横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

Vol.57 No.1 (2014)

No.1 技術報告 特集

巻頭言 痛みの分る材料・構造の為の光ファイバ神経網 (PDF:288KB/2ページ)

  • 保立 和夫 *1

*1 東京大学大学院 工学系研究科
   電気系工学専攻 教授


無線の普及を促進するフィールド無線用通信モジュール (PDF:606KB/4ページ)

  • 山本 周二 *1
  • 稲垣 哲朗 *1
  • 戸田 秀之*1北野 欽一
  • 望月 聡*1

*1 IA プラットフォーム事業部新分野開発センター無線ソリューション部

小型軽量で本質安全防爆仕様のISA100.11a Wireless? に準拠したフィールド無線用通信モジュールFN110を開発した。FN110 は,ISA100.11a Wireless? 製品の普及促進を目的とした製品で,フィールド無線に参入するベンダのさまざまな課題を一気に解決した。また,同時開発したフィールド無線用マルチプロトコルモジュールFN310 と組み合わせて,多種多様な有線のフィールド機器の無線化を可能とした。さらに,アンテナやRF(Radio Frequency) 回路など,高周波関係の部品や回路をアンテナ内部に集約して,従来の無線フィールド機器の性能を上回る特性を実現した。


フィールド無線用マルチプロトコルモジュールの展開 (PDF:1021KB/4ページ)

  • 山本 周二 *1
  • 戸田 秀之 *1
  • 稲垣 哲朗 *1
  • 太田 策教 *1
  • 櫻井 敏彦 *2

*1 IA プラットフォーム事業本部新分野開発センター無線ソリューション部
*2 IA プラットフォーム事業本部新分野開発センターフィールドデジタルイノベーション部

小型低価格の本質安全防爆型フィールド無線用マルチプロトコルモジュールFN310 を開発した。FN310 はフィールド無線用通信モジュールFN110 と組み合わせて,FOUNDATION? fieldbus やHART などのデジタル通信プロトコルで通信する有線通信のフィールド機器を無線化することができる。これによって,フィールドのセンサ種類を一気に拡大する。また,FN310 は電池を内蔵し,FN110 および有線のフィールド機器への電力供給を行い,データ通信線の無線化だけでなく電力供給線も無くした,フィールド通信の完全な無線化を実現する。


光ファイバ分布型温度センサDTSX200 による温度監視ソリューション (PDF:871KB/4ページ)

  • 早川 裕 *1

*1 IA プラットフォーム事業本部新分野開発センターファイバーセンシング部

近年,火災検知,漏れ検知等のサイト安全や設備診断に関連するニーズが多様化している。この中にはこれまでの従来式ポイント型温度センサでは適用が困難な温度監視ソリューションが少なくない。横河電機が提供する光ファイバ分布型温度センサはフレキシブルに敷設できる光ファイバケーブルの全範囲について連続した測定抜けのない確実な温度監視システムをシンプルかつ経済的に構築できる。本報告では,光ファイバ分布型温度センサを用いた温度監視ソリューションの特長を示し,適用事例および光ファイバケーブル敷設などのノウハウを紹介する。


差圧・圧力伝送器ハウジングへの超高耐食アルミ材の採用 (PDF:537KB/4ページ)

  • 渡辺 亮 *1

*1 IA プラットフォーム事業本部グローバル開発センターメカ技術部

近年,海上・沿岸地域向けのフィールド機器で耐食性への要求が高まっている。これに応えるため横河電機では,差圧・圧力伝送器のハウジング材として,従来からあるステンレス材に加えて,超高耐食アルミ材を採用した。通常アルミ材はステンレス材に比べて耐食性に劣るが,軽量であり,安価に生産可能である。超高耐食アルミ材は,これらアルミ材のメリットを生かしつつ,耐食性をステンレス材に近付けたものである。本稿ではこの超高耐食アルミ材の耐食性について紹介する。


電池電極向け塗工位置測定システムEdgeEye の開発 (PDF:977KB/4ページ)

  • 阿久津 実 *1
  • 市沢 康史 *2
  • 藤木 憲英 *1
  • 堤 成一 *3
  • 吉田 直樹 *1

*1 IA プラットフォーム事業本部グローバル開発センターソフトウェア技術部
*2 IA プラットフォーム事業本部プロダクト事業センターP&W ソリューション部
*3 IA プラットフォーム事業本部グローバル開発センターセンサー技術部

二次電池用電極の塗工工程においては,塗工位置を管理することが安全性と生産性の面から大変重要である。従来は乾燥後の工程で塗工位置を測定していたが,生産性の向上のため,より早い段階での塗工工程への塗工位置のフィードバックの要求が高まっている。また,二次電池の安全性をさらに高めるためには,従来よりも高い精度での塗工位置の管理が必要となる。このような要望に応えるため,塗工直後での塗工位置を高精度に測定できる電池電極向け塗工位置測定システムEdgeEye を開発した。塗工位置測定に特化した装置であり,トレーサビリティの確保されたスケールによる校正ができ,塗工直後での塗工位置を高精度に測定できるという特長がある。本稿ではEdgeEye の仕様,構成,特長などについて紹介する。


校正作業効率を追求した交流標準電圧電流発生器 2558A (PDF:788KB/4ページ)

  • 井上 賢 *1

*1 横河メータ&インスツルメンツ 第一技術部

横河メータ&インスツルメンツは校正作業の効率化を追求した高確度・高安定な交流電圧電流発生器2558A を開発した。従来機2558 において好評だった操作性・視認性を継承しつつ内部構成を大幅に見直すことで電圧確度± 0.04%, 電流確度± 0.05%, 安定度± 50 ppm/h を実現した。また, 近年話題のスマートメータ等の電力量計の校正にも容易に対応可能である。本稿では, 2558A の主な機能及び内部回路について紹介する。



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