横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

煙道ガス濃度計 SG1000

大気汚染防止に関わる5成分(NOx, SO2, CO2, CO, O2)のガス濃度を同時連続測定

SG1000 煙道ガス濃度計は、赤外線分析計(NDIR) 、酸素濃度計との組合せで、各種ボイラ、ごみ焼却などの煙道排ガス中に含まれるNOx、SO2、CO2、CO、O2を5成分まで同時に連続測定できます。
低濃度でも安定的測定、現場にてほとんどの部品の修理・セルの清掃が可能、メンテナンスが容易になりランニングコストを削減できます。 CO、O2 測定仕様は、ダイオキシン類の排出規制にも対応しています。
計量法型式承認取得済みです。

特長

5成分の濃度変化を一度に、リアルタイムに確認

赤外線分析計(NDIR)と専用ジルコニア式酸素濃度計または磁気式酸素濃度計との組合せで、NOx、SO2、CO2、CO、O2を5成分同時に測定が可能です。

100ppm以下の低濃度でも安定測定

±1.0%FS/週以下のゼロ点安定性(ドリフトフリー)を実現しました。

ランニングコスト削減

シングルビーム方式で調整工数を軽減、メンテナンスが容易になりました。

前面保守構造により省設置スペース

分析部、ガスサンプリングモジュールなどをユニット化し省スペースに、前面アクセスでメンテナンス性向上しました。

自己診断など信頼性を高める豊富な機能

自動校正標準装備、O2換算濃度、平均値演算、上下限警報など豊富な機能を内蔵しています。

詳細

アプリケーション・事例

主なアプリケーション

工業炉の燃焼管理や各種生産プロセスでの運転管理

活用事例

都市ごみ焼却場における排ガスの成分濃度測定
都市ごみ焼却施設の排ガス中には、高水分・高ダスト下の排ガスが含まれます。サンプリングの豊富なノウハウが活かされた「SG1000 煙道ガス濃度計」はこれら排ガスを長期に安定測定し、ランニングコストや設備備更新コストを削減します。

都市ごみ焼却設備の概略

標準仕様

測定対象 煙道排ガス中のNOx、SO2、CO、CO2の内の1~4成分,および酸素濃度
測定方式 NOx、SO2、CO、CO2:非分散形赤外線吸収法(NDIR)
酸素(O2):ジルコニア式または磁気式
測定範囲 NOx: 0~50 ppmから0~5000 ppm
SO2: 0~50 ppmから0~5000 ppm
CO: 0~50 ppmから0~5000 ppm
CO2: 0~10 vol%から0~20 vol%
O2: 0~10/0~25 vol%

測定原理

NOx, SO2, CO2, CO, O2: シングルビーム方式非分散形赤外線吸収法

シングルビーム方式非分散赤外線吸収法

本商品は試料ガスと比較ガスを交互に測ることで、安定性が向上し低濃度測定が可能となりました。

連続ゼロ点補正機能

連続ゼロ点補正機能は、試料ガスと比較ガスを周期的に測定しゼロ点ドリフト分を監視する機能です。「出力信号」と「ゼロ点ドリフト分」の差分が「濃度相当分」となるため、時間経過に伴うドリフト分を無視でき、低濃度領域でも安定した測定が可能になります。

関連情報

下図に機種選定フローの概要を示します。 実際の機種選定に際しては、必要とされる測定精度や干渉成分の割合およびアプリケーションに要求される事項などを考慮して選定する必要があります。 <赤外線ガス分析計・機種選定フロー図> ...
測定ガス中に測定成分の吸収波長帯に近い波長帯を持った成分(干渉成分)が入っていると、干渉成分の濃度の変化によって誤差を生じます。そのため、検出器の前に光学フィルタなどを置いて、干渉成分の波長帯をカットして、影響をなくすようにしています。 しかし、測定成分が微量濃度の場合は、上記の方法だけでは影響を取りきれないため、干渉補償検出器を使うなどの方法で干渉の除去を行っています。 下表に上記の対策を行った後の干渉ガスの影響度合を示します。 <干渉ガスの影響> 機種名 ...
計量法について
(an-ir-07-measurement-method)
取引や証明に使用する政令で定められた計量器は、計量法に基づく検定を受け、合格したものでなければなりません。計量法施行令第2条によると、検定の対象となっている特定計量器のうち、環境計量用とされるものは次のとおりです。 騒音計 振動レベル計 ジルコニア式酸素濃度計 溶液導電率式二酸化硫黄濃度計 磁気式酸素濃度計 紫外線式二酸化硫黄濃度計 紫外線式窒素酸化物濃度計 非分散型赤外線式二酸化硫黄濃度計 非分散型赤外線式窒素酸化物濃度計 非分散型赤外線式一酸化炭素濃度計 化学発光式...
多様化している各種用途に対応するため、当社は下記のような製品を用意しています。 IR202形 汎用赤外線ガス分析計 IR400形 赤外線ガス分析計 SG1000形 煙道ガス濃度計 各製品の測定できる成分と測定範囲を下表に示します。 <赤外線ガス分析計の測定成分と測定範囲> 機種名 方式 測定成分 測定範囲 最小レンジ 最大レンジ ...
赤外線ガス分析計の校正は、標準ガスを接続して、ゼロ校正およびスパン校正の2点校正を行います。 校正の方法としては、手動校正と自動校正があります。 自動校正の場合は、外部に校正用標準ガスボンベおよびガス流通開閉用電磁弁が必要です。 また、IR202、IR400自動校正とは別の周期でゼロ校正が行える簡易ゼロ校正機能が用意されています。 校正用標準ガスは、下記の濃度のガスを用意してください。 ゼロガス 酸素計がない場合:N2ガス 内蔵磁気式酸素計付きの場合:N2ガス 内蔵磁気式酸素計付きの...
赤外線ガス分析計の校正に必要な標準ガスは、「高圧ガス取締法」の適用を受けます。 「高圧ガス取締法」では、1Mpa以上の高圧ガスを、ガスメーカから購入し再販する場合、販売所毎にその販売所の所在地を管轄する都道府県知事から「高圧ガス販売業」の許可を受けなければなりません。 横河電機(株)本社はこの「高圧ガス販売業」の許可を持っていますが、弊社の支社・支店および営業所はこの販売許可を持っていません。 そのため、校正用標準ガスはお客様が直接ガスメーカから購入していただくことになります。 お客様が...
固定発生源の窒素酸化物(NOx)濃度の排出規制は、下記の演算式による残存酸素濃度を補正した値で行われます。 C :窒素酸化物の換算濃度(ppm) On:基準酸素濃度(%)   (燃焼施設、燃料種類等により決められる値。値は設定で可変:0~19%O2、初期値:12%)     石油燃焼ボイラ:4%     ガス専焼ボイラ:5% 固体燃焼ボイラ、石油加熱炉:6%     コークス炉:7%     ゴミ焼却炉:12% <窒素酸化物濃度の基準酸素濃度換算ブロックダイヤグラム> SO2濃度、...

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