横河電機流量計の校正サービス:信頼と安心をお客様へ
横河電機は高品質・高精度・高信頼な流量計メーカとして、長年にわたり多くのお客様に選ばれ続けています。お客様が製品をより安心してお使いいただけるよう、当社では流量校正サービスを実施しております。
横河電機の校正ラボラトリは ISO/IEC 17025 認定(ILAC MRA対応)を取得しており、トレーサビリティのとれた校正を実施して製品を出荷することが可能です。流量計メーカ自身が校正を実施するため、信頼性の高い校正および調整も実施できます。当社は Total Insight コンセプトによりお客様の製品ライフサイクルをトータルにサポートいたします。
横河電機は、お客様に信頼と安心をお届けします。ぜひ、当社の流量校正サービスをご検討ください。
詳細
校正について
校正とは
JIS B 7552: 2011 「液体用流量計の校正方法及び試験方法」によると「(液体用流量計の)校正」とは、「上位の標準(この規格では、標準流量計、体積管及びひょう量タンク)を用いて、被試験流量計のKフアクタ、流出係数、補正係数又は偏差(器差)とその不確かさを求める作業」と定義されています。
これは、トレーサビリティのとれた校正値およびその不確かさを求める必要があるということを意味します。JIS Z 8103: 2019 「校正用語」や JIS B 7556: 2022 「気体用流量計の校正及び器差試験」においても同様です。

校正の目的
校正そのものの目的としては上述通り、トレーサビリティのとれた校正値およびその不確かさを求めることになります。それらを求める目的は測定器が健全か確かめるため、監査対応のため、社内ルールのためなど様々なものがあります。

校正が必要な理由
トレーサビリティのとれた校正が行われることで、測定値に対する信頼性を評価することが出来ます。また、測定器は適切な校正周期が設定されることでトレーサビリティが維持されます。
信頼性の高い測定のためには、定期的な校正が必要です。さらに近年各種法規制や規格にてトレーサビリティのとれた校正に対する要求が明記される例が増加していることから、それに伴い校正の必要性が増しています。
不確かさとは
JIS Z 8103: 2019 によると「不確かさ」は「測定値に付随する、合理的に測定対象量に結び付けられ得る値の広がりを特徴づけるパラメータ」と定義されています。測定値が含まれると推定される範囲とも考えられます。
一般に校正証明書では、「拡張不確かさ (k=2)」の形で信頼の水準約 95% として記載されることが多いです。JIS B 7552: 2011 や JIS B 7556: 2022 においても同様です。
トレーサビリティとは
JIS Z 8103: 2019 によると「トレーサビリティ」は「個々の校正が不確かさに寄与する、切れ目なく連鎖した、文書化された校正を通して、測定結果を参照基準に開係付けることができる測定結果の性質」と定義されています。
一般に、以下の 6つの構成要素で実現されます。*
(1) 切れ目のない校正の連鎖
(2) 測定の不確かさ
(3) 文書化(=校正記録や校正証明書)
(4) 能力(校正技術)
(5) 国際単位系(SI)への参照
(6) 適切な周期での再校正

ISO/IEC 17025 に準拠した校正であれば、一般にトレーサビリティ要求を満たしますので、トレーサビリティ体系図は不要となります。

校正の種類
- 一般校正:メーカや校正事業者が自身の基準にて校正を実施します。不確かさの表明やトレーサビリティ有無は事業者の対応次第です。
- ISO/IEC 17025 に準拠した校正:認定機関に認められた校正になりますので、トレーサビリティ要求が満たされています。
- 恒久的施設で行う校正:メーカや校正事業者の設備にて製品出荷時やユーザ様の製品を引き取って校正を実施します。
- 現地校正:お客様のサイトなど校正事業者の施設外で校正を実施します。恒久的施設で行う校正に比較すると校正不確かさは大きくなることが多いですが、現地で校正を実施できるメリットがあります。
校正の周期
校正周期は測定器のユーザが適切に設定する必要があります。適切な校正周期は要求する不確かさや使用条件、測定器の安定性などによって異なります。校正周期の決め方としては、下記が例として考えられます。
- 当初は短い周期で校正を実施し、機器の安定性が確認出来たら周期を長くする
- 測定器の使用実績があり、適切な校正周期がルール化されている場合はその周期を採用する
校正拠点のご紹介
Rota Yokogawa(ドイツ)のご紹介
工場について
Rota Yokogawa GmbH & Co.KG(ドイツ)は、コリオリ流量計や面積式流量計を中心に製造を行っています。
校正設備の紹介
Rota Yokogawa は、各種流量計に対応した流量校正設備を保有しており、校正測定能力(CMC)は 0.025% を誇ります。校正ラボラトリはドイツ DAkkS から ISO/IEC 17025 に基づく認定を受けています。
ILAC MRA マーク付の校正証明書が発行可能なため、その校正結果は世界中で通用します。


横河電機(蘇州)のご紹介
工場について
横河電機(蘇州)有限公司(Yokogawa Electric China Co., LTD)は電磁流量計や渦流量計を中心に製造を行っています。
校正設備の紹介
横河電機(蘇州)は、各種流量計に対応した流量校正設備を保有しており、校正測定能力(CMC)は 0.06% です。校正ラボラトリは日本の認定プログラム ASNITE により ISO/IEC 17025 に基づく認定を受けています。
ILAC MRA マーク付の校正証明書が発行可能なため、その校正結果は世界中で通用します。

対応機種一覧
| 対象製品 | |
|---|---|
| コリオリ質量流量計 | |
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電磁流量計 |
*1 対応範囲は製品や校正実施工場により異なります。
*2 詳細は各一般仕様書をご確認ください。
*3 その他機種についてはお問い合わせください。
本件に関する詳細などは下記よりお問い合わせください
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