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FC400G無試薬形遊離塩素計とRC400G残留塩素計の使い分けについて

FC400G無試薬形遊離塩素計は、主として浄水プロセスのろ過工程以降の水、および配水の遊離塩素を測定するのに適しています。試薬を使わない方式なので、保守費用が少なくて済みますが、RC400G残留塩素計に比べ使用条件に制約があります。

RC400G残留塩素計は、試薬を使用する方式で、幅広いアプリケーションでの精度の高い測定に適しています。
FC400Gでは測定できない着水井からろ過工程までの塩素処理での残留塩素の測定ができますし、下水処理施設での放流前の残留塩素監視や、発電所の冷却水(海水)の監視などにも使用できます。

下表に、FC400G無試薬形遊離塩素計とRC400G残留塩素計の使用条件の違いを示します。

 

使用条件 無試薬形遊離塩素計
(FC400G)
残留塩素計
(RC400G)
測定対象 遊離塩素 遊離塩素、残留塩素 
試料中のpH pH6~8
(ただし変化幅が1pH以下)
pH3~9
試料中のSS 10 mg/L以下 500 mg/L以下
試料中の導電率 100~300μS/cm 制限なし
精度を必要とする測定 
(RC400Gの方がより適している)
測定箇所 ろ過水、浄水、配水、給水栓水 着水井~浄水の全てのプロセス、
配水

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