工場エネルギーの見える化 -InfoEnergyの導入-
電力の見える化による操業改善と省エネ
| 導入の背景と狙い | 導入システム | 導入効果 | まとめと今後の取組み |
1990年ごろからの省エネはエネルギー管理者主導で、インバータ導入、設備更新などで成果をあげました。しかし、ネタが尽きてくると省エネ成果も頭打ちとなる傾向が見られるようになりました。
工場全体で取り組むよう指示が出ても、改善しようにも現状把握ができない、データがないので改善効果がわからないなど現状把握できていない現実が浮かび上がりました。
「エネルギーの使われ方と責任の所在を見える化する」こと、および全員がデータを見られるようし、省エネ活動を活性化することを目指して、自社製「InfoEnergy+電力計」を導入することに致しました。
見える化システム導入時には、InfoEnergyによる建屋ごと、生産ラインごとの電力、ガス、水、エアーなどの見える化を行いました。「何処でも、何時でも、誰でも見える」を掲げ、自分の必要とするデータを編集できるようにしました。
次のステップとして、生産との関係を見える化するために「Enerize E3」を導入し、FEMSを構築しました。
監視画面


[InfoEnergy]
生産が増大する中、CO2排出量は横這いに押さえることができ、生産高エネルギー原単位は1990年比56%削減することができました。データが見える化されたことにより、活動の成果が定量的に見えるようになり、全員参加による省エネ活動体制を確立することができました。
- エネルギー効率やムダなエネルギーの把握が可能になった
- 従業員全員がエネルギー情報を共有できるようになった
- 改善効果が定量的にわかるようになった
- 提案の投資対効果を定量的示せ、トップの判断が早くなった
見える化でムダの気づきを得られるようになり、作業手順の見直し、非稼働時のエネルギー消費のムダ削減、準備時間の短縮など多くの改善が生産現場で行われるようになりました。その成果が省エネルギーに結びついています。
見える化による改善事例の一つとして、「クリーンルーム非稼働時間帯の空調ムダ削減」が
あります。
- 気づき: 長期休暇中も電力の減らないエリアがある
- 現状把握: クリーンルームの空調が休暇中もフル稼働だった
- 改善策: 非稼働時は一定量の送風維持で、クリーン度を維持できることがわかり、一部空調停止
することとした
試算で目標を立案し、品質問題を発生しないことを確認しながら3カ月かけて最終運転条件を決定した。 - 改善効果: 200MWh/年削減できた
データが何時でも、どこでも、誰でも見えるようになり、省エネ意識が高まりました。エネルギー視点でムダを発掘し作業の改善を行うことで、作業性の改善、時間短縮を図ることができました。エネルギー削減に結びつけることもできた結果、利益改善に貢献しようという認識が浸透し、省エネ活動が活性化しました。
現状把握、削減効果が定量的に報告できるようになり、投資を引き出しやすくなったため、上司の判断も早くなりました。また、公開されたデータの公平性が認識されたことにより、職場間の不公平感がなくなり、各部署定量的目標を掲げて省エネに取り組むようになりました。
データの見せ方、扱い方など工夫の余地はまだまだあり、これからも改善を継続することで、目に見えなかった細かな省エネ活動を推進していきます。






