Exapilotによる複雑なバッチプラントの自動化

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 世界の化学技術をリードするサムスン精密化学

サムスン精密化学株式会社(SAMSUNG Fine Chemicals Co. Ltd.: SFC)は、韓国の市場ならびにグローバル市場で評価されている多品種のファインケミカルを生産しています。SFCの製品にはMecellose(メチルセルロース)、ECH(エピクロルヒドリン)、DMF(ジメチルホルムアミド)、メチルアミン、TMAC(テトラメチルアンモニウムクロライド)、BTP(チタン酸バリウム粉末)及びAnyCoatがありす。さらに、アンモニア、尿素、メラミン、塩化メチレン、塩化メチル(=クロロメタン)、ギ酸、苛性ソーダなどの一般的な化学薬品を生産しています。SFCの主要な次世代戦略事業の一つがBTP等のECM(電子化学素材)の製造です。

Exapilot導入の背景

  SFCは蔚山に4つのBTP工場を運営しており、年間総4,000トンを生産しています。2010年にBTP C工場を建設し、BTP全体の工場運転にYokogawaの統合生産制御システムである『CENTUM CS 3000』を使用しました。2012年には、プロセス全体の操業を自動化する目的で『Exapilot』を導入しました。その結果、SFCは、オペレータの作業負荷を軽減させ、製造ロスを縮小すると同時に製品の品質も改善しました。

 

Samsung Fine Chemicals, Ulsan, South Korea

Company Profile
会社名:サムスン精密化学株式会社
本社住所: 〒3114010700
大韓民国 蔚山広域市南区呂川洞190番地
設立:1964年(昭和39年)8月27日
事業内容:精密化学、一般化学、 電子化学素材の製造他

導入と効果

1. 生産性の向上

製造プロセスは3つのバッチ式リアクターで構成されており、最初のリアクターから第3のリアクターへとシーケンシャルに移動します。このBTPプロセスは、バッチ運転と連続運転が混在しているので、数々の手動介入と多くのバルブ操作が必要となり、操業は複雑になります。オペレータの作業負荷が高く、オペレータにはそれぞれの担当毎に特定の運転経験が要求されました。

SFCの生産技術チームは、全ての操作手順と生産工程におけるオペレータの役割を慎重に確認し、既存の標準操作手順(Standard Operation Procedures: SOP)をベースに新しいSOPを作成しました。続いて『Exapilot』にSOPを構築することにより、自動化しました。結果として、反応の時間が大幅に短縮され、不安定な状態がほぼゼロになりました。

さらにリアクターを加熱するための温水の使用量も節約されました。また次のバッチを運転するための待ち時間が無くなったことで、オペレータの作業負担も軽減されました。

 

反応時間

リアクターの温度は最終製品の品質に影響を及ぼすので、この温度を制御することは非常に重要です。『Exapilot』導入後、リアクターの温度は常に規定領域内で制御され、より高い製品品質と高生産量を可能になりました。加えて、温水の使用量が減少し、省エネ運転を実現しています。

2. 効率的なスケジューリング

各リアクターは、原料の供給、攪拌、加熱、冷却、一定時間内での排出などの工程があり、毎日2,3回のバッチ生産を実行しています。そのため、3つのリアクターにおける全てのプロセスを円滑に行うために、適切なスケジューリングが求められます。SFCは、『Exapilot』を使う事で複雑なプロセスのためのSOPを自動化することができました。
今では、無駄時間や待ち時間なく計画通り、円滑に進められています。
多くの時間が節約され、オペレータの作業負荷が大幅に減少しただけでなく、オペレータの生産性も向上しました。

 

お客様の声

先ず、我々は、多くの運転自動化ソフトウェアパッケージを慎重に評価し、最終的に横河電機の『Exapilot』を選択しました。私たちは、『Exapilot』の導入に非常に満足しており、すべての複雑な手順を完全に自動化しています。
『Exapilot』は、生産性の向上、バッチ時間の短縮、操作ミスの削減、ゼロ損失、安定したプロセス、手順の文書化、改善されたオペレータ教育、ユーティリティ使用量の削減、製品の高品質化の維持といった多くのメリットを私たちにもたらしています。我々は、二つ目の『Exapilot』を導入し、高度プロセス制御(Advanced Process Control: APC)や別のソフトウェアと組み合わせて利用することにより、さらなる改善に努めています。我々は、これらの取り組みにより、当社の製品がグローバル市場において競争力を発揮することを期待しています。我々はYokogawaと共に今後も取り組んでいきます。

KyungChul Park, Senior manager, product technical team

 

 

 

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横河電機は、独自のデジタル制御技術と経験、ノウハウの粋を集めた世界最初の分散型制御システム(DCS)である「CENTUM(センタム)」を1975年に発売開始しました。発売以来、世界100カ国以上、累計27,000システムが採用されています。

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