入出力モジュールを二重化したDCSと信号変換器の接続

概要

プロセス制御システムでは、そのシステムの重要度に応じて信頼性を向上させるために個別絶縁や二重化等の対策が必要です。

信号変換器Dシリーズでは、上位DCS入出力モジュールと接続するためにDCS対応の入出力用ネストをご用意しております。 ここでは信号変換器Dシリーズと上位DCS（当社製CENTUM）のFIO(Field Network I/O)モジュールを接続して各chの個別絶縁／および二重化システムを構成する事例をご紹介します。

下図は上位DCSの16ch FIOモジュール（Ai16点、Ao16点、Ai8点/Ao8点）とDシリーズ二重化対応ネストの接続例です。Dシリーズ二重化対応ネストを使用することでターミナルボードと同じ接続方法で、上位DCSと接続し二重化システムを構成することが可能となります。また、信号変換器により各chの個別絶縁／メンテナンス性を向上することが可能です。

 

JUXTA Dシリーズ 二重化対応ネストのご紹介

当社製CENTUMの各FIOモジュールに対応するJUXTA Dシリーズ 二重化対応ネストの形名は、「DCE-3☐*A/Z」または「DCP-3☐*A/Z」をご指定ください。

二重化対応ネストの形名および名称	入出力点数	接続先の当社製CENTUM FIOモジュール
DCE-3☐*A/Z　入出力用ネスト DCP-3☐*A/Z　入出力用ネスト（電／空混在形）	Ai16点	アナログ入力モジュール AAV141/K4A00（ATK4Aアダプタ）×2台
	Ao16点	アナログ出力モジュール AAV542/K4A00（ATK4Aアダプタ）×2台
	Ai8点/Ao8点	アナログ入出力モジュール AAB841/K4A00（ATK4Aアダプタ）×2台

上記以外にも、安全計装システムProSafe-RS用の電圧入力モジュールSAV144（Ai16点）とDシリーズを組み合わせた二重化対応ネストもご用意しております。