広域に分散している設備の電力消費状態を遠隔監視
製造工場の運営において、設備稼働率の向上と効率的な管理は最も重要な課題の一つです。本書では、工場内の電気設備の点検を、従来の巡回から最新の遠隔監視システムへ移行する方法についてご紹介します。この新しい点検スタイルは、複数工場のデータを1つにまとめたり、工場内に広く分布した設備の状態を連続監視することを実現します。これにより設備の予兆をとらえ、事前に設備の状態を把握することで工場全体の運営効率向上に貢献します。導入システムと得られる効果について詳しく解説します。
お客様の課題
- 突発故障を防ぐため、40~50か所ある電気施設を定期的に巡回点検しており、点検、記録、まとめにかかる負担が大きい
- 電気設備の状態をこまめに確認したいが、人による点検では限界があり、センサ導入は配線の投資が大きく踏み切ることができない

解決方法
- センサで測定した値をクラウドに集約し、測定データを分析
- 配線不要の無線通信・電池駆動センサ、LTEゲートウエイの活用
導入後のメリット
- センサ設置およびクラウド活用による遠隔監視実現により、点検・データ活用にかかる手間を削減することができる
- 無線を活用し配線不要な構成にすることで、配線工事の手間、コストを削減することができる
設備が使用している電流値を測り、無線でデータロガーに情報を集め、LTE通信でクラウドに集約します。
電気設備からはじめる設備監視のDX
分電盤の遠隔監視に加え、つながる回転機に無線振動センサを取り付けることで、電流の監視に加え機械的な挙動の変化も遠隔で監視できるようになります。これにより包括的に回転機の状態を捉えることが可能になります。こうした組合せで工場全体の設備監視を簡易な構成で構築でき、異常の早期発見や迅速な対応に繋げることができます。
回転設備監視が一層強化され、工場運営のDXが進展します。
広がる遠隔監視対象
新設したセンサと既存のセンサで収集したデータをクラウドで一括管理。
工場の設備状態をどこからでも把握が可能になります。
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