横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

産業用IoT向け無線ソリューション Sushi Sensor

近日開催予定イベント

  • Event | 展示会 2025年11月26日 - 29日

    第9回鉄道技術展 2025

    2025年11月26日(水)~29日(土)に開催されます「第9回鉄道技術展 2025」に出展いたします。

  • Event | 展示会 2025年11月19日 - 21日

    IIFES2025

産業用IoTセンサからはじまる設備監視

設備保全の現状と問題点

設備保全の現場では、労働人口の減少により巡回点検の監視業務が深刻な人手不足に直面しています。さらに、設備の高度化・複雑化により保全業務の属人化が進み、限られた人員で設備の健全性や品質を維持することが困難になっています。その結果、設備停止に伴う生産の機会損失や設備異常によるエネルギー損失など、本来設備が生み出すべき利益を損なうリスクが高まっています。

設備監視における課題

  • 人手不足の解消
    巡回点検の置き換えによる設備監視業務の遠隔化・自動化
  • 属人化の克服
    設備状態のデジタル化による異常診断の定量化・標準化
  • 利益損失の回避
    設備状態の常時監視による異常兆候・エネルギー損失の早期検知

ソリューション:産業用IoTセンサの活用

高温環境や腐食性・可燃性ガスが存在する過酷な環境でも安定して稼働する産業用IoTセンサを活用することで、プラントや工場の設備の遠隔・常時監視が可能になります。これにより上記の「設備監視における課題」を解決できます。

ソリューション:産業用IoTセンサの活用

 

産業用IoT向け無線ソリューションSushi Sensorとは

Sushi Sensorは、横河電機が計装メーカーとして長年にわたり培ってきたセンシング技術とドメインナレッジにIoTを融合させた産業用IoT向け無線ソリューションです。産業用IoTセンサにより設備のデータをリアルタイムで収集し、蓄積したデータを可視化することで、お客様による高度な分析・意思決定を支援します。

Sushi Sensor概要

  • 長距離・低消費電力に長けたLoRaWAN®無線通信
  • 耐環境性に優れた堅牢なセンサ
  • センサバリエーション・簡単なセンサ設定
  • 親和性の高い上位システム
  • 無線圧力センサ

    本製品はIndustrial IoT(IIoT)向け無線圧力センサです。XS110A無線通信モジュールとXS530圧力測定モジュールを組み合わせることで、電池駆動の無線圧力センサとして動作します。気体、液体のゲージ圧を測定し、無線で送信します。

  • 無線温度センサ

    本製品はIndustrial IoT(IIoT)向け無線温度センサです。 XS110A無線通信モジュール、XS550温度測定モジュール、熱電対を組み合わせることで、電池駆動の無線温度センサとして動作します。IEC規格の熱電対(9種)に対応し、無線で送信します。

  • 無線振動センサ

    本製品はセンサ機能と無線通信機能が一体となったIndustrial IoT(IIoT)向け一体形無線振動センサです。X、Y、Z、3軸合成の振動(速度、加速度)と表面温度を測定し、無線で送信します。

  • 無線スチームトラップ監視デバイス

    本製品はIndustrial IoT(IIoT)向け無線スチームトラップ監視デバイスです。XS110A無線通信モジュールとXS822スチームトラップ監視モジュールを組み合わせて動作します。温度センサと音響センサでスチームトラップの正常・詰まり・蒸気漏れを検出し、無線で送信します。

詳細

Sushi Sensorの特長

長距離・低消費電力に長けたLoRaWAN®無線通信

Sushi Sensorは産業用IoT向けの無線通信方式であるLPWA(Low Power Wide Area:低消費電力・長距離通信)の一つ、LoRaWAN®通信規格を採用しています。ライセンスが不要なサブGHz帯域を使用しているため、お客様の環境に合わせて柔軟に無線通信インフラを構築することができます。
プラントのパイプジャングルのような環境でもゲートウェイから半径1km、見通しの良い環境ではそれ以上の通信が可能です。また、中継器を必要としないスター型接続により、無線インフラの設計・構築を簡略化できます。

長距離・低消費電力に長けたLoRaWAN®無線通信

耐環境性能に優れた堅牢なセンサ

防塵・防水・防爆設計により過酷な環境下でも安定したセンシングを実現します。
電池駆動のため電源配線工事は不要で、容易に設置可能です。電池は最大10年(使用環境・条件による)の長寿命を実現しており、長期運用に適しています。

