2015年横河技報[Vol.58 No.1]

No.1 横河の計測事業100年の歩み 特集

巻頭言 横河の計測事業100年の歩み (PDF:192KB/2ページ)

  • 山崎 正晴*1 *2

*1 計測事業本部 本部長
*2 横河メータ&インスツルメンツ 社長


横河グループの電気計測製品が果たしてきた役割と将来に向けた取り組み (PDF:1338KB/6ページ)

  • はが憲一朗 *1

*1 横河メータ&インスツルメンツ株式会社 技術戦略部

横河電機は電気計器(メータ)の国産化を目指して1915 年に創業され,計測事業においては特に電力測定や波形測定の分野で日本の計測産業をリードしながら今年100 年目を迎えた。持続可能社会の実現に向けてグローバル規模で取り組みがされる中,持続可能社会実現のための重要な要素の一つである電気エネルギー分野において横河グループの電気計測製品が100 年に渡って果たしてきた役割を振り返る。また,現在の測定対象とそれに対する測定技術の課題,そしてエネルギー利用の更なる効率化に向けた新たな国際規格の動きについても紹介する。


高精度電力計と波形測定器の長所を併せ持つ「プレシジョンパワースコープPX8000」 (PDF:962KB/6ページ)

  • 伊東 修 *1
  • 鈴木 悟 *1
  • 柳生 浩 *2
  • 川住 和雄 *1

*1 横河メータ&インスツルメンツ 第一技術部
*2 横河メータ&インスツルメンツ マーケティング部

インバータやモータ,リアクトル損失の測定を,波形レベルで解析可能な高精度電力計プレシジョンパワースコープPX8000 を開発した。本器の主な仕様は,基本確度が0.2%, 電圧測定帯域がDC および0.1 Hz ~ 20 MHz(-3dB, Typical), 電流測定帯域がDC および0.1 Hz ~ 10 MHz (-3 dB, Typical) である。波形測定器の機能である,多彩なトリガ,ヒストリ,統計処理,波形パラメータ演算機能等を備える。さらに,低力率での測定精度向上のため,データレイテンシ調整機能,電流センサの遅延を補正するデスキュー機能を搭載した。本稿では,電力測定専用に開発した電力測定エレメントと,位相補正を実現した技術を中心に述べる。


使いやすさの継承と高確度・高安定度を追及した「プレシジョンDC キャリブレータ2553A」 (PDF:414KB/4ページ)

  • 日吉 卓也 *1

*1 横河メータ&インスツルメンツ 第一技術部

横河メータ&インスツルメンツはプレシジョンDC キャリブレータ2553A を開発した。機能面では,まず従来器2553 同様にダイヤル操作による使いやすさ,7セグLED による視認性を継承した。そして,温度計/ 温度調節計などの校正作業性を向上させるため,対応熱電対を5種類から10 種類に拡大した。更に,新たに抵抗発生機能を搭載し測温抵抗体を使用する温度計/ 温度調節計などの校正に対応した。性能面では,FPGA を用いた「デジタルアシストアナログ技術」を導入してDAC (Digital to Analog Converter) のフル/ ゼロのキャリブレーションと発生値の補正を高速に実現した。その結果,電圧確度±75 ppm/ 年,電流確度±120 ppm/ 年,電圧レンジ安定度±15 ppm/ 時間を実現し,2553 より大幅に向上した。本稿では2553A の主な特長,構成および特性について紹介する。


高性能光パルス試験器AQ7280 の開発および新機能 (PDF:1259KB/6ページ)

  • 高橋 毅 *1
  • 瀧川 明 *1
  • 林 康二 *1
  • 太田 克志 *1

*1 横河メータ&インスツルメンツ株式会社 第二技術部

光ファイバネットワークの敷設や保守作業用途として,光パルス試験器AQ7275 やAQ1200 を提供してきた。この機種はFTTH (Fiber To The Home) からコアネットワークまで幅広い光ネットワークに対応できる。今回 AQ7275 の後継機種として,新たにAQ7280 を開発した。AQ7280 は,AQ7275 が有した機能を継承しつつも 新たな機能を追加すると同時に,新光学モジュールの採用,電気回路構成の変更により高ダイナミックレンジ化,短デッドゾーン化を実現した新製品である。本稿では,高性能を実現した光学モジュール及び内部電気回路技術と新機能について紹介する。


光スペクトラムアナライザAQ6373B の広帯域測定技術 (PDF:1116KB/4ページ)

  • 小島 学 *1
  • 金子 力 *1
  • 山本 智一 *1
  • 堀口 篤 *1
  • 石原 元太郎 *1
  • 森 徹 *1

*1 横河メータ&インスツルメンツ株式会社 第二技術部

Yokogawa の光スペクトル測定技術は,光通信技術の発展とともに成長を遂げてきた。現在では,核となるモノクロメータによる分光技術を光通信以外の波長帯域にも拡張し,350 nm . 2400 nm の広波長範囲において光スペクトル測定のソリューションを提供できるようになった。その中でもAQ6373B は350 nm . 1200 nm の測定波長範囲をカバーし,短波長レーザやLED, 光フィルタなどの特性を高精度に測定する。ここでは,AQ6373Bの広帯域測定技術について報告する。


共焦点定量イメージサイトメータとそのバイオアプリケーション (PDF:1055KB/6ページ)

  • 坂下 浩史 *1
  • 大橋 功治 *1
  • 小澤 和夫 *2
  • 坪内 洋平 *1

*1 計測事業本部ライフサイエンスセンター開発部
*2 計測事業本部ライフサイエンスセンター営業部

共焦点定量イメージサイトメータ(製品名CQ1)は,細胞のイメージングに留まらず,細胞の画像を取得しながら同時に解析し,数値化統計処理を行い,細胞一つ一つ,または多数の細胞からなる組織の機能を解明することができる。従来のフローサイトメータでは難しかった細胞の繰り返しタイムラプス計測と解析ができ,エンドポイントからカイネティックまでのバイオアプリケーションに適用できる。さらに共焦点光学系によって,細胞の3次元計測も可能になり,新たな研究応用も期待できる。細胞の状態を計測するために開発してきたCQ1 は,細胞の生産,品質管理の観点から,iPS 細胞,ES 細胞を利用した再生医療の基礎研究に大いに役に立つ計測機器である。


光伝送水晶式水位計の開発 (PDF:847KB/4ページ)

  • 鈴木 高男 *1
  • 後藤 剛芳 *2
  • 西 真志 *2

*1 横河電子機器株式会社 秦野事業所 第2技術部
*2 MK本部 イノベーションセンター インキュベーション部

近年の異常気象に対する防災の観点から,ダム,河川における水位測定の重要度は高くなってきている。ダム,河川向け水位計の発信器(リモートセンサ部)と局舎は,1 km 以上離れる場合もあり,メタルラインへの落雷や外部ノイズの影響が問題となっていた。このような過酷な運用環境下でも高信頼な通信と電力供給を実現するため,メタルラインを排除し光ファイバのみを使った光伝送水晶式の水位計を開発した。本稿では,新方式の水位計の特長と構造について紹介する。


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