DO30G 溶存酸素計検出器を組み込むホルダは、それぞれ次のような特長があります。
(1)PH8HGガイドパイプ
ガイドパイプは、長さ2mの硬質塩化ビニル樹脂でできています。
このパイプの中に検出器を吊り下げて測定します。測定液の温度変化が少なく、気泡や汚濁物質のない液の測定を行う場合に適している簡便な保持方法です。
(2)PB350G 傾斜形フロートホルダ
測定液に浮かぶ球状のフロートに検出器を組み込むタイプのホルダで、大きな液面変化にも対応できます。接液部に凹凸がないためフロックが付きにくく、測定液に混入しているごみなどが検出器に絡みつくこともありません。
ただし、一定の流れが常時あることが必要です。
旋回流式活性汚泥法やオキシデーションディッチなどの下水処理に適しています。
なお、このホルダを使用したときは、DO402G溶存酸素計変換器の隔膜破損検知機能を働かせることができます。
(3)DOX8HS 潜漬形ホルダ
45°下向きの角度で検出器が保持されているので、検出器の隔膜部に気泡が付着したままになることがありません。
下水など汚れの多いアプリケーションの場合は、水(または空気)ジェット洗浄器による一定周期での自動洗浄ができます。
(4)HH350G 引き上げ形ホルダ
農業集落排水施設などのように長いホルダが必要なアプリケーションに適しています。
検出器は30°傾斜して保持されていますので、検出器の隔膜部に気泡が付着しにくく、安定した測定ができます。
また、測定位置が深くても、検出器をチェーンで引き上げて保守ができます。
水(または空気)ジェット洗浄器による一定周期での自動洗浄もできます。
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