センサバリエーション

設備の振動・圧力・温度データ、およびスチームトラップの状態をリアルタイムに収集し、可視化します。

耐環境性能に優れた堅牢なセンサ

簡単なセンサ設定

センサの設定は、スマートフォン専用アプリ「Sushi Sensor App」を使用することでNFC(Near Field Communication)を介して非接触で設定可能です。

簡単なセンサ設定

 

システム構成

親和性の高い上位システム

産業用IoT向け無線ソリューションは、無線センサ、LoRaWAN®ゲートウェイおよび上位システムで構成されます。Sushi Sensorでは、収集したデータはLoRaWAN®無線を通じて上位システムへ送信されます。上位システムはクラウドとオンプレミスから用途に応じて選択できます。

親和性の高い上位システム

クラウド:広域モニタリングシステム
クラウド型の広域モニタリングシステムは、専用サーバの設置が不要で、LTE通信網を活用した遠隔監視が可能です。監視対象設備数の拡張にも柔軟に対応でき、初期導入から拡張までスムーズに運用できます。
状態変化検知サービスでは、複数のセンサデータをAIが解析し、いつもと違う設備の状態を違和感として検知してユーザに通知します。

クラウド:広域モニタリングシステム

 

オンプレミス:データロギングソフトウェアGA10
オンプレミス型のデータロギングソフトウェアGA10は、さまざまな機器のデータをローカルネットワーク経由で収集・記録・監視できます。
標準搭載の違和感検知機能では、設備の正常動作時のデータをAIに学習させておくことで、設備の異常兆候を違和感として検知してユーザに通知します。

オンプレミス:データロギングソフトウェアGA10

 

導入効果

予兆保全・異常検知を支援

人手不足の解消:巡回点検の監視工数の削減
作業員による巡回点検では、現場に赴いて目視やハンディ測定器による確認を行い、設備の状態を診断しています。しかし、多くの場合、設備が「異常」ではなく「正常」であることを確認する作業に時間を費やしています。Sushi Sensorの導入により設備の監視・記録・データ転記などを自動化することが可能となり、巡回点検にかかる工数を削減できます。これにより、作業効率の向上とともに、人手不足の解消につながります。

属人化の克服:点検品質の向上
限られた人員による設備監視では、作業員の経験や勘に依存する属人化により、異常兆候を見逃すリスクを伴います。設備状態をデジタル化することで、蓄積された設備データを判断基準として活用できるようになり、点検品質の標準化が可能となります。これにより、作業員に特別なスキルがなくても設備の異常兆候を見逃すことなく検知することができます。

属人化の克服:点検品質の向上

利益損失の回避:傾向監視による違和感の早期検知
設備の状態を継続的に監視する「傾向監視」により、設備の状態変化を時系列で把握することができます。継続的なデータの蓄積により、“いつもと違う”状態を早期に検知することが可能になります。違和感を検知した際には、精密診断を行うことで設備の状態を正確に把握し、最適なメンテナンスを実施することができます。これにより、設備の状態に応じたメンテナンスを行うCBM(Condition Based Maintenance)の実現が可能となり、突発的な故障による利益損失を未然に防ぐことができます。

利益損失の回避:傾向監視による違和感の早期検知

 

環境保全への貢献

GHG(Green House Gas)削減:エネルギー損失の低減
蒸気システムのスチームトラップを常時監視することにより、設備の状態変化や異常兆候を検知できます。異常なスチームトラップを適切にメンテナンスすることで、設備の性能低下や異常による無駄な稼働を防止し、エネルギー使用量の削減が可能になります。その結果、温室効果ガス排出量の削減に貢献します。

GHG(Green House Gas)削減:エネルギー損失の低減

 

導入しやすいサブスクリプションサービスのパッケージ

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製造業DXを加速する設備保全改革

製造業DXとは?設備保全で注目される理由

設備を保有する企業が安定した収益を確保し、企業競争力を強化するためには、設備の健全性を維持しつつ、保全コストを最適化することで利益を最大化する必要があります。
しかし、従来の人に依存した保全では、設備の健全性を維持することができず、コストの最適化は困難です。
「製造業DX」では設備情報をデジタル化し、収集データに基づく高度な意思決定・判断を支援します。これにより、設備監視の業務フローを変革し、保全コストの最適化と企業収益の最大化に貢献します。

