FlowCam 8400は、水質研究に特化したフローイメージング顕微鏡です。赤潮やシアノバクテリアをはじめとする水生分野の微生物や藻類を高精度に検出し、カラーカメラにより正確に識別や鮮明な画像データの取得が可能です。他社にはない「カラーカメラ×専用設計」で水生分野で圧倒的な実績を誇り、今後も水質研究の現場を支えます。
撮影画像(左から): Anabaena・Microcystis、Anabaena、Microcystis
※矢印をクリックすると画像が切り替わります
水質研究に特化した専用設計
- 赤潮・シアノバクテリアなどの水生微生物や藻類をターゲットに最適化
 - 水質分野での研究・モニタリングで多くの採用実績
 
トリガーレーザで確実に検出
- 目的の微生物を確実に捉えて高精度な分析を実現
 - 希少種や微小な微生物も取りこぼさない設計
 
カラーカメラで鮮明に可視化
- 他社にはないカラーカメラの搭載
 - 微生物の識別精度が向上
 
簡単操作・柔軟な運用
- オートフォーカスで簡単な操作、測定準備時間を短縮
 - 自動化機能により測定の再現性を確保
 
詳細
フローイメージング顕微鏡 FlowCamとは
下記3つの機能を搭載し、誰でも簡単に粒子解析が可能です。
・顕微鏡下で流体を観察
・液体中の粒子を高速撮影、各粒子をデジタル画像と30以上の特徴量で瞬時に計測
・ソフトウェア(VisualSpreadsheet)で粒子画像の抽出・粒子解析

フローイメージング法と他の粒子評価手法との違い
粒子評価における課題とニーズ
粒子評価は、製薬、食品、水質、化学材料など、さまざまな分野で必要とされる重要なプロセスです。
しかし、従来の手法では「粒子径や濃度」といった定量的な情報に限られ、「実際にどんな粒子があるのか」「異物の正体は何か」といった本質的な問いに十分に答えることができませんでしたが、昨今、粒子の“見える化”が求められています。
つまり、「数値データだけでなく、実際の画像から粒子の形状・構造を捉える」ことが、これまで以上に重要になっています。
各手法のまとめ
| 
			 
  | 
			光学顕微鏡 | 粒度分布測定 | 
			 フローサイトメーター  | 
			
			 フローイメージング法  | 
		
|---|---|---|---|---|
| 特徴 | 操作が直感的、 観察自由度が高い  | 
			多数の粒子を 統計的に測定可能  | 
			蛍光マーカーや 多項目解析に強み  | 
			自動で各粒子を 画像撮影・解析  | 
		
| 取得情報 | 画像、形状 | 粒子径、体積分布 | サイズ、蛍光強度 | 画像、サイズ、形状、色調 | 
| 課題 | 観察者依存、定量性が乏しい、 作業時間が長い  | 
			粒子の形状や種類は不明、 画像なし  | 
			非画像解析、粒子形状・構造の 可視化は不可  | 
			他法よりデータ量が多い (その分、粒子の分類や解析に非常に有用)  | 
		
それぞれに特長がありますが、フローイメージング法は「各粒子を画像撮影・解析」できるという点が差別化ポイントです。
各手法の粒子計測サイズ

FlowCamだからできること
FlowCamは、光学顕微鏡とフローサイトメーターの利点を融合した、画像付き粒子解析装置です。
各粒子をリアルタイムで高速撮影し、サイズや形状の数値情報とともに保存・解析できます。
粒度分布測定では実現不可能な粒子の特徴量の解析も可能です。
・基本特徴量: 面積、長さ、幅、アスペクト比(幅/長さ)、等価球面直径(ESD)、面積ベース直径(ABD)、体積 など
・形態特徴量: 真円度、伸長度、円フィット、コンパクト度、ファイバカール、ファイバの真直度、周長、エッジグ勾配 など
・グレイスケールとカラーの特徴量: 輝度、平均輝度、透明度、平均値(青、緑、赤)青/緑比、赤/青比、赤/緑比 など
ユーザの声
「粒度分布計では“同じサイズ”とされていた粒子が、実は形も中身も異なることがわかりました」
「FlowCamを導入してから、製造異物の原因究明が格段に早くなりました」
「マニュアル観察では見逃していた凝集体が、自動解析ですぐに可視化されて驚きました」
このように、FlowCamは従来手法では気づきにくかった粒子の特徴を“見える化”し、現場の判断や対応をサポートします。
ご興味お持ちの方は、是非こちらより関連資料をご覧ください。
アプリケーション例(水質・環境)
特に有害なシアノバクテリアや赤潮の検出に優れており、環境の変化を容易に捉えることが可能です。また、カラーカメラ搭載モデルでは色情報を識別することにより、藻類の培養状態を確認できます。
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			上水道
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			藻類培養
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			海水・淡水調査
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レーザについて
| レーザ | 励起波長: 青色: 488nm、40mW 出力 緑色: 532nm、40mW 出力 赤色: 633nm、40mW 出力  | 
		
|---|---|
| 蛍光励起および検出 | 1励起波長2チャンネル検出 組み合わせは下記より選択: ・488nm励起 検出 Ch1:650nm LP (Chlorophyll) / Ch2:525nm±15nm (FITC) ・532nm励起 検出 Ch1:650nm LP (Chlorophyll) / Ch2:575nm±30nm(Phycoerythrin) ・633nm励起 検出 Ch1:700nm±10nm (Chlorophyll) / Ch2:650nm±10nm(Phycocyanin)  | 
		
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関連情報
バイオ医薬品の研究、開発、製造における目標の一つに、臨床現場での医薬品の安全性および有効性の確保があります。
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