横河電機株式会社
横河ソリューションサービス株式会社

温度調節・PIDモジュール(e-RT3)

F3CU04-0H / F3CU04-1H

温度調整・PIDモジュールは、FA-M3のベースモジュールに実装して使用するI/Oモジュールです。複数の入力と出力を備え,モジュール内において,複数のPID制御を行います。
4つの「調節計機能」と,「調節計機能の設定・操作インタフェース」を備え,4つの調節計として機能します。相互,また,それぞれに必要な設定をすることによって,用途にあわせた使い方ができるようになっています。

詳細

特長

  • 高精度・高分解能・高速処理
    入力サンプリング周期は10ms,100ms,200msから選択できます。
    入力変換精度は0.1% of F.S.(5桁表示)です。また,必要に応じて表示桁数が1桁少ない低分解能動作も可能です。
  • ユニバーサル入力
    入力種類はループごとに熱電対、測温抵抗体、および直流電圧の中から任意に選択できます。
  • 「おまかせ」機能
    「おまかせ」機能を使用すると,入力種類,出力種類,目標設定値を設定するだけで,運転を開始できます。
    「おまかせ」制御では,運転中にPIDパラメータを自動的にチューニングしますので,PIDパラメータの設定は温調・PIDモジュールにおまかせください。
    「おまかせ」機能が不要な場合には,この機能を無効にすることも可能です
  • 立上げ協調運転機能
    立上げ協調運転機能は,ループ間の温度の立上り時間をそろえるための機能です。隣のループの温度の影響を受けてオーバーシュートが発生する場合などに効果があります。
  • 温度調節・PIDモジュール専用の設定ツール
    設定ツールが用意されています。モジュールへの各種パラメータ設定,動作テスト,チューニング,モニタリングが画面の指示にしたがって簡単に行える便利なツールです。

仕様

一般仕様

  F3CU04-0H F3CU04-1H
ループ数 4ループ
絶 縁 入力端子-内部回路間 絶縁(フォトカプラ、および容量/誘導性結合)、耐圧1500V AC、1 分間
入力端子間
出力端子-内部回路間
出力端子間 非絶縁
警報機能の種類 12種類
測定値上限警報、測定値下限警報、偏差上限警報、偏差下限警報、偏差上下限警報、上下限偏差内警報
(上記6 種×待機動作の有無)
警報出力点数(入力リレー) 4点/ループ
(入力リレーは,このうち警報1,2に連動して動作します)
警報ディレイタイマ機能 あり
ウォームアップ時間 30 分以上
許容周囲温度変化率*1 10℃/h 以下
取付け姿勢 横倒し、天地逆 不可、モジュールの上・下部通風孔閉鎖 不可
外部接続 40極バネ式端子台*2
外形寸法*3 28.9(W)×100(H)×104.2(D)mm
消費電流 200mA(5V DC) 200mA(5V DC)
質量 160g 165g
使用周囲温度 0~55℃
使用周囲湿度 10~90%RH(結露なきこと)
使用周囲雰囲気 腐食性ガスがなく、塵埃がひどくないこと
保存周囲温度 -20~75℃
保存周囲湿度 10~90%RH(結露なきこと)

*1:これを超える条件下では熱電対入力の基準接点保証精度の誤差が大きくなります。
*2:本モジュールに配線する場合は,必ず付属の端子台をお使いください。なお,本モジュール専用の40極バネ式端子台(部品番号:T9113PL)は別途補用品として購入可能です。
*3:突起部を除く寸法(詳細は外形寸法図参照)。

入力仕様

  F3CU04-0H F3CU04-1H
入力サンプリング周期*1 10ms、100ms、200ms
入力種類と計器レンジ

ユニバーサル入力
各入力独立にソフト設定、または全入力一括でハード設定
  熱電対入力    :15 種類
  測温抵抗体入力  :9 種類
  直流電圧入力     :6種類

バーンアウト検出機能 熱電対、測温抵抗体で機能
アップスケール/ダウンスケール/なし から選択可能
検出電流 熱電対 100nA 以下
測温抵抗体 100nA 以下
入力抵抗値 1MΩ以下
許容信号源抵抗値 熱電対/mV 250Ω以下
直流電圧 2kΩ以下
許容配線抵抗値 測温抵抗体 10Ω以下/1 線(ただし3 線間のばらつきなし)
測定電流値 測温抵抗体 約250μA
基準接点補償誤差 熱電対*2 ± 2.0℃(0~55℃)
許容入力電圧範囲 -20~20V DC
ノイズ除去比*3 *4 *5 コモンモード 120dB(50/60Hz)
ノーマルモード 40dB(50/60Hz)
周囲温度の影響 ± 0.01%/℃または±1μV/℃のいずれか大きい方

*1:10ms/4ループ,100ms/2ループ,100ms/4ループ,200ms/4ループの変換周期を選択できます。
制御周期は入力サンプリング周期と同じになります。
*2:全入出力端子の結線が適正(棒端子の使用,配線の線径,接続の有無)に行われた場合の値です。
*3:電源周波数選択が正しくされた場合の値です。
*4:放射電磁界イミュニティ試験においては,最大0.5% of FSの誤差が発生する場合があります。
*5:入力サンプリング周期100ms,または200msを選択した場合の値です。10msを選択した場合,50/60Hzのノイズ除去は有効になりません。

出力仕様

  F3CU04-0H F3CU04-1H
出力点数 8 8
外部供給電源*1 24V DC± 10%、20mA 24V DC± 10%、250mA
時間比例PID出力
(オープンコレクタ出力)
定格負荷電圧 24V DC
最大負荷電流

0.1A/点 かつ 0.4A/8 点

ON電圧 0.5V DC 以下
OFF時漏洩電流 0.1mA 以下
応答時間 OFF→ON : 1ms 以下、ON→OFF : 1ms 以下
サイクルタイム 0.5~240s
時間比例分解能 10ms または0.05% of F.S.のいずれか大きい方
連続PID 出力
(アナログ出力)
出力レンジ なし
 
4-20mA(3.2~20.8mA)
許容負荷抵抗 600Ω 以下
出力精度 ± 1.0% of F.S.
出力分解能 0.05% of F.S.
出力更新周期 入力サンプリング周期と同じ
出力応答時間 通常:0%→100% 約200ms
高速:0%→100% 約10ms

*1:本モジュールの温度入力機能のみを使用し、出力端子を使用しない場合には外部供給電源は不要です。

ドキュメント&ダウンロード

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