADAを利用したシステム・インテグレーション

K-water社はここ数年のうちに、大都市圏の浄水場と取水地で全システムを統合する計画を立てています。同社はこれらのシステムを細部にいたるまで統合し、取水地から一般家庭の水道の蛇口までといった給水プロセスの各段階ですべての情報を取り扱う「給水設備情報制御システム」を確立する予定です。

K-water社はこれを実現するために、HMI/SCADAソフト Water-Kを開発しました。Siheung浄水場プロジェクトの成功で、ゴールへさらに近づきました。

FCNコントローラとパネル
FCNコントローラとパネル

Water-KはiFIX HMIをベースとしたSCADAシステムです。OPCサーバ機能を経由してWater-KとSTARDOMとの通信をした経験がこれまでなかったため、YOKOGAWAのエンジニアが通信テストを行い問題がないことを確認し、STARDOM上のデータをWater-K上に表示しました。

HMI/SCADA Water-K (iFix)
HMI/SCADA Water-K
 

Modbus通信により、多様な機器と通信

STARDOMは流量計だけではなく、Siheung浄水場を制御している多くのサブシステム(PLC)と通信を行う必要がありました。これらの多くの流量計、PLCとの通信はYOKOGAWAが納入した30台以上ものModbus通信モジュールにより実現されています。多くの通信量にも関わらず、STARDOMは通信遅れを生じることなく、高いパフォーマンスの通信を行っています。

Operators
オペレータ

K-water社について

K-water社(旧KOWACO)は韓国の公営事業を担う代表的な浄水会社のひとつです。1967年の設立以来、多目的ダム、給水ダムと地域の給水システムに関して国家水資源管理方針を履行してきました。また、国民経済の発展に大きく貢献し、地元住民の生活向上にも寄与しています。

K-water社は1日に1663万m3(国の水道水の51%(2004年現在))を供給する能力があります。12の地域を統合化した給水システムによって、約1500の地方自治と一般の利用者に28億8100万m3の水を供給しています。給水設備産業の柱として、その役割を担っています。

最近、K-water社ではダムプロジェクトで海外初の合弁事業を完成させました。同社の優れた技術と操作性が認められ、Doyang 水力発電プロジェクト(インド)では、管理と検査のためのサービス契約も結びました。イラク戦争復興後、Erbil 給水プロジェクトや、モンゴルでの飲料水開発プロジェクトにも参加しました。このように、同社は世界的なエンジニアリング会社へと発展しました。

Siheung 浄水場プロジェクトについて

Siheung浄水場の主要制御システムは1993年に導入されました。老朽化したシステムのため、度重なる故障、年々難しくなる部品調達やメンテナンスなどと、たくさんの問題がありました。施設の効率を改善し、より経済的に操作するために、K-water社は、浄水・移送・放出のための設備を含む浄化設備を制御できる統合制御システムと、古いDCSシステムをリプレースすることに決めました。

Siheungプロジェクトの入札は浄化場のDCSや設備を導入したり、リプレースした経験のあるベンダーにのみ公開されました。これは、258,000㎥/日の給水力がある浄水場のシステムを安全にリプレースできる会社から信頼できるシステムを手に入れたかったからです。さらに、システムは多様なハードウェアとソフトウェアとの互換性を確保するためにOPC(OLE for Process control)のサポートを必要とし、オープンアーキテクチャでなければなりませんでした。

K-water社は統合システムソリューション構築という大きな挑戦にYOKOGAWAとSTARDOMを選択することによって、効果的にリプレースすることができました。

システム・コンフィグレーション

システム コンフィグレーション システム構成図

 

<システムの詳細>

STARDOM
自律型コントローラ
FCNコントローラ 7台(2重化CPUモジュール、電源モジュール、SBバス+拡張ユニット:2台)
STARDOM
フィールド機器
電磁流量計(AXF300W:1台)、4線式PH計(PH400G:1台)

 

(*1) STARDOMテクニカルアシスト(STA) :
STARDOM テクニカルアシストは、会員制のエンジニアリングサポートです。
最強のエンジニアリング支援部隊がサポートを行い、システム構築のスピードアップと品質向上のためのエンジニアリング支援を行います。

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