住友電工システムソリューション株式会社　生産スケジューラの導入により、属人化した計画業務を解消。生産管理基幹システムのリプレース構想を通じて、業務効率と計画遵守率の向上を目指す

• 執行役員兼生産事業部長：橋本 様
• 生産事業部 生産管理部 生産システム課 主査：藤澤 様
• 生産事業部 生産管理部 生産管理課 課長：米田 様

導入の決め手になったポイントについて

藤澤様　最終的に2社で比較検討し、ASTPLANNERを選定した理由は「柔軟性」「提案内容」「価格のバランス」でした。製品群ごとに異なる条件へ対応できる柔軟な設定やシステム連携機能、さらに計画を現場へ確実に伝達できるEDIF機能が評価ポイントでした。ASTPLANNERは計装業界のトップメーカーであるYOKOGAWAグループの製品であることから技術力・サポート面への信頼も決め手となりました。

藤澤様　プロジェクトは生産部門主導で進め、各部課長と方針を議論しつつ現場の意見も反映しました。情報システム部門とも連携し、遅れはあったものの約9か月で実運用を実現することができました。情報システム部門、生産部門内、そしてYOKOGAWAという三方向との調整で多忙でしたが、多数の関係者の意見をまとめながら軸をぶらさずに何とか進めることができました。当時実務面で支えて下さった先輩方のご支援のおかげです。心より感謝しています。

米田様　残業抑制や納期遅延を低減できたことに加え、現場改善活動の努力もあり、以下の効果を得られました。
【ASTPLANNER の効果】

• 生産計画の立案時間：約66％削減
• 部材の入荷状況確認と調整時間：約40％削減

【ASTPLANNER＋現場改善の効果】

• 主要製品の製造リードタイム：約50％短縮
• 仕掛量：約45％削減

副次的効果について

藤澤様　現場の改善もあり計画遵守率が大幅に向上し、納期遵守が弊社の強みとなりました。導入に合わせて業務フローの見直しも行った事で組織間連携力が高まった事や、長期計画や部材確認が容易になり、顧客対応も向上しました。
米田様　導入により部材必要日の精度が向上し、調達との連携が円滑になり組織全体の改善意識も高まりました。

藤澤様　導入支援では、自社で自走できるよう知識習得を促していただきました。ASTPLANNER自体の高い機能性に加え、技術者育成型の支援が導入後の社内展開と継続的改善に大きく貢献していただきました。
現在は生産管理基幹システムのリプレースに向けた取り組みや、帳票電子化による更なる省力化を進めており、ASTPLANNERも周辺システムとの連携を強化して活用域を順次広げております。

藤澤様　製造現場の作業改善を起点とする投資案件は進めやすい一方、ASTPLANNERのような間接業務向けシステ ムは社内理解に時間を要します。しかし、将来計画や需要変動、調達難への対応に有効であり、全体最適の視点で目的と役割を明確にし、要望を取捨選択しながら進めること が重要です。すべてを盛り込もうとせず「最初から100点を狙わない」姿勢で、60点以上の結果をいったんのゴールとし、時間をかけて組織力を高めながら、周辺システムとの調和を考慮し、仕上げていくことをお勧めします。