はじめに
トンネル内の火災検知は、社会基盤への壊滅的な損害や、人的被害、さらには重大な経済的な損失を防ぐために重要です。そのため、火災の発生とその場所を、発生後ただちに検知することが不可欠です。さらに、火災検知システムは、ほこり、スモッグ、腐食、高湿度などの過酷な条件で動作しなければなりません。火災の進行方向をモニターすることも、効果的な消防活動に必要です。こうした能力があれば、トンネル内の安全と防火が保たれます。当社の DTSX 光ファイバ温度センサは、ファイバの全長(最長 50 km )にわたり有害な熱とその発生場所を正確に測定するソリューションです。1 m 以下の分解能でトンネル内を盲点なくモニターし、ほぼリアルタイムで情報が得られます。DTSX は、長距離、広範囲にわたる設備異常検知の高信頼で堅固なツールです。異常温度検知に必要な機能を 1BOX 化、欧州火災検知規格 EN 54-22 認証された線形熱感知器 DTSX1 は最適なソリューションです。
センサ冗長性なし
ケーブルのみの冗長性を確保
完全冗長性
お客様の利点
- トンネルの安全を何年にもわたりリアルタイムでモニターします。
- 温度上昇を 1 m 単位で数秒以内に検知し、その正確な場所と異常温度の伝搬方向を特定し、有効な対策に生かすことができます。
- リスクを緩和し、運転費用を低減します。
システム構成
ソリューションと利点
24時間休みなくトンネルの安全をモニターします。
DTSX 光ファイバ温度センサシステムは、トンネルに沿って敷設した光ファイバを用いて、数秒以内に温度を検知します。小形ながら丈夫なデザインで、過酷な条件下でも盲点なくモニターできます。最長 50 km のトンネルを 1 台の DTSX とそのソフトウェアでカバーできますので、トンネル全体を中央監視することができます。さらに、1 台の DTSX で複数本の光ファイバケーブルをモニターすることができます。このため、さまざまなレベルの冗長性を持ったソリューションを構築することができます。
問題個所を 1 m 単位で特定でき、異常温度の正確な場所を数秒以内に知ることができます。
トンネルの安全のためには、異常温度の発生を検知するのみでなく、その正確な場所を特定することが不可欠です。危険を最小限に抑えるために、発生の検知と場所の特定は迅速さが求められますが、同時に、異常温度の伝搬速度や方向などの重要情報を救急隊員に知らせなければなりません。本システムのような盲点のない検知能力は、ディスクリートセンサを並べたりIRカメラを用いたりしても得られません。
リスクを緩和し、運転費用を低減します。
光ファイバケーブルをトンネルに敷設するのには労力はかかりません。DTSX ユニットは、通常、監視室に据付けられます。光ファイバケーブルはほとんど保守が必要なく、もし損傷があれば自己検知することができます。このように、DTSX 光ファイバ温度センサシステムは、トンネルの安全性を高め、かつ運転費用を削減してくれます。
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