 

製造業DXにおける産業用IoTセンサの役割

設備情報を把握する手段の多くは「作業員の巡回点検による監視」による結果に依存しており、定量的なデータの取得ができていないのが現状です。設備の健全性を正しく評価するためには、経験や勘に頼るのではなく、定量データに基づく高度な意思決定・判断が求められます。そのためには、産業用IoTセンサによる「設備情報のデジタル化」が不可欠であり、これが製造業DXの第一歩です。

製造業DXにおける産業用IoTセンサの役割

よくある質問(FAQ)

Q. 通信距離はどれくらいですか?
A. 長距離省電力無線通信LoRaWAN®により、ゲートウェイから半径1kmの通信が可能です。見通しの良い環境ではそれ以上の通信が可能です。

Q. バッテリー寿命は?
A. 設置環境によりますが、数年単位の長寿命設計です。

Q. クラウド連携は可能ですか?
A. ゲートウェイを通じてクラウドにデータを送信し、可視化・分析が可能です。

Q. システム構成は?
A. Sushi Sensor本体+LoRaWAN®ゲートウェイ+PoEインジェクタ+キーカード+設定用スマートフォン

Q. スマホで利用するSushi Sensor Appは、無料でダウンロードできますか?
A. はい、Android用の専用アプリ「Sushi Sensor App」は、Google Playから無料ダウンロードできます。

関連情報

概要:

最先端の技術導入で業界をリードするOsaka Metro様は、Sushi Sensorを活用して送排風機のCBM化を実現しました。

YOKOGAWAとのPoCを通じ、力触覚技術を用いた設備状態のモニタリングにも取り組まれています。

概要:

東京ガス 扇島LNG基地様は、現場の課題を次々と測って改善しています。
YOKOGAWAのSushi Sensorは、データの見える化やノウハウの共有・伝承に役立てられています。

業種:
概要:

協和発酵バイオ株式会社は、独自の発酵技術で各種アミノ酸や医薬品原料などを製造・販売するバイオケミカル企業です。

2018年、同社の山口事業所は、保全を手掛ける協和エンジニアリング株式会社と協力して、IoTの導入によってさらなる設備安定化を図り、プラント全体の操業効率を最大化することを目的に、YOKOGAWAのSushi Sensorの導入を決定しました。

アプリケーションノート
概要:

広域・複数工場に分散している設備の電力消費状態を遠隔監視し、設備稼働率の大幅な向上と効率化を改善するソリューションをご紹介

アプリケーションノート
概要:

プラント設備は適切に監視されていますか?傾向監視による設備監視の最適化で、シンプルでコスト効率の高い設備監視についてご紹介しています。

概要:

プラント全体にわたってオンラインで監視することで、設備の健全性維持と製品品質の安定化に貢献します。

業種:
アプリケーションノート
概要:

広範囲に点在する上水道施設の点検やデータ収集には時間とコストがかかります。広域モニタリングシステムを導入することで、小規模からのクラウドによる一元管理ができ、遠隔監視で運用効率を高めます。

概要:

石油パイプラインの漏えい検知が遅れると、火災・爆発事故や環境汚染を引き起こす恐れがあります。無線技術を活用し、広範囲にわたるパイプラインの圧力をオンラインで監視するソリューションをご紹介します。

業種:
概要:

海上プラットフォームの天然ガス坑井では、巡回点検に多大なコストがかかります。本ソリューションでは、産業用IoT無線センサとクラウドを活用した効率的な設備監視をご紹介します。

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ドキュメント&ダウンロード

動画

概要:

産業用IoT向け無線ソリューション「Sushi Sensor」による設備データの測定・収集・活用は効率的な設備保全に寄与し、スマートファクトリー実現への道を開きます。

製品概要
概要:

全ての生産活動から得られる情報を解析・コントロールするとともに作業者の安全に配慮し原料品質、設備劣化、技術伝承、製造環境整備の課題解決を実現します。

概要:

需要予測に基づいた、最適で高効率な自動操業に加え、おいしさも含めた品質の追求をお手伝いし、人手を介さずに成長していく自律した操業を実現します。

概要:

IIoT 向け小型無線センサー Sushi Sensor

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