
※本記事では、所属する組織ではなく、個人の見解として語っていただきました
※所属や役職は記事制作時(2025年8月)のものです
※取材場所は、MIRAI LAB PALETTE(MLP)
若者に対する想いが共鳴
「未来共創イニシアチブに惹き付けられた」と熱く語る、国際エデュテイメント協会代表の森俊介氏。YOKOGAWAとの共創が始まった経緯について、次のように説明してくれた。

「最初の出会いは、2021年に開催されたオンラインイベントでした。SDGsやサステナビリティをテーマにした内容でしたが、僕もちょうどその頃、中高生向け教材の制作に向けて、SDGsに関する情報を調べていたのです。
イベントに参加してまず抱いたのは、『こんなに面白い取り組みをしている企業があるのか!』という驚きでした。企業は往々にして短期的な視点に偏りがちですが、YOKOGAWAはそうではなかったんです。シナリオプランニングを用いて、長期的な視点で未来を考え、そこから逆算して現在を捉えている。そこに衝撃を受けました」
すぐに森氏は行動を起こした。「イベント終了後、YOKOGAWAのコーポレートサイトにアクセスし、問い合わせフォームから、『何か一緒にできることはありませんか?』と連絡しました」
シナリオアンバサダーの一人、大内伸子は、当時をこう振り返る。
「森さんの情熱に心を動かされましたね。私たちも森さんと目指す方向が一致していて深く共感しました。10代の若い人たちと、どうつながり、どう関わっていけばよいのかを模索していたので、ぜひ一緒に何かやらせていただけたらと思いました」

未来共創イニシアチブのプロジェクトリーダー、玉木伸之も「森さんとは波長が合った」と話す。
「未来を担う若者たちが、自ら未来を描き、実現していく。私たちは、そのための『場』を共につくりたい、という想いから自然と協働を決めました。また森さんは、若者への『問いのデザイン』や『学びの場のデザイン』が上手い。未来に向けて良い社会をつくるためには、まず『人づくり』だと思います」
教育変革に挑むコラボレーション
それぞれの専門性を活かした共創活動は、これまでに主に3つ展開されていると、森氏は説明する。
「まずは、『Thinking Critically about SDGs』という英語教材です。その中で、『SDGs目標 17:パートナーシップで目標を達成しよう』のケーススタディとして、未来共創イニシアチブの活動を紹介しました。玉木さんやシナリオアンバサダーの皆さんにインタビューして、ビジネスにおけるパートナーシップの重要性を中高生に伝える内容です」

その他に、2つ目の共創として、「未来をつくる学び:学生・企業の共創フォーラム」がある。中高生、大学生、ビジネスパーソンが参加し、未来の教育について考える場である。2023年から2年続けてシナリオアンバサダーが登壇し、バックキャスティングの重要性を学ぶワークショップを実施した。
そして3つ目は、現在進行中の「未来の翼プロジェクト」。高校生向け「探究」の授業用教材で、YOKOGAWAの未来共創イニシアチブについても紹介されている。また、未来共創イニシアチブのメンバー監修のワークシートを使って、生徒は自分のキャリアパスを考えることができる。希望する高校には、教材を無償配布している。
これらの教材やイベントを通して、多くの学生が未来共創イニシアチブの活動や考え方に触れることができた。森氏は、どんな価値を学生に提供しようとしているのだろうか?
「日本の学校教育の現場は、概して閉鎖的で、狭い視野になりがち。『幸せに生きるために必要な力』を学べる環境にはなっていません。その足りない部分を、僕たちが提供する教材や教育プログラムで埋めたいと思っています。その意味で、多様な未来を描くシナリオプランニングを通して、“Being”を考えるきっかけができます。未来志向の考え方に触れたり、物事を探究したりすることで、学生の目線が広がるのではないでしょうか」
探究の先にあるものとは?
シナリオプランニングでは、世界観(未来シナリオ)を共有しながら、さまざまな人生観・仕事観・死生観まで語り合い、最終的には、互いの価値観へとたどり着く。このプロセスでは、多様な背景を持つ人たちと対話することが重要だが、世代や属性が異なる人との対話は、そう簡単ではない。共創的な対話をうまく成立させるためのカギとは、いったい何だろうか?
「やはり、『心理的安全性』が一番だと思います。日本の若い人は、上の世代に対しては遠慮します。逆もしかりで、彼らも若い人にどう接すればいいのか分からない。だからこそ、まずはその『壁』を壊すのです。そこで最初にアイスブレイクとして、身体を動かしたり、五感をフルに使ったり、さまざまな方法で話しやすい雰囲気をつくります」
玉木は、「世代や背景といった違いを超えて自由に発言できる状態は、創造性の向上につながる」と考え、以下のように話す。

「企業にとって、収益性のために生産性や効率性の追求は重要です。しかしそれだけでは、社員の心のゆとりや創造性が失われてしまうこともあります。組織で、創造性を取り戻し、その創造性を発揮するためには、実は『余白』が必要なんです。未来共創イニシアチブも、その一環といえるかもしれません。若い人たちが、会社や他の誰かに用意された道だけじゃなくて、最終的には自分で道を切り拓いて歩めるような後押しをしたい。つまり、自分軸で歩む人を応援するような仲間づくりをしたいと考えています」
正解のない時代。探究を通じて、自分の“Being=在り方”を追求する。自分らしさや、個性を活かせる仕事を選ぶことで、企業、ひいては社会に貢献できる。それが、学生にとって「今、これからを生きる力」となり、豊かな人生へとつながることを強く感じられた。
個人の幸せは、企業の価値創造にもつながる。幸せに生きる人たちが共創することで、より良い社会の実現が可能となるはずだ。国際エデュテイメント協会との共創活動が、地球の未来をリードする学生への貢献なることをYOKOGAWAは願っている。

左から:玉木 伸之(YOKOGAWA)、森 俊介氏(国際エデュテイメント協会)、大内 伸子(YOKOGAWA)、高畑 智夏(YOKOGAWA)

森 俊介
一般社団法人国際エデュテイメント協会
代表理事
趣味:キャンプ、サッカー、将棋
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インタビュー
「未来共創イニシアチブ」に関わる社内外の関係者が、対話を通じ、多様な視点で語る活動の価値や意義

活動概要
シナリオプランニングを活用した次世代リーダー育成と、境界を超えた共創ネットワーク構築を目的とした活動の紹介

活動への想い
「正解のない時代」に生まれた、活動発足の背景や志

未来シナリオ
未来を担う若手社員たちが、シナリオプランニングと共創的な対話で描いた「未来シナリオ」

シナリオアンバサダー
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未来共創ネットワーク
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米国発テックカルチャー・メディア『WIRED』に掲載された、「未来共創イニシアチブ」の英文記事
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