糖液保存タンクの温度監視

概要

温度は、糖液の保存とその化学的性質の維持に重要な役割を果たします。温度が40.5℃を超えると糖の構造が破壊され摂食特性が失われます。温度の上昇によって貯蔵タンクの圧力が上昇し、結果的にタンクが爆発するという安全性の懸念もあります。

概要

1919年1月15日に起きたボストン糖蜜災害(The Great Molasses Flood)は、貯蔵タンクの温度が40℃を超えて上昇し爆発したことが原因です。

 

利点

  • 作業効率と安全性の改善:ワイヤレス測定は、保管温度の連続監視を容易に実現します。
  • 工場の立ち上げに要する期間と休止期間を最小限にとどめます。配線材料、配線作業、ケーブル保守作業が不要です。
  • 保全作業の削減:機器の消費電力が小さいため、30秒ごとの測定という条件下でバッテリー寿命は10年になります。また市販のバッテリーを使用することができます。
  • 既存ホストシステムとの容易な統合:産業界で実績のあるModbusインターフェイスを使うことで、さまざまなホストシステムとのシームレスな接続を容易に実現します。

 

要件

  • オフライン測定は連続的に行うことができないため、気付かないうちに温度が変化して糖蜜の特性に影響を及ぼす可能性があります。
  • ケーブルの敷設と保守費用を最小限に抑える必要があります。
  • 測定精度を向上させる必要があります。
  • 糖液の化学的性質が失われるような人的ミスを避ける必要があります。

要件

 

ソリューション

糖液タンクは、計器室から約400m離れた場所にあります。標準的アンテナを取付けたワイヤレス温度伝送器YTA510が中継器を使用せず 2台据付けられました。ゲートウェイとの間に高信頼な直接通信経路が確立されました。

ソリューション:標準的アンテナを取付けたワイヤレス温度伝送器YTA510の取付例

計器室内にModbus-イーサネット変換器が据付けられ、ゲートウェイとホストシステム(Allen Bradley PLC)との間に接続が確立されました。無線品質を高めるため、ゲートウェイのアンテナはリモートアンテナケーブルで延長され、室外に取付けられました。

 

まとめ

  • ISA100 Wirelessソリューションによって、糖蜜温度を連続してモニターすることができ、また工場と作業員の安全性を高めることができました。
  • 機器の消費電力が小さいので、PVの更新を毎秒行う条件下でバッテリー寿命は 3年半を上回り、OPEXを削減することができました。またISA100 Wireless適合機器は、アプリケーションの要件ごとに中継機能を持つように設定変更することもできます。
  • 通信範囲が広いため据付け期間と費用を削減することができ、プロジェクトの支出を縮小することができました。

当社は、一世紀にわたり高信頼でスケーラブルなオープン技術を提供してきました。ISA100 Wirelessソリューションは、お客様の所有費用を削減し投資収益率を最大限にすることで、インダストリアルオートメーション産業の課題解決に対応しています。